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    Welcome to My  Website

     このサイトは、山田順の個人的なウェブサイトです。

  コンテンツの一部は情報発信のために書いていますが、ほとんどは個人的な記録の蓄積を目的としています。

 

 *このサイトのイラストは、「海の素材屋」
(http://uminosozaiya.com/)のフリー素材を使わせてもらっています。
 素晴らしいイラストをありがとう。 
 

  以下のブログとは別にメールマガジン(有料)
 を発行しています。

 こちらから→http://foomii.com/00065

  

 また、YAHOO!ニュース「個人」欄でコラムを
   書いています。

  こちらから→http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamad

  

 産経新聞運営のサイト『IRONNA』 でも
 コラムを書いています。

  こちらから → https://ironna.jp/blogger/97

 Facebook

  こちらから → https://www.facebook.com/profile.php?id=100062248806504

 最新刊3冊

   

『米中冷戦 中国必敗の結末』(MdN)

https://books.mdn.co.jp/books/3219403034/
『コロナショック』(MdN新書)

 https://www.amazon.co.jp/gp/product/4295200077?pf_rd_r

『コロナ敗戦後の世界』 (MdN新書) 

https://www.amazon.co.jp/コロナ敗戦後の世界-MdN新書-山田-順/

dp/4295200913/ref=sr_1_2?dchild=1&qid=1606968867&s

=books&sr=1-2 

 

近著4冊

  

永久属国論(さくら舎)

www.amazon.co.jp/o/ASIN/4865811176/hnzk-22

東京「近未来」年表 (さくら舎)

 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784865811773

希望の地としての新興アジア

-私たちが失ったものがそこにある(実務教育出版)

地方創生の罠-イースト新書(イーストプレス)

隠れ増税(青春出版)

https://www.amazon.co.jp/dp/4413045114

     

 



[412]支持率がまだ33%もあるのが不思議。岸田内閣は「異次元」内閣
2023年 1月 31日(火曜日) 01:56

それにしても、日本の政治の劣化ぶりはひどすぎる。岸田文雄(65)内閣のデタラメ、メチャクチャぶりは、まさに「異次元」と言うほかない。それでも、1月29日に発表された共同通信社の世論調査によると、支持率はまだ33.4%もあるのだから、もはや日本は漂流していくだけだろう。

 この首相は「異次元」だとか、「次元の異なる」を連発しているが、それは政策ではなく、ご自身と身内、取り巻きのこととしか思えない。

 

 いま完全に炎上しているのが、長男で首相秘書官を務める翔太郎(32)が、1月9日から15日までの首相による欧米5カ国歴訪に随行した際、パリやロンドンで現地日本大使館が用意した公用車を使って物見遊山三昧だったこと。  

 パリでは観光名所を周り、夕食はビストロで堪能。ロンドンではビッグベンやバッキンガム宮殿を訪れて写真を撮影、ハロッズで土産物を買い込んだというのだ。

 

 彼は、岸田一族のお膝元の広島で育ち、地元名門の修道中高から慶大法学部政治学科に進学。卒業後は三井物産に6年間勤め、2020年に岸田事務所の公設第2秘書となり、昨年10月に首相秘書官となった。その直後、民放の女性記者に閣僚人事を漏洩したという疑惑が発覚している。いずれも「週刊新潮」がスッパ抜いたものだが、そもそも、政治が難局にあるなかで、長男を秘書官にしたこと自体が、常識を超えていて理解できない。

 

 思うに、いまの日本のエリートたちの劣化はひどすぎる。権力を握るとそれを自分のために使い、国民のことなどほぼなにも考えていない。

 首相の長男もひどいが、それを擁護した木原誠二官房副長官(52)もひどい。公用車の使用は「必要な範囲内での運用」で、「公務以外の不適切な行動はなかった」と平然と言ってのけた。

 

 この木原という男も、絵に描いたエリートである。幼少時はアメリカ、オランダで過ごした帰国子女で、帰国後は武蔵中高から東大法学部、財務省というエリート街道一直線。入省2年後にロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)に留学し、その後、議員になって現在まで5回当選しているから、次の選挙で当選すれば、次は間違いなく大臣だ。

 

 しかし、私生活はメチャクチャで、2回の結婚で2人の子持ち。愛人と隠し子がいるという報道もあった(これも「週刊新潮」)。さらに最近は、13日の日米首脳会談後、取材に応じる首相の近くで両手をズボンのポケットに突っ込んでいる写真がネットに流され、ひんしゅくを買った。彼は、自分にはポケットに手を入れて歩きながら考える癖があると釈明し、母親から「恥ずかしいからポッケを縫え」と叱られたこともあったと釈明した。そんなことを言う母親がいるだろうか。さらに、脚を組む癖も指摘され、「欧米では一つの流儀」と言い張って、ひと言も申し訳ないとは言わなかった。

 

 さらにいま炎上しているのが、首相本人の国会発言だ。少子化が議論されているなかで、産休・育休中にリスキングしたらどうかという自民党の大家敏志議員の提案に、「(国が)後押しする」と答弁したのだ。

 これに対し、SNSでは「育児してない人の発想」「オッサン政権」などの痛烈な批判が飛び交った。当然の反応だ。完全になにが問題かわかっていないうえ、育児がどんなものかもわかっていない。これで3児の父なのだから、あきれるほかない。
 作家の平野啓一郎は〈何のための産休・育休なのか。自分で子供の世話しながら学位取ってみろ。どうしようもないオッサン政権〉とツイートしたが、これが真っ当な意見だろう。

 

 岸田文雄は、名門・開成高を経て早大法学部を卒業後、長銀に入行し、5年ほど勤務。衆院議員だった父・文武の秘書に転じた。エリートとい言えばエリートだが、東大受験に3回失敗し、2浪しての早大だから、一般人の感覚、生活がわかるものと思っていた。

 しかし、これはとんだ勘違いで、3人の父親と言っても、すべては妻とナニー任せで、子育ての大変さもリスキングがなにかも知らないのだろう。

 

 コロナ禍は収束に向かっており、じきにマスク生活も終わる。しかし、日本経済は低迷を続け、インフレはさらにひどくなり、円安もふたたび高じるだろう。異次元緩和の後遺症(金利高騰、国債バブル崩壊)がじきに訪れるとすれば、この国は本当にどうなるかわからない。
 これで、4月にこども家庭庁が発足し、5月に広島でG7があるという。こんなんで、本当に大丈夫なのか? もはやばかばかしくて批判する気も起こらない。今回のこのブログは、ただこんなことが起こったという記録のために長々と書いてみたが、書いてみて本当に疲れた。


 
[411]フィンランドから帰国。風邪治らず。国債金利の上昇に、「ついに来たのか」とため息。
2023年 1月 17日(火曜日) 22:35

フィンランドから帰国して1週間がたったが、風邪がなかなか治らない。まだ、鼻がグズグズして体がだるい。家内はもっとひどく、熱はないが咳がとまらず、関節に痛みがあり、全身が重いと寝込んでいる。

