23/05/18●ジャニーズ「性被害」問題、NHKはじめた大手メディアも報道も「言い訳ばかり |
ジャニー喜多川氏の「小児性愛」は大昔からよく知られた話で、ジャニーズのアイドルたちはみなその「洗礼」を受けてきた。それを知りながら、裁判まであったというのに、英BBCが報道するまで、日本の大手メディアはどこも取り上げなかった。(週刊文春だけだ) ところが、ここにきて取り上げるしかない状況に追い込まれた。とうとうNHKも、17日の「クローズアップ現代」で取り上げた。しかし、私のようにかつて女性週刊誌で芸能デスクをやっていた人間から見ると、どこの報道も言い訳がましい。もう、洗いざらい全部言ってしまっていいのではと思う。私も含め、芸能メディアは全て懺悔する必要がある。 というわけで、以下は、最も核心を突いている「日刊ゲンダイ」の記事を、一部転載してみたい。
『ジャニー喜多川氏の性加害問題…30年以上告発してきた元Jr.が推測した衝撃の被害者数』5/17(水) 13:50配信
[カウアン氏と、元ジャニーズ所属で現在は俳優でダンサーの橋田康氏(37)が16日、立憲民主党の「性被害・児童虐待」国対ヒアリングに出席。国会議員、法務省、警察庁、こども家庭庁の担当部局の関係者らも出席するなか、カウアン氏は「中学3年で事務所に入ったその1カ月後に(ジャニー氏から)性的被害を受けた」「芸能界に限らず、立場が上の人から要求された時、拒むことは難しい。僕以外の被害を受けた方も声を上げてください。このような被害が出ないよう法律が整備されることを強く願う」と訴えた。橋田氏も「ジャニーズに入って13歳の頃、性的被害に遭った。僕にとっては大きなことでした。子どもたちを守れるのは大人。しっかりした法律を」と児童虐待防止法の改正を求めた。]
[元ジャニーズJr.で、1980年代後半からジャニー喜多川氏による性加害を告発してきた平本淳也氏(56)は朝日新聞の取材に「会見も開かずに『知らなかった』とする事務所の説明にはあきれてしまう」とコメントしている。 藤島ジュリー社長の公式サイトでの「動画謝罪」に批判が高まる中、平本氏もこう続けている。 「(ジャニー氏の性加害を)事務所が知らないわけがない。『知らなかった』『確認できない』で逃げようとしている。まだ『自分たちはこれぐらいの対応で許される』と思っているのではないかという印象だ」]
[13歳の時にジュニアとなり、「合宿所」と呼ばれていたマンションで「ユー、もうすぐデビューだね」などと言われながら、ジャニー氏からキスされたり性器を触られたりした。90年代になり、書籍「ジャニーズのすべて」などで性加害を告発してきたが、ほとんどのメディアからスルーされた。その結果、ジャニー氏の性加害は野放し状態で、ジャニーズも見て見ぬふりをしてきたと平本氏は指摘。 藤島ジュリー社長の「知らなかった」発言は、ブログでこう深読みしている。 《事実を「認める」としたら、これまでのタレントから今いる所属の全員が「被害者」ということも「認める」ことになる。往年の大スターからSMAPや嵐だって例外ではなく、もちろんデビュー前のジュニア連中もである。ほぼ全員がそれぞれ相当の「被害」は受けている。もちろん皆が知る事実である》そして、《この被害を受けた人数は少なくても数千人に上るでしょう。週にひとり50週で半世紀以上の時間を単純計算しても2500人以上が被害者数として推測できる。これは「事件」ではないのか?》と。] |