12/01/24●2011年の年間レコード生産実績は2818億円でほぼ横ばい |
日本レコード協会加盟全社の集計による2011年12月度(2011年12月1日〜31日)および2011年年間(2011年1月〜12月)のレコード生産実績が公表された。12月度の音楽ソフト(オーディオレコード・音楽ビデオの合計)の生産実績は、数量で前年同月比140%の2951万枚・巻、金額で129%の339億円と、大幅に前年同月比増なった。この結果、2011年1月〜12月の累計では、音楽ソフト(オーディオレコード・音楽ビデオの合計)生産実績は、数量で前年比をなんとか上回り101%の2億5967万枚・巻となったが、金額では99%の2818億円と横ばいだった。 オーディオレコードの内訳を見ると、CDシングルが数量で前年比113%、金額でも前年比109%となり、2006年以来3年ぶりに前年を上回っている。ただ、総生産額は10%減と大幅な減少となった。 これは、シングルCDに関しては、ひとえに「AKB48」人気のおかげだろう。シングルだけを見ると16%増の432億3900万円と好調である。しかし、アルバムCDとなると売れ行きは大幅に落ち込み、11%減の1652億6000万円となっている。 以下に、日本レコード協会のサイトから3つの図表を転載してみた。これを見ると、レコード業界が、オンライン配信によって衰退していく状況がはっきりと読み取れる。
■オーディオレコード総生産金額(過去10年) http://www.riaj.or.jp/data/aud_rec/aud_m.html
■CDシングル生産量(過去10年) http://www.riaj.or.jp/data/single/single_m.html
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