 コロナかもしれないと思い、病院に行こうと思ったものの、今日まで行っていない。家内は、気管支炎かもしれないので、明日行くと言っている。

 

 年が明けて数日してからヘルシンキに行き、市内のホテルに滞在した。ポフヤンマー県も寒かったが、ヘルシンキも寒かった。北緯60度以上だから当たり前だが、3週間もいるというのに、結局、寒さには慣れなかった。

 フィンランドの真冬はこれで2回目だが、今回は風邪を引いたため、ともかく寒さがこたえた。それでも、家内と、粉雪が舞い、寒風が吹きすさぶ街を歩いた。マーケットスケア、エスプラナーデ、ヘルシンキ大聖堂-------どこもかしこも白銀の世界だった。ストックマンに入り、ロバーツコーヒーでカフェオレを飲んで体を温めた。

 

 そう言えば、1度行きたいと思っていた老舗のカフェ「エクベリ」に、家内と娘と3人で行き、コーヒーとシナモンロールを味わった。ムーミンの作者トーベ・ヤンソンが愛したヘルシンキでも老舗の有名カフェだが、味はたいしたことはない。フツーだ。

 トーベ・ヤンソンは、毎朝、窓辺の席に座ってシナモンロールとコーヒーを注文し、ひとときを過ごしたという。なにを考えていたのだろうか?

 

   

 

 帰国日も雪だった。ヴァンダー空港の手荷物検査で、引っかかった。センサーが反応するというので、財布からなにからなにまでトレーの上に出し、そうして、何度もセンサーを通したが反応は止まらない。そこで、係員は財布のなかのものをすべて取り出し、ついに反応物を見つけた。それは、なんと、奥にしまいこんでいた八幡さま(鎌倉の鶴ヶ丘八幡宮)のお守りだった。「これはいったい何ですか?」に、答えに屈した。

  JALの出発は17時半だったが、雪のために荷物搬送が遅れ、さらに機体の雪の除雪作業などがあって、大幅に遅れた。飛び立ったのは、19時半。

 それから約15時間、飛行機はヘルシンキからヨーロッパを南下し、トルコから東に進路をとって、カザフスタンなど中央アジアの国々を通り、さらに中国、韓国上空を通過して、やっと日本へ。

 眼下に、伊豆半島、遠くに富士山が夕陽のなかに見えて、やっと帰ってきたと思った。富士山は、真冬なのに冠雪が少なかった。東京は20日以上も雨が降っていないとか。

 

 

 こうした横浜に戻ったが、前記したように風邪は治らず、毎日、家でテレビニュースを見て、PCに向かっているだけ。たた、先週、10年ものの長期国債の金利が日銀の指値オペの上限0.5%を超えたというニュースには、「とうとう来るべきものきた」と驚いたが、報道はたいしたことはなかった。いつもと同じ、経済ニュースの1本として報道されただけだ。

 しかし、それはない。海外勢の売りに日銀は追い詰められ、ダムでいうなら決壊が始まったからだ。この後は、大洪水になる。

 それで、「Yahoo!ニュース」に、『これは「終わりの始まり」なのか? 国債金利の上昇、暴落で日本経済は破綻する』を寄稿した。

 

https://news.yahoo.co.jp/byline/yamadajun/20230117-00333178

 

  今日(1月17日)から、日銀は金融政策決定会合に入った。明日、その結果が発表される。今回の最大のテーマは、これまで続けてきたYCC(イールドカーブ・コントロール)政策をどうするかだ。これは、二者択一で、続けるか?止めるか?のどちらかである。

 しかし、どちらを取っても、今後、国債金利は上昇の一途となり、国債暴落とともに、円安、株安のトリプル安に突入し、おそらく日本経済は瀕死状態になるだろう。

 

 今日も日銀は、必死に国債を買っている。先ほどの報道によると、「長期金利、3日連続で「上限」0.5%超え…日銀国債購入は月間最大の17兆円超」(YOMIURI ONLINE)となっている。

 
[410]2023年「卯年」年頭に思う。私たちは生まれた時代にしか生きられない
2023年 1月 03日(火曜日) 21:17

「年頭所感」ほど、くだらないものはない。先ほどググって、政治家から企業トップまで、なにを言っているのかざっと見てみたが、みな同じだ。「今年こそいい年にしたい」との決意を述べて、その中身といったらどれも大差ない。「今年は卯年だから、飛躍の年にしたい」と言うに至っては、ありきたりすぎて、誰も「聞く耳」(うさぎ)を持たないだろう。

 

 フィンランドの田舎町に来て2週間がすぎ、雪と氷の「世界」で新年を迎えた。ここにいると、町のスーパーに行くぐらいで、ほとんど家の中に閉じこもりきりだ。

 テレビはフィンランド語の世界(英語もあるが)だから、スポーツ番組以外はなんだかわからない。もし、ネットがなければ、外の世界でなにが起こっているのか、ほぼなにも知らずにすぎただろう。

 

「Yahoo」は欧州なので見られないが、他の日本のニュースサイトにアクセスしてニュースをチェックしている。ただ思うのは、昔は、人の生活はこうではなかったということ。身の回り、日常のことしかわからなくても、それで十分暮らしは成り立っていた。なぜ、こんな時代に生きているのか? 窓の外の一面の銀世界を見て思う。

 

 卯年といえば、この北国には雪うさぎがいる。昨日のこと、雪の上に残った足跡をたどって行くと、凍りついた川に出て、その土手の木陰に穴らしきものがあった。それが、雪うさぎの巣で、周りには、小さな糞が散乱していた。

   

 日本では、おせち料理を食べ、年賀状を見て、それから初詣というのが、お正月の恒例行事だ。鎌倉の八幡さまの人出は例年より多かったとか。

 

  しかし、私たちが「日本のお正月」と思っていることのほとんどは、明治以降に始まったものだ。初詣は、明治半ばに東海道線が完成して、鉄道会社が集客のために成田山や川崎大師に初詣することが縁起がいいと宣伝してから始まった。そう、Wikipediaに書いてある。年賀状も同じ。おせち料理にいたっては、第二次世界大戦後にデパートが重箱入りのおせちをお正月に食べる習慣を作り出しのだという。

 

 思えば、クリスマスのサンタクロースが来ること、プレゼントを交換することは、NYのデパート「メイシーズ」が作った。となると、これからも、新しい習慣が次々に作られていくだろう。時代は変わるのだ。ただ、私たちは、自分が生まれた時代しか生きられない。

 
[409]今年もあと1週間。2022年ははたしてどんな年だったのか?
2022年 12月 25日(日曜日) 04:46

読売新聞が今日(12月24日)、『発表! 2022年日本の10大ニュース』という記事を掲載したので、まずは、その10大ニュースを列記してみたい。

 

【1位】安倍元首相撃たれ死亡

【2位】W杯日本代表16強

【3位】知床観光船 沈没事故

【4位】大谷 2桁勝利2桁本塁打

【5位】村上 56本塁打・三冠王

【6位】円安1ドル150円突破 

【7位】北京五輪 冬季最多メダル 

【8位】旧統一教会 政治問題化

【9位】藤井竜王 最年少五冠

【10位】コロナ感染 1日10万人

 

