メルマガ[616] 〜[618]ロシアは必ず負けて衰退する!フィンランド冬戦争・継続戦争の教訓(1)〜(3) |
No.616 2022/06/28 最近、ウクライナ戦争が膠着状態に陥ったせいか、これまでの西側報道を否定し、ロシアの肩を持つ見方が広まっている。また、最後の1人まで戦うというウクライナの姿勢を批判する声も出てきた。 しかし、歴史に学べば、ロシアの政治戦略と戦争のやり方は、帝政ロシア、ソ連を通してまったく変わっていない。 歴史は、今後、ウクライナ戦争がどうなるか、そのなかでロシアがどんな行動に出るのかを教えてくれる。ロシアに正義があるはずがなく、いずれロシアは衰退していくと見るのが正解だ。 今回から続けて3回(今日、明日、明後日)、フィンランドがソ連と戦った「冬戦争」と「継続戦争」について、ウクライナ戦争のテキストとして詳述する。 [目次] ───────────── ■これまでロシアは戦争に勝ったことがない ■冬のこの時期に攻めてくるわけがない ■日本よりはるかに豊かな北欧国家 ■スウェーデン人にもロシア人にもなれない ■ロシアと欧州の大国との緩衝地帯 ■日本と同じ枢軸側で第二次大戦の敗戦国 ■本と映画に描かれた冬戦争と継続戦争 ■「独ソ不可侵条約」とその裏の秘密協定 ■英仏に見殺しにされたポーランド ■ロシアの身勝手な理屈と罪の言い逃れ ■国境線を移動させろという理不尽な要求 ■得意の「偽旗作戦」で軍事侵攻を開始 ────────────────── No.617 2022/06/29 フィンランドとロシア(当時はソ連)の2度にわたる戦争、「冬戦争」と「継続戦争」は、ウクライナ戦争の行く末を知るうえでの格好の歴史の教訓である。 ロシアは昔から変わらない。国際条約を平気で破り、「偽旗作戦」を行い、人命をなんとも思わずに戦争をする。そうして、必ず失敗し、敗戦する。 昨日の配信記事では、フィンランド冬戦争の勃発までの経緯をかいつまんで述べた。今回は、フィンランドが戦い抜いて独立を守ったフィンランド冬戦争を詳述する。 [目次] ───────────── ■首都ヘルシンキを目指して侵攻開始 ■腐敗政権から国民を解放するという茶番劇 ■国際社会の全面的なフィンランド支援 ■独ソの勢力拡張を防ごうとした英仏 ■満場一致による国際連盟からのソ連追放 ■じっと戦争の状況を見守っていたヒトラー ■精鋭4個軍投入もことごとく撃退される ■将校を粛清しすぎて士気が低下 ■フィンンランドの冬を甘く見ていたソ連軍 ■史上最高のスナイパー、シモ・ヘイヘ ■ソ連軍の大攻勢により防衛線が突破される ■武器・弾薬が尽きて余儀なく停戦へ ■42万2000人の人々が故郷を失った ■再びソ連からの完全独立を目指したが ──────────────────
No.618 2022/06/30 ウクライナ戦争の行く末を考えるにあたって、フィンランドとソ連が戦った「冬戦争」と「継続戦争」のうち、主に冬戦争をこれまで2回にわたって詳述してきた。最終回の今回は、継続戦争を詳述する。 その結果からわかるのは、ロシアの政治戦略と戦争の仕方が、まったく変わっていないということだ。どう見てもロシアの勝利はなく、今後、戦争が長引けば長引くほど、ロシアは衰退していくだろう。最終的にロシア連邦は崩壊し、民主化ロシアができるかもしれない。 世界にとっても日本にとっても、これがもっとも好ましいシナリオだ。 [目次] ───────────── ■冬戦争で国土の約10%を奪われた恨み ■独ソ戦開始が継続戦争の引き金になった ■周囲の状況からドイツの力を頼った ■失った領土を回復後は進軍をやめる ■分岐点となったスターリングラード攻防戦 ■ドイツの敗戦を見据えても動きがとれず ■ソ連との講和のために一種の賭けに出る ■講和がなければ東欧諸国と同じ運命に ■ソ連側にも停戦を急ぐ理由があった ■焦土作戦で街を破壊されたラップランド ■プーチンの民族一体という理屈は破綻している ■ソ連が崩壊したようにロシア連邦も崩壊 ■ロシアから離脱したカザフスタン ■理想は崩壊したロシアを民主化すること ────────────────── 山田順の「週刊:未来地図」 ― 経済は?ビジネスは?今後確実に起こる未来の歩き方。ときどき、取材裏話、スクープ、身辺雑記。 有料メルマガの購読、課金に関するお問い合わせは、 このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にして下さい までお願いいたします。 (その他のアドレスですと、お返事できない事がございます。御了承下さい) 配信中止、メールアドレスの変更はfoomiiのマイページから変更できます。 ログイン時に登録したID(メールアドレス)とパスワードが必要になります。 ──────────────────────────────────────────── |