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[396]バイデン大統領来日とフィンランドNATO加盟申請での大報道で思うこと。
2022年 5月 23日(月曜日) 16:26

昨日から天気が戻り、今日は快晴、五月晴れ。例年と違う雨と曇りばかりの5月は、ようやくいつもの5月に戻った。とはいえ、世界も日本も混沌のなかにある。五月晴れのようにすかっと晴れてほしいと思うが、多分、この先もずっと、そんな日はこないのだろう。

 

 昨日、5月22日夕方、韓国訪問を終えたバイデン大統領が、横田基地に降り立った。その後、ヘリで六本木のハーディー・バラックス基地に向かい、米大使館そばのホテルオークラへ。アメリカ大統領の来日は毎回、成田、羽田などの空港、いわゆる日本の玄関ではなく、米軍基地。このことが、日本がどんな国か端的に物語っている。

 

 ©️時事通信 

 

 先ほどからテレビニュースは、今日のバイデン大統領の動きを逐一伝えている。今朝、大統領は御所を訪れ、天皇皇后両陛下と会談、会見。会見を終えるとすぐに迎賓館に向かい、そこで、岸田文雄首相と並んで自衛隊による栄誉礼を受けた。日米両国旗と隊列の間に敷かれた赤い絨毯の上を歩く2人の姿を見て、まるで、アメリカ本社の社長と現地子会社の社長のように見えた。

 岸田首相は、高齢の大統領に気を遣いすぎるほど遣っていた。

 

 報道によると、今回のバイデン来日の目的は、日韓関係を改善し、中国包囲網を強化することにあるという。もちろん、ウクライナ戦争が起こったため、包囲網は中国+ロシアになる。そのため、明日は、来日したインドのモディ首相、オーストラリアのアルバニージー新首相とともに、「クアッド」の会議が行われる。

 

 アメリカは、TPPに代わる経済連携協定として「IPEF 」(インド太平洋経済枠組み:Indo-Pacific economic framework)というものをつくった。さきほど行われた日米首脳会談後の記者会見で、バイデン大統領は、この枠組みに13カ国が参加することを表明した。もちろん、日本と韓国は一も二もなく参加だが、ASEAN諸国はシンガポールとタイをのぞいて渋ったうえでの参加だ。

 ©️内閣広報室

©️Business Finlamd 

 それにしても、予想したとおり、ウクライナ戦争は長期化し、このまま膠着した状態が続いていくようだ。このところ、あれほど過熱していた報道量が減り、関心が薄れている。山口県阿武町の誤送金事件のほうが報道量が多い。

 ただし、驚いたことがある。

 それは、NATO加盟申請、サンナ・マリン首相の来日もあり、フィンランド関係の報道がものすごく増えたことだ。ムーミンとマリメッコとサウナぐらいしか知らない一般の日本人が、フィンランド冬戦争・継続戦争まで知ってしまった。

「日本とフィンランドは同じ枢軸国、第二次大戦の敗戦国だったんですね」と、友人から真顔で言われた。

 

 サンナ・マリン首相の来日で、娘の夫は大忙しだった。日本では、報道が、世界一若い女性首相(36歳)ということとNATO加盟ばかりに集中したが、彼女の本来の来日目的は、6Gと量子コンピュータなどで世界最先端をいくフィンランドのハイテクビジネスのプロモーションのためだった。そのため、ビジネスフィンランドのチームは経団連との会合を持った。東大でもミーテイングがあった。

 しかし、こちらはほとんど報道されなかった。5Gに続いて6G、量子コンピュータでも遅れをとると、日本の将来は暗くなる。

 

 ウクライナ戦争が起こり、フィンランドとスウェーデンがNATO加盟を申請したことで、日本の右派、保守派が活気付いている。

「日本もフィンランドと同じ、ロシアの隣国。いまこそフィンランドに学べ」「国防を強化せよ」「防衛費を2%にせよ」「核を持て」「憲法を改正せよ」などと、勇ましい。

 しかし、そんなに国防が大事なら、なぜ、徴兵制を言わないのだろうか? 韓国は徴兵制を敷いている。フィンランドもそうだ。徴兵制というのは、誰もが公平に国のために戦うわけで、もっとも民主的、平等な制度だ。 

 今度生まれてくる私の孫は、フィンランド人とのハーフになるので、18歳になったら軍に入らなければならない。まさか、こんなふうになるとは夢にも思わなかったが、これが現実だ。 

 

©️NHK 

 

 日本は本当に変わらない。なんとなく、これでやっていけるという安易な雰囲気のなかで、なにもかもが行われている。いま日本人が直面している最大の問題は、円安が後押しするスタグフレーションの進行だ。

 4月の消費者物価指数は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比で2.1%の上昇と発表された。欧米に比べたら、まだまだインフレ率は低いが、この先、夏、秋と上昇率は欧米並みになるだろう。

 

 いまの日本人、とくに戦後77年の平和のなかで暮らしてきた日本人は、現状維持バイアスが強すぎる。本当になにか大きなことが起きなければ、変化を受け入れない。日本人とはそういうものなのだろうか?

 黒船が来るとか、原子爆弾が落ちるとかしなければ、日本は変わらなかった。

 今後、さらにインフレが進み、賃金が上がらない状態が続き、暮らしが追い込まれなければ、政治も人々の行動も変わらないだろう。もし、そんな局面がやってこないとしたら、ダラダラと衰退を続ける「斜陽国家」のなかで、私たちは生きていかねばならない。

 

 NATO加盟申請に併せて、フィンランド東部の街サヴォンリンナのクラフトビール醸造所「Olaf Brewing」が、「Otan olutta」というブランドのビールを発売したというニュースがあった。

 「Otan olutta」は、これはフィンランド語で「ビールをとる」という意味だそうだが、「OTAN」はNATOのアナグラムで、フランス語でNATOの略語は「OTAN」なので、この新発売のビールはまさにNATO加盟記念ビールとなってしまった。

©️Oiaf Brewing 

 じつは、フィンランドのビールは、おいいしい。水がきれいなことがこともあるだろう。いちばんポピュラーなのが、「Karhu」(カルフ)で、 熊のラベルがトレードマーク。軽い味わいのライトビールで、アメリカで言えばバドワイザーに近い。「熊のビール」と呼ばれている。熊に対して「馬」のラベルのビールが「KOFF」(コフ)で、これもライトビール。

 これ以外に何種類もあるが、「Lapin Kulta」(ラピンクルタ)「ラップランドの金」は、強めのラガーで、これは本当においしい。

 

 今度、発売された「Otan olutta」ははたしてどんな味だろうか? 醸造所がサヴォンリンナということも興味をひかれる。サヴォンリンナは、森と湖の国(スオミ)フィンランドでもっとも美しいとされる湖畔地方、サイマー湖のほとりにある街。フィンランドでも指折りのリゾート地で、短い夏の間、ここで過ごすことは最高の喜びだ。

 湖のほとりのコテージで、サウナとバーベキュー。あるときは、森を歩き、あるときは湖を船でクルーズ。

 今度、夏にフィンランドに行ったときは、ぜひ、湖水地方に行きたいと思っている。はたして、そんなときが訪れるのか?

湖水地方©️フィンランド観光局

 

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