 このランキングを見て疑問なのは、なぜ、統一協会問題が8位とランキングが低いのかということ。安倍元首相暗殺事件と並んで1位、2位ではないだろうか。それから、W杯、大谷、村上、北京5輪と、なぜスポーツのニュースが4本も入っているのか? そんなことより、40年ぶりの消費者物価高騰によるインフレのほうが、生活に直結するだけに大ニュースではないだろうか。

 これは、国内ニュースに限った選考だが、これだけでは、今年がどんな年だったかは、後になってわからなくなる。やはり、海外も含めて振り返りたい。

 となると、どう見ても1番に挙げなければいけないのは、ウクライナ戦争だろう。そして、ウクライナ戦争も大いに影響している空前のインフレだろう。これを受けて、FRBは3月に2年間続けたゼロ金利政策を解除し、金融引き締めに転じた。

 このことで、世界は大きく変わったと言っていい。

 

 ウクライナ戦争、金融の大転換、そしてインフレ亢進と同時に進行したのが、コロナ禍からの回復だ。

 ただ、中国だけは年末になってゼロコロナ政策を解除するまで、徹底してゼロコロナを続けた。その結果、例えば上海は夏の2か月間、ロックダウンされ、景気回復は大幅に遅れた。

 

 それにしても、ウクライナ戦争が長引き、先行きが見えないのには、本当に暗澹たる思いになる。プーチンは敗戦を認めず、意地でも戦争を続けているので、世界中が迷惑している。

 こうして今年は暮れていくが、ここ数年では、もっとも激動の1年ではなかったかと思う。

 

 12月20日、日本を離れ、フィンランドにやって来た。6月に生まれた孫娘とともに、娘の夫の国に家族でやって来た。

 本当にプーチンには腹が立つ。ウクライナ戦争のおかげて原油価格は上昇し、欧州往復の航空券代は、別途のサーチャージ代だけでなんと11万円ほどもかかる。これまで経験したことのない高額だ。

  おカネもそうだが、時間もかかる。

 20日の23時45分にJALで羽田を経って、ヘルシンキに到着したのは翌21日の午前6時半(日本時間13時半)。所要時間は13時間45分。以前なら、9時間半で来たのが、なんと4時間以上余計にかかることになった。

 これは、ウクライナ戦争で、ロシア上空が飛べなくなったからだ。本当に、プーチンはいい加減にして欲しい。

 

 月日の流れは、年を重ねるごとに速くなる。

 今日は、もうクリスマス。国営放送yle のtv2は、朝からずっとクリスマス番組をやっている。画面右上の電話にかけると、サンタが質問に答えてくれるという番組だ。

 外は快晴。零下8度。北緯64度のこの地は、太陽は低いままで、それ以上昇らない。周りを見れば、白樺とクリスマスツリーのモミの木だらけ。寒さは苦手なので、ほぼ家の中に閉じこもりきり。このまま北国暮らしを来年まで続ける。帰国は1月10日。やはり長すぎる。すでに、日本が恋しくなっている。

 
[408]年末年始は「オーロラアプリ」を持って北国へ!
2022年 12月 09日(金曜日) 14:13

前回、このブログを更新してから、1カ月が夢のように過ぎた。今日、ようやく落ち着いて、こうして更新する気になった。今週から、すっかり冷え込んで、やはり師走になったと感じる。

 ともかく、今週忙殺されたのは、先週末にアップルIDが乗っ取られたことで、その処理に追われたから。まさか、こんなことが起こるとは思っていなかったので、IT、デジタルに疎い自分としては大変な思いをした。

 

 結果的に、愛用してきたマックブックエアー2台はアップルのサービスが受けられなくなり、アップルウオッチは使いものにならなくなった。痛いのは、「iCloud」で同期していた資料、原稿、書類、写真などが、まったくアクセスできなったことだ。バックアップをきちんととっておけばよかったと、つくづく思い知らされた。

  

 この件のおよその経緯はメルマガに書いたので省くが、ネット生活は本当に疲れる。健康によくない。精神的にも肉体的にもストレスばかりがたまる。 

 現在、私たちは、ほぼ1日中、ネットに接続してなにかを行なっている。接続していないのは、寝ている間だけだ。こうしていても、スマホがメールが着信したことを知らせてくる。そのたびに、なんだろうとメールを開ける。

 ネットなどなかった昔のスローライフが、本当に懐かしい。いったい、なぜ、こんな時代、こんな暮らしになってしまったのだろうか?

 

 先月の半ばからの2週間は、娘が結婚式を宮崎でやったので、ずっと向こうに滞在していた。コロナで延び延びになり、3年たってやって実現しただけに、娘も私たち夫婦も感激ひとしおだった。

 ただ、夫のほうの親戚、こちらの親戚、そして娘の友達が世界中からやって来て、毎日がパーティ、行事の連続で、楽しかったが、本当に慌ただしかった。

  宿泊していたのは、青島のホリデイイン。毎朝、ビーチに寄せる日向灘の波と、サファーたちを眺めるのが、一つの癒しだった。

  

 家族のプライバシーに関わることはあまり書かない、とくにSNSにはアップするなと、きつく娘に釘を刺されているので書けない。

 ただ、現在、5カ月になった孫娘は、本当にかわいい。毎日、顔を見ないとさみしくてたまらない。この先、大きくなってフィンランドに行ってしまったら、本当にさみしくなる。

 

 サッカーW杯、決勝リーグ初戦でクロアチアに敗れてから、サッカーの洪水報道が一気に減った。日本人はサッカーが好きではなく、なんでもいいから日本が外国に勝つことが大好きなのだ。それにしても、なぜPK戦などやるのだろうか? あんなくだらない決着のつけ方はない。とことん延長戦をやって、サドンデスで決めればいいと思う。

 

 今日は、冬晴れ。外の気温は12度あるので、これから、外に出てみようと思う。澄んだ空気を思い切り吸いたい。さて、「今年は?」と振り返ると、どんな年と言ったらいいのだろうか?

