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[425]大河ドラマ『光る君へ』で、平安時代を見直すと驚くほど新鮮。猛暑と和歌の世界。
2024年 2月 29日(木曜日) 02:31

まさかいま、なぜ、平安時代にこれほど思いをはせなければならないのだろうか?という日々を送っている。理由は単純、大河ドラマ『光る君へ』にはまってしまったからだ。

 紫式部と藤原道長のまさかと思う展開になっているが、ドラマだけに、これで十分面白い。大石静の脚本は素晴らしい。史実は大筋でなぞられているので、これでいい。

 例えば紫式部と清少納言は、直接の面識はなかったとされるが、ドラマ内ではもう互いに顔を合わせてライバルになっている。これはこれで楽しめる。

 紫式部は「日記」の中で、清少納言を「知ったかぶりのミーハー」にように書いているというからだ。

 私は小学生のときから歴史が大好きで、大学は日本文学科だったにもかかわらず、平安時代と平安文学についてはほとんど知らない。「源氏物語」は現代語訳しか読んだことがない。万葉仮名も読めない。

 そんな私にとって、『光る君へ』が描く「平安世界」は新鮮だ。

 

 

 

 驚くのは、この時代の女房たちは、『古今和歌集』全1111首を全部暗記していたことだ。さらに、白居易や李白などの漢詩の世界の知識も持ち、そのうえで、歌と物語をつくっている。そして、男たちは、漢詩文をつくって競いあう。ただ、漢詩文の素養の方が和歌の素養よりも格上とみなされていたという。

 

 『光る君へ』が描くのは、紫式部を主人公とした平安貴族の世界だが、それは500〜600人ぐらいの世界だという。この時代の日本の人口は600万人ぐらいとされるので、そのうちのたった0.0001%の人々の話だが、それが歴史というものだ。

 庶民とはまったく違う宮廷生活だが、それがこのドラマではかなり忠実に再現されている。彼らがどんな家に住み、どんな服を着て、どんなものを食べ、どんな遊びに興じ、どんな暮らしをしていたか、それを映像で見るのが楽しいし、新鮮な驚きがある。初めて知ったことがいくつもある。

 平安時代は、世界が中世温暖化と言われる「温暖期」だった。これまで地球温暖化に関して調べてきたので、中世温暖期は知っているが、それが日本の平安時代にどう影響したまではよくは知らなかった。

 

 例えば、寝殿造り。

 寝殿造りの外周は壁が少なく、蔀戸(しとみど)を跳ね上げれば全く開放されて、室内外は一体化したという。また、室内は、各部屋ごとに仕切られておらず、几帳(きちょう)、衝立、屏風などで囲割れているだけ。床は板張りで、布団がなかったので、寝るときは着ているものを下に敷くかたちで寝た「衣片敷き」や、上着をかけて寝ていたという。

 つまり、冬となれば吹きさらしで、隙間から寒風が吹きこんで寒かったはずだが、清少納言は冬の寒さより、夏の猛暑のほうがつらかったと書いている。盆地である京都の夏はいまも暑いが、平安温暖期の猛暑は、いまと同じように堪え難かったのだ。夏がいかに暑く、季節の風情がなかったかは、「小倉百人一首」では、100首中たった4首しか夏の和歌がないことが物語っている。『枕草子』にも『源氏物語』にも、暑さをしのぐために「かき氷」を食べていたことが綴られている。

 

 『光る君へ』を見て思い出すのは、中学時代に「小倉百人一首」を必死になって暗記し、カルタをしたことだ。いまも、百首全部をそらんじている。

 紫式部の歌も清少納言の歌もあるが、どちらも好きではない。とくに清少納言の歌は、女心の突っ張った部分が出ていて好きになれない。

 私が好きなのは、和泉式部と待賢門院堀川だ。

 

「めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな」(紫式部)

「夜をこめて鳥の空音は謀るとも 世に逢坂の関は許さじ」(清少納言)

「 あらざらむ この世のほかの 思ひ出に いまひとたびの 逢ふことも(和泉式部)

「長からむ 心もしらず 黒髪の みだれてけさは 物をこそ思へ」(待賢門院堀川)

 

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