 円安は一段落しているが、物価は軒並み上がり、景気はよくない。いまだに、みなマスクをしている。この先、この国はますます衰退していくのは必至だから、毎日の政治や経済の動きを見ていると、本当に気持ちが落ち込んでいく。

  

 あと1週間ほどしたら、3年ぶりに日本を離れる。年末年始は、北国で雪と氷の世界で過ごす。結局、暖房の効いた室内で、ネット生活を送るのだろうか。

 オーロラを1度見てみたい。オーロラアプリをインストールして、アラートを待ち、出そうとなったら、ロバニエミに行こうかと思って。ただ、本当に寒いのは苦手。南国暮らしが懐かしい。

 
[407]冬間近。政権迷走、インフレ亢進、COP紛糾 ---- 国力の衰えを象徴する宇宙事業の失敗
2022年 11月 21日(月曜日) 03:55

秋も深まり、今年もあと1カ月あまりとなった。冬は目前だ。もう夕方5時には、夜のとばりが降りる。カーテンを締めながら、外を眺めてぼんやりとする。

 こうして、季節の移ろいだけを見ていると、世の中、何事もなかったように時間は流れている。

 しかし、いま、この瞬間にも、世界ではいろいろなことが起こり、歴史は刻まれていく。

 

 それにしても、最近はつくづく、日本が情けない国になったと思うことばかりが続く。岸田政権は迷走を続けている。統一教会問題など、その気になればすぐにでも解決できるのに、だらだらと引きずり、いまだになにも変わっていない。ようやく、政府は18日、被害者救済法案の概要を示したが、中身をつぶさに見ればザル法だ。「抜け道」だらけで、公明党への配慮がみえみえ。思い切って統一教会を解散させてしまえば、それで決着するのに。

 

 円安は一息ついて150円から140円に戻したが、おそらく、これは一時的。次は150円から160円を目指す展開になるだろう。それなのに、いまやほとんどの専門家が、ここで落ち着くと言い出した。どうして、みな、ここまで日和見なのだろうか。円安は、日本の国力の衰えを端的に示している。

 

 インフレはいよいよ本格化してきた。もうこれ以上、物価を抑え続けられないところまできて、企業は次々に値上げ。先月は「値上げラッシュ」となって、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた消費者物価指数は、昨年同月を3.6%上回った。 3.6%の上昇率は1982年2月以来のことという。しかし、これくらいはまだおとなしいほうで、欧米は軒並み10%近くに達している。

 

 それなのに、日銀はいまだに金融緩和を続け、政府は手当や補助金など、バラマキを続けている。もはや、日本の経済政策、金融政策は異常を通り越している。このままでは、インフレは止まらず、やがて手に負えなくなるだろう。

 

 カタールでサッカーW杯が開幕したので、テレビはなにかというと、「がんばれニッポン」を垂れ流している。いい加減にしてほしい。どう見ても、日本がドイツ、スペインに勝つはずはなく、コスタリカにも敗れる可能性だってある。

 そうなら、そうはっきりと言い、「まあ、無理ですね」とコメンテーターは素直にコメントすればいいではないか。

 ©️NHK

 エジプトで開かれていたCOP27が、1日延長して閉幕した。COPは毎回、紛糾するが、今回は「損失と被害」(ロス&ダメージ)への資金支援をめぐって、先進国と途上国が対立し、一時は収拾がつきそうもなかった。

 しかし、最終的にドイツ、アメリカが合意して、なんとか気候変動に伴う被害を受けた途上国支援のための基金を設立することになった。とはいえ、支援先の範囲など基金の詳細については、今後設立する専門委員会での議論に委ねられるというので、悪く言えば、なにも決まらなかったと言っていい。

 

 このまま、月日は過ぎ、ある日、突然、温暖化が揺るぎがない事実だということを、世界中が認めざるをえないようなことが起こるのだろうか。

 ウクライナ戦争が続く限り、温暖化対策を遅れる。それにしても、プーチンはなにを考えているのだろうか。これほど愚かな男だとは思いもしなかった。

 

 現在、地球周回軌道上にNASAのアルテミス計画による「スペース・ローンチ・システム」(SLS)がある。SLSは搭載していた「オライオン」 (Orion)宇宙船を月へ向かう軌道に投入する。これがうまく行けば、2025年にはほぼ半世紀ぶりの有人月探査が行われる。

 ただ、競争相手の中国も同様の計画を進めているので、どちらが先になるのかわからない。

 

  先月、日本の小型ロケット・イプシロン6号機は、打ち上げに失敗した。そして、つい先日、日本独自の超小型の月探査機OMOTENASHI(オモテナシ)は、通信が安定せず、機体の姿勢制御ができなくなった。もはや、日本の技術力は完全に衰えている。

 

 ©️JAXA 

 
[406]「終活・断捨離」を始めたが進まない。悩む日々が続く。
2022年 10月 28日(金曜日) 21:59

1カ月ほど前から、モノの整理を始めた。「終活・断捨離」である。以前からずっと思っていたが決断できず、家内とも意見が食い違って、始められなかった。

 それが、娘が孫娘を出産し、私も70歳になるというので、思い切って始めることにした。

 

 しかし、始めてみると、思ったほどはかどらない。というか、立ち往生の連続だ。たとえば、本ひとつにしても、思い入れのある本はどうしても捨てられない。名作なら、いまなら「青空文庫」「電子書籍」等で、ウエブで読めるので紙で持つ意味がない。

 しかし、その本を買った当時のこと、たとえば神保町の古本屋街で探したことなどが蘇ると、捨てる気にならない。とくに、尾崎一雄の一連の著作はほぼ全部持っているが、古書的価値があって売れると思っても手放す気にならない。

 

 ただ、洋服やPC、家電などはなんとかなりそうだ。洋服は、もう着ないだろうと思うものから、思い切れば断捨離できる。PCは使わなくなったのが6台あるが、問題はデータの消去だ。面倒でどうしようかと思いつつ、業者に投げてしまおうかと思いだした。

 PC以外の家電で、踏ん切りがつかないのが、レコードプレーヤーとソニーのベータのビデオデッキだ。ベータのビデオをMP4やCDに変換してしまえばいいが、これも面倒くさい。かといってビデオを保存しておくなら、再生のためのデッキは必要だ。レコードも60年代、70年代のLPが山ほどある。

 というわけで、毎日、本棚を見たり、タンスやクローゼットの中を見たりして、思案にくれている。

 

 ウエブなど「断捨離サイト」によると、「終活」にとって、断捨離はエンディングノートの作成や遺品整理とともに、重点事項になっている。

 しかし、あと何年あるか、10年ぐらいはあるだろうと思うと、終活自体が踏ん切れない。だから、エンディングノートもつくっていない。

《人生の終わりに向けて計画を立て、充実した余生を過ごすための活動が「終活」です。断捨離は、終活の中でも特に重要な要素のひとつです。必要ない物を可能な限り処分し、最低限度の物品に囲まれて生活を続けます。身辺の整理を行うと、気持ちが晴れてこれまでとは異なる環境を実現できるかもしれません。簡素な環境に感じる方もいますが、思い切ってシンプルな生活を実践してみましょう》

 

 こうして「終活・断捨離」のメリットとして次の4点が挙げられている。

・部屋全体がきれいになる
・不要な物を捨てることで気持ちを入れ替える
・老後生活の快適性を高める
・亡くなった後、家族への負担を軽減できる

 たしかにそのとおりなのだが、これがここまでできないとは思わなかった。いま思っているのは、このペースなら、年内は無理かもしれないということ。書く仕事はめっきり減ったとはいえ、孫娘も生まれ、まだまだ行事がいっぱいある。今日も、娘のところに行き、孫娘をあやしながら、なにを捨てようか悩んで1日が過ぎてしまった。

 
[405]ドル円とうとう148円突破で、絶望未来が現実に!
2022年 10月 15日(土曜日) 01:52

円安が止まらない。もとより止まるわけがないが、ここまで安くなると、そう予想していたとはいえ、情けなく、惨めになる。なにしろ、自国通貨だ。それが、徹底的に売り込まれている。

 とうの昔に、この国はいまのままでは衰退するばかりだと思い、何冊も警告本を書いたが、ここまで円安になると、もう絶望的な気分になる。もはや、日本経済の復活はないだろう。

 

 10月14日(昨日)の東京外国為替市場の円相場は、一時1ドル=147円台後半に下落した。 前日の海外市場で、約32年ぶりの円安水準に急落した流れを引き継いだ。

 そして、さきほどとうとう148円を突破した。それを伝えたTBSニュースは以下のとおり。

 

《日本時間の15日午前0時半頃には円相場は一時、1ドル=148円50銭台に迫る場面がありました。1990年8月以来、32年ぶりの円安水準を連日更新しています。

 アメリカのミシガン大学が発表した10月の消費者態度指数で予想インフレ率が市場予想を上回り、中央銀行に当たるFRBがインフレを抑えるために急激な利上げを続けるとの見方が広がりました。 一方で、日銀の黒田総裁は金利を引き上げる必要はないと明言していて、日米の金利差が拡大するとの見方から円を売ってドルを買う動きが広がりました。14日から15日にかけて一時、1円50銭以上円安が進行しています。

 鈴木財務大臣は14日、「過度な変動に対しては適切に対応したい」と述べ、今後の為替介入の可能性に言及していて、市場では1ドル=150円台をつける前に、政府・日銀が再び為替介入に踏み切るのではないかとの見方が出ています。》

 

 

  日銀・黒田は確信犯だからいいとして、鈴木財務大臣「過度な変動に対しては適切に対応したい」とはなんだ。「適切な対応」などあるわけがないではないか。そんなことは、もはや誰にでもわかる。この大臣は、先日のワシントンのG20でも、ほぼ同じことを言った。

「投機筋が動いて急激な変動があれば断固たる対応をする」

 彼は「投機筋」とはなにか知っているのか? そのなかにはいま日本の投資家も入っていて、円を売っている。「適切な対応」「断固たる対応」とは、再度の円買い介入を指すのだろうが、一方で緩和継続で円を刷ってバラまいているのに、その円を買うというのだから、バカとしか言いようがない。このままでは、インフレは加速するだろう。そして、日本のバーゲンセール続いていく。

 

 岸田内閣は、「新しい資本主義」とか「資産倍増計画」とかデタラメを言い、ここにきて今度は「大型のインフレ対策を取る」と言いだしたが、補助金や支援金をばら撒き、金融緩和を続けているのだから、インフレが止まるはずがない。

 こうなることは、アベノミクスが始まったときからわかっていた。ただ、アベノミクスの金融緩和期間中は欧米も緩和していたから、こうならなかっただけだ。

 もはや、なにもかも「安い日本」はどうしようもない。世界を見ずにガラパゴスを続け、社会の仕組みがすべて非効率になってしまった。そのうえに、莫大な政府債務、人口減、高齢化なのだから、日本は沈んでいくほかないだろう。

 私の残りの人生がこのあと何年あるかわからないが、こんな惨めな日本だけは見たくなかった。
 
[404]10月なのに夏日。コロナ、国葬、統一教会問題、インフレ、円安-----なにもかも「放置」されたまま、いよいよ秋になる。
2022年 10月 03日(月曜日) 00:15

 今日は、家内と娘と3カ月になった孫娘を連れYC&ACに出かけ、ランチ。娘は、今日でプールがクローズというので、短時間だが泳いだ。

 先週はずっと宮崎にいたが、台風が去った後は晴天が続き、夏は終わらなかった。今日も快晴で、最高気温は30度。見上げれば、いまだに夏の青空で雲ひとつない。いまや、夏は昔に比べてはるかに長くなった。

 まさにエンドレスサマーだ。

 

  (写真)YC&ACのテラス席、上空は夏空。バーガーランチ

  といっても、今週半ばからは季節は一気に進み、気温が下がって本格的な秋になるという。気候変動のせいで、天気予報はあてにならなくなったが、今回はいくらなんでも当たるだろう。週の半ばに低気圧が通過し、その後は、最高気温が20度まで下がるという。

 

(写真)宮崎の帰りの便の窓から富士山。今週の天気

  安倍元総理の「国葬」は結局強行されたが、今日まで日本が抱える問題はなに一つ解決されていない。統一教会問題、円安、インフレ、コロナ禍----なにもかもが「放置」されたままになっている。

 こうした目前のことより、はるかに深刻な少子化人口減も、放置されたままだ。

 それにしても、円安の進行は速い。年初は115円前後だったが、6月に130円台になると、先週はとうとう145円を突破した。そうしたら、なにもしないと思っていた政府が円買い介入をやったので、本当に驚いた。

 24年前の1998年6月以来のことだというが、一時的に140円まで戻した後は、すぐまた145円台に戻った。介入額は3兆6000億円というが、その程度では「焼け石に水」だ。そんなことは政府もわかっているはずで、これは対策を打ちましたよというポーズだろう。

 どう見ても、財務省・日銀は、このまま緩和を続け、インフレを放置して、「インフレ税」によって、公的債務を圧縮する算段だ。景気も国民生活も役人にはどうでもいいことだ。役人にとっては、どちらかというと不景気のほうが権力を使えるので気持ちがいい。

 

 24年前、1997年〜1998年の円安は、北海道拓殖銀行、山一証券などの金融機関が破綻する金融危機が起こり、株と円が売られる「日本売り」が始まったからだった。しかし、介入でも円安は止まらなかった。

 反転したのは、介入から3カ月後のロシア債務危機を経て、ヘッジファンドのLTCMが破綻し、FRBが利下げを余儀なくされたからだった。今回も同じだろう。ただし、いつFRBが金利を下げるかはわからず、さらに、日本売りは24年前よりも激しい。

 日本人自身が円を売って、資産をドルに代えている。

 10月は値上げのピークになると、テレビが言っている。帝国データバンクによると、2022年に値上げを実施、または予定する食品約2万品目のうち、10月は6500品目の価格が引き上げられるそうだ。

 もはや、デフレなど遠い昔の話で、あらゆるものが値上がりする。 それに追い打ちをかけるのが、後期高齢者(75歳以上)の医療費負担が2割に引き上げられる。

 

 コロナ禍は続いているが、うやむやのうちに終わりそうだ。なにしろ、11日には、入国規制がほぼ全面解除される。「Go to Travel」に代わる「全国旅行割」も始まる。

 ウクライナ戦争のほうは、とうとうウクライナが反転攻勢に出て、領土を奪回し始めた。今日のニュースでは、ウクライナ軍は東部ハリコフ州に続き、リマンを奪還。ロシア軍は撤退しているという。

 プーチンが、ここまで時代錯誤のバカ男だと、ウクライナ戦争が起こるまで気がつかなかった。習近平はそこまで愚かではないと思うが、今後の世界は、ロシアが没落していくなか、中国がどう出るかで決まるだろう。

 秋が深まるとともに、世界の転換点がやってきそうだ。

 

 先ほどまで、凱旋門賞を見ていた。レース直前、激しい雨が降ったので、日本馬は絶対無理と思ったら、その通りになった。ただ、買ってみたオネストはいいところなく、惨敗した。

 勝ったのは英国の5歳牝馬アルピニスタ。直線で、逃げたタイトルホルダーを持ったまま悠然とかわしていくのだから、驚いた。タイトルホルダーは完バテして11着。ステイフーリッシュは14着、ディープボンドは18着、ドウデュースは19着。

 毎年、メディアは、このレースを勝つことを「日本の悲願」と煽り、日本馬が敗戦すると「世界の壁は厚かった」と書く。しかし、凱旋門賞は、欧州、とくにフランス特有のレースで、世界一決定戦ではない。

 

 (写真)ゴール1ファロン前で抜けたアルピニスタ。2着はヴァデニ©️グリーンチャンネル
 
[403]ベトナム人も逃げ出す「辺境ニッポン」。10月に本当に入国制限は撤廃されるのか?
2022年 9月 15日(木曜日) 22:11

政府の馬鹿げた「水際対策」がいつ撤廃されるのかが、いまの私の最大の関心事である。というのも、11月にはコロナ鹿で3年も延期にされた娘の結婚式があり、現状では海外からの親戚、ゲストが来日できないからだ。また、今日まで、海外から日本に来たいという知人が、何人断念したことだろうか。

 ツアー以外は認めない、ビザを取得しろ、ワクチン3回接種は必須。まさに、「鎖国」である。いまや、世界一感染者が出ている国が、なぜ、こんなことを続けているのだろうか。

 

 安倍元首相の国論を二分する「国葬」が迫っている。統一教会問題で自民党は逃げ回っている。インフレは亢進し、円安は底なし。台風14号が日本を直撃しそう----などと、問題は続出だが、もうなにも期待しなくなったので、どうでもよくなった。

 ウクライナ戦争は、ウクライナが反転攻勢に出たので終わってほしいとは思うが、それすらも、最近は思わなくなった。まったく、世界の為政者たちはなにを考えているのだろうか。

 温暖化による気候変動で、じきに天災は手がつけられなくなるだろう。戦争などしている場合ではない。政争もしかりだ。保守だの、左翼だの、本当にどうでもいい。

 

 日本の水際対策は、9月7日に、ようやく一部が緩和された。しかし、いまなお個人旅行は認めず、ビザ取得義務は継続中だ。ただ、10月からはこの処置も撤廃するという報道が出ているが、まだ決定ではない。

 岸田首相のグズぶり、決断力のなさ、世界を見る目のなさには、本当に愕然とする。

 

 いまだに続く「コロナ鎖国」により、なにが起こったかというと、日本の表玄関とされる成田国際空港での「成田素通り」=「ジャパン・パッシング」である。

「コロナ鎖国」で閑散としている成田で、トランジットカウンターだけが常にごった返している。これは、中国、香港が厳しいコロナ対策を継続しているせいもあるが、あまりに情けない話である。

 東南アジアから北米を結ぶ路線のトランジット空港に、成田は成り下がってしまったのだ。そうでもなくとも、成田は設備が老朽化し、もはや世界に田舎、辺境空港である。

 

  先日配信された日本農業新聞の記事『ベトナム人実習生〝日本離れ〟進む? 円安で賃金目減り…待遇に不満強く』は、衝撃的だった。コロナ鎖国と円安で、もうベトナムからの技能実習生は日本に来ないだろうというのだ。

 技能実習生といっても労働移民である。彼らは日本で稼いで貧しい実家に仕送りするために、ブローカーに借金をしてまで日本に来る。しかし、コロナ鎖国と円安で、日本ではもう稼げなくなった。

 ベトナム人の犯罪が最近よく報道されているが、彼らは日本で食い詰めているのだ。

 

 コロナ禍前の2019年まで、ベトナム人の海外労働者派遣数は日本が1位。しかし、2021年は台湾が日本を抜き1位になった。円はベトナムドンに対し、年初から20%近く下落した。それで、円建ての月給を本国へ仕送りすると大幅に目減りしてしまう。

 さらに、ベトナムの最低賃金は、7月に5.9~6.1%上昇しており、賃金が上がらない日本で働く意味がなくなってしまった。

 

 この状況に追い打ちをかけるのが、今春、ベトナムとオーストラリアが結んだ「農業労働者の派遣・受け入れ協定」で、この9月から募集が始まった。それによると、まずは年間1000人と限定し、オーストラリはベトナムからの農業労働者を受け入れる。

 賃金水準は高く1年のうち9カ月働き、3カ月は自由行動で月給は3200~4000豪ドル(30万4000~38万円)というのだ。

 

 これでは、もはや誰も日本に来ないだろう。それなのに、いまだに、保守、右派言論は、「移民反対」の時代錯誤を続けている。もはや、日本は「先進転落国」というより、世界の「辺境国家」になった感がある。

 技能実習制度の是非はともかく、実質的にこの移民奴隷制度により、日本の農業、建設行、中小のものづくり企業、介護現場は成り立ってきた。とすれば、この先、ベトナム人に見放されたら、どうするというのだろうか。

 
[402]「台風11号」「コロナ全数把握」「統一教会」「国葬」---憂いの秋
2022年 9月 01日(木曜日) 15:44

今日から9月。朝方雨が降った。このところ、猛暑は去り、曇りがちな天気が続いている。そんななか、突然、台風が発生し超大型化、小笠原から沖縄を直撃したので驚いた。

 今朝のニュースだと、台風は宮古島の南約250kmの海上を南西に進んでいるという。中心気は920 hPa、最大風速55 m/s、最大瞬間風速75 m/sというのだから、すさまじい勢力だ。

 温暖化が進めば、ハリケーンは巨大化するとされ、すでにカリブ海ではいくつもの超大型ハリケーンが発生した。太平洋の台風も同じように超大型化しているということなのだろう。

  台風は、この後、しばらく南寄りに進み、明日2日(金)は動きが遅くなり、3日(土)以降は北上に転ずるという。そうなると、九州上陸、日本列島縦断もありえるという。

 

 

 

 それにしても、自然以上にいまの世の中はひどい。とくに、この日本の政治、経済はどうしようもない。

 コロナ感染者数は世界一を記録し続け、もうどうしようもなくなって、「全数把握」をやめると言い出した。もともとできてはいないのに、やめると言うこともひどいが、自治体判断だと丸投げした、各自治体から不満続出。すぐに、「全国一律」と変更した。

 また、入国規制を緩和するとしたが、PCR検査を不要とし、上限を5万人に引き上げただけ。この程度が全く意味がない。もはや、政府は判断能力を失っている。

 

 ひどいのは、まだ延々と続いている「統一教会」問題。

いったん 統一教会と個々の議員の関係は調査しないと閣議決定しておきながら、調査して統一教会とは縁を切ると言い始め、アンケート調査 を開始。コロナ感染して復帰した岸田首相は、昨日になってやっと「懸念や疑念の声をいただいている。自民党総裁として率直におわびする」と陳謝した。

 しかし、世論の反対が強い「国葬」に関しては、「説明する」としただけ、昨夜は、国会周辺で、近年では珍しい大規模(4000人と発表された)なデモがあり、「国葬ではなく国会開け!」などと、叫んでいた。

 

 国葬は 9月27日に予定されている。9月中には、おミクロン株対応のワクチン接種も始まると言う。今度、打つとなると、なんと5回目だ。そして、本格的な「値上げの秋」に突入する。

 もうほぼ諦め、ただ毎日の動きを見ているだけだが、このまま、日本は没落して行くだけだろう。本当に「希望のない国」になった。次世代、若者たちは本当にかわいそうだ。娘も孫も、この先、日本で暮らさないほうがいい。

 温暖化が進めば、どの道、人々は「気候オアシス」を求めて「気候移住」する。

 円は再度下落し、いま、139円台の半ばで動いている。

 
[401]夏はもう終わりなのか。晩夏は物悲しいものだが-----。
2022年 8月 22日(月曜日) 17:58

先週末から天気は崩れ、曇り時々雨といった具合になり、今日も朝から曇っている。蝉はせわしなく鳴き、風はまだまだ熱いが、どうやら猛暑は去ったようだ。甲子園の決勝戦(下関国際vs.仙台育英)も、いつもの炎天下ではなく曇り空の下で行われている。

 週間天気予報を見ると、24日の水曜日ごろからは停滞前線が日本列島付近にかかる日が続き、太平洋高気圧の力は衰えるという。そのため、雨と曇りの日々が続き、暑さも和らぐという。

  となると、このまま夏は終わり、秋めくのだろうか。そうだとすれば、これもいつもの夏と違い早すぎる。夏の終わりは、いつもながら物悲しいものだが、今年は、空梅雨で、早くから猛暑になったせいか、そんな感じがまったくしない。そう言えば、最近は、「残暑」とか「晩夏」という言葉をあまり聞かなくなった。

 

 鎌倉の海辺育ちなので、夏の終わりというと、海の家の店じまいとともに、日々、減っていく海水浴客がまばらになっていく光景が目に浮かぶ。

 南の海に台風があると、波が高くなり、監視員が「沖に行くな」と叫ぶが、その声が聞こえないふりをして波に呑まれたことが何度かある。それが楽しかった。

 泳ぎ疲れて家に帰る道すがら、ツクツクボウシの鳴き声を聞くと、夏休みも終わりかと思ったものだ。

  高校の高学年から、海を離れて、長野県小海の八ヶ岳高原で夏を過ごすことがあった。そこで初めて高原の夏を知った。高原の夏の終わりも物悲しい。山の向こうに日が落ちて、森の中でカナカナが鳴き出すと、ああ、秋が来るんだなと思う。松原湖でいっしょに過ごした仲間たちも、1人2人と都会に帰っていく。

 蝉時雨を聞くたびに、そんな日々を思い出す。

 高原の夏の間、何度も読み返したのが、立原道造の詩集『萱草に寄す』だった。

 

「夏花の歌」(詩集『萱草に寄す』より) 

 

 その一

空と牧場のあひだから ひとつの雲が湧きおこり
小川の水面に かげをおとす
水の底には ひとつの魚が
身をくねらせて 日に光る

それはあの日の夏のこと!
いつの日にか もう返らない夢のひととき
黙つた僕らは 足に藻草をからませて
ふたつの影を ずるさうにながれにまかせ揺らせてゐた

……小川の水のせせらぎは
けふもあの日とかはらずに
風にさやさや ささやいてゐる

あの日のをとめのほほゑみは
なぜだか 僕は知らないけれど
しかし かたくつめたく 横顔ばかり

 

  その二

あの日たち 羊飼ひと娘のやうに
たのしくばつかり過ぎつつあつた
何のかはつた出来事もなしに
何のあたらしい悔ゐもなしに

あの日たち とけない謎のやうな
ほほゑみが かはらぬ愛を誓つてゐた
薊の花やゆふすげにいりまじり
稚い いい夢がゐた――いつのことか!

どうぞ もう一度 帰つておくれ
青い雲のながれてゐた日
あの昼の星のちらついてゐた日……

あの日たち あの日たち 帰つておくれ
僕は 大きくなつた 溢れるまでに
僕は かなしみ顫へてゐる

 

 

 
[400]なにが「政治と宗教」か?第7波も「放置」で、日本社会はますます劣化していく
2022年 7月 27日(水曜日) 16:29

例年とまったく違う7月も、そろそろ終わろうとしている。記録的な暑さ、猛暑日が続いた後の戻り梅雨。しかし、今日は、朝から晴れて、気温はまたも35度近くなると天気予報は告げていた。

 家内が先月生まれた孫娘の世話で娘のところに出かけたので、1人きり。午前10時からテレビとネットで、神奈川大会と宮崎大会の高校野球の決勝戦を同時に見ていた。横浜球場は快晴だが、宮崎マリンスタジアムは雨。宮崎のほうは途中で中断したので、幸い、どちらの試合もじっくり見ることができた。

 

■高校野球決勝、神奈川、宮崎

  神奈川大会の決勝は、横浜と東海大相模。ここ10年、毎年、同じ対戦で、今年もまた「いつもと同じ夏」。両チーム互角の投手戦で、最後までどちらが勝つかわからなかったが、横浜が9回裏、1-0で劇的なサヨナラ勝ちで甲子園切符を手にした。

 一方の宮崎は、公立校同士の対戦と話題を呼んだが、やはり、ノーシードから勝ち上がった宮崎西が富島に2-0で敗れた。こちらも投手戦だったが、富島の絶対的エース日高暖己は評判通りすごかった。

 

 横浜優勝©️カナロコ 

 

■「初宮参り」はもうすぐ

  それにしても、月日がたつのは早い。孫娘は29日で、生まれて1カ月になる。来月早々、お宮参りに行くことになる。

 横浜だと、神社といえば、紅葉坂を上ったところにある伊勢山皇大神宮。私の母も私もここ、娘もここ、そして孫娘もここ。4代続けて、同じ神社に健やかな成長を祈願することになる。

 「初宮参り」は日本の伝統行事だが、いまは、参拝・祈祷より、写真撮影がメインインベント。そのため、おととい、家内と2人でデパートに「ベビードレス」を買いに行った。この後、上に掛ける「のしめ」を決める。

 

■女優・島田陽子のガン死

 

 昨日、ニュースで、女優・島田陽子が、大腸がんによる多臓器不全のため都内の病院で死去したとニュースで知って驚いた。私と同年齢、69歳。まだ逝くのは早い。早すぎる。

 彼女が米NBCドラマ『将軍 SHOGUN』で「国際派女優」と呼ばれるようになった後、アメリカでの体験を連載エッセイで綴る企画を立て、1年ほどいっしょに仕事をした。何度か世田谷の実家に行き、妹さんとも食事をし、ハワイでも食事・打ち合わせをした。まだ20代で、輝くほど美しく、清純だったが、その後、スキャンダル女優になった。

 

『SHOGUN』©️NBC 

 

 娘がキンダーの頃、娘を送っていった帰りに、元町公園脇のマンションの駐車場にクルマを入れている彼女に、偶然出会った。聞くと、「ここに住んでいる」というので、今度、家内といっしょに立ち寄ると約束した。

 しかし、その日、チャイムを押してみると「ごめんなさい。いま、ユウヤさんが来ているのよ」とのこと。内田裕也との不倫愛は、その後、週刊誌記事になった。

 週刊誌をやっていたのに、私は、そのことを記事にしなかった。

 

 借金問題、ヘアヌード、テレビマンと結婚・離婚———いろいろあったが、3年ほど前から大腸がんを患い、入退院を繰り返していたという。抗がん剤は拒否していたようだ。
 

■政治と宗教、国葬、統一教会

 

 安倍元首相の暗殺事件以来、「統一教会」(現・世界平和統一家庭連合)がクローズアップされ、連日、その実態が報道されるようになった。コメンテーターたちは「政治と宗教は大問題。今後、なんらかの対策が必要だ」と言い出した。さらに、「国葬」に関しても、その是非が問われ続けている。

 しかし、統一教会のどこが、宗教なのだろうか。この問題を「政治と宗教」などと言っている限り、それだけで救い難い。

 

「エバ国家」の日本は妻として夫である「アダム国家」の韓国に尽くさねばならないなどという教義は、下手な漫画でもありえない。おとぎ話以下で、こんなものを信じ込むなど、プロ洗脳を受けない限りありえないだろう。カルトでもない。単なる洗脳ビジネスだ。

 

 それにしても、政治家たちの頬かむりぶりはすごい。集票マシーンとして利用し、自ら広告塔になってきたというのに、誰1人として国民に詫び、反省の弁を述べようとしない。

 もはや、日本の政治にはなにも期待できない。いまさら、民主主義がどうだだのというゴタクは聞く気もしない。メディアも、報道の自由だの金輪際言わないでほしい。誰も、真実を語ろうとしない国に、未来はない。いま、まじめに生きている若者たちが、本当にかわいそうだ。

 

 ©️日刊ゲンダイ

 

■コロナ第7波もまた放置

 

 「第7波到来」と、またも騒がしくなってきた。

 なにしろ、ここ数日の日本の新規陽性者数は世界で最多を記録している。いまのウイルスは変異に変異をとげ、オミクロン株の「BA.5」というが、今日は、さらに新しい変異株も発見されたという。

 今後の感染状況について名古屋工業大学のグループがAI=人工知能を使って予測したところ、東京都内の感染者数は、8月上旬に1日あたり4万人近くまで増えてピークに達するという。

 

 こんな状況なのに、国はなにもしようとはしない。「放置政策」を続けている。「2類」から「5類」への引き下げをしたほうが、医療崩壊も起こさないし、経済も回る。ところが、そうすると医療は自己負担になるために批判が起こる。さらに、これまでの対策に対する説明がつかない。

 それなら、これまであれだけ批判されてきた、医療態勢の拡充をすべきなのに、これもまた放置だ。

 要するに、政治家に勇気も信念もないから、なにもしない。

 

 ©️NHK 

 24日のNHK日曜討論で、分科会の尾身茂会長は、「従来までは国、自治体が国民にお願いし、国民が従うというフェーズだった。いまは、いろんなことを学んできたので一般市民が主体的に自分で判断していろいろと工夫するフェーズに入った」と述べた。

 これでは、ただの傍観者だ。「自分でおやりない」と言うのは誰でも言える。「いろんなことを学んできた」と言うものの、なにも学んでいないではないか。

 

■G1サセックスSが楽しみ

  もはや、すべてのことにあきれ、がっかりだ。で、これ以上、あきれたくないし、これ以上、悲観的な未来を想像したくもないので、最近はあまり原稿を書かなくなった。

 愚痴った原稿を書いても、読む方もつらくなるだけだろう。

 そんななか、気候変動は威力を増している。いったい、いつまで、もう聞き飽きた「記録的な」がつく猛暑は続くのだろうか?

 

   孫と会えないときは、テレビを見たり、本を読んだりしているだけ。今夜は、グリーンチャンネルで欧州マイル王決定戦、G1サセックスSの中継がある。現在8戦8勝でG1を4連勝中のバーイード(Baaeed)が楽勝するのか? 日本から参戦のバスラットレオンは、昨年の朝日杯FS4着馬で、NZT、ゴドルフィンマイルと芝ダート双方でGレースを勝っているだけに、楽しみだ。

 
[399]安倍元総理暗殺後、参院選で与党圧勝。このまま日本の衰退は続いていくのか?
2022年 7月 11日(月曜日) 14:21

先週、金曜日、7月8日に起こった安倍晋三元総理(67)の暗殺事件は、いまだに現実感がない。何度、映像を見ても白日夢としか思えない。

 こんなことが日本で起こったことに、日本中がショックを受けているが、そろそろ冷静にこの問題を考えなければならない。

 いまだに、メディアは「警備体制」「個人的な犯行」「銃の手作り」「宗教団体(統一協会:世界平和統一家庭連合)」などに注目していて、この事件を招いた背景に焦点を当てていない。それは、日本社会がこの「失われた30年」で、いちじるしく劣化し、底辺の人々から希望を奪ってしまったことだ。

 

 犯人・山上徹也容疑者(41)に関しては、海上自衛隊の任期制自衛官を務めていたことばかりが注目されるが、彼は、現在無職で、数カ月前、派遣で行っていた工場を辞めている。1Kのアパートに1人暮らしで、コツコツと銃を手作りしていた。

 彼の境遇は、これまでの報道を見ると、本当に不遇である。父親が急死した後、母親が統一教会に走り、1999年には祖父の家を売り払い、2002年には自己破産している。兄妹3人で育ったが、食べるものにも困った貧困生活の繰り返し。そんななかで、自衛隊に入り、派遣社員などをして食いつないできたわけだが、将来に対してなんの希望も持てない暮らしだったのは間違いないだろう。

  こうした、日本社会の底辺で暮らす単身労働者は、現在、どれほどいるだろうか? この「失われた30年」で、その数は増え続け、労働環境、生活環境も劣化する一方だ。

 それでも、アメリカに「アメリカン・ドリーム」があるように、日本にも「ジャパニーズ・・ドリーム」があれば救われるが、いまの日本にはそれがない。いまや、ベトナムから来た技能実習生(事実上の労働移民)も逃げ出す国になってしまった。

 

 今日になってもまだ、メディアは「動機解明が待たれる」と言っているが、動機は供述にあるように、すでに明らかだ。

「もともと、家を破産に追い込んだ宗教団体(統一教会)のトップを殺そうと思っていた」

「安倍元総理がその宗教団体(統一教会)とつながっているので殺そうとした」

 これ以上、明白な動機があるだろうか?

 つまり、山上徹也容疑者は、日本社会の底辺で暮らしながら、自分をこんな境遇にした宗教団体と日本社会に恨みを抱いていたのだ。

 

 このような点を思うと、私は今回の事件は、2019年、36人が犠牲になった「京都アニメーション事件」、2021年、26人が犠牲になった「心療内科放火殺人事件」と同質ではないかと思う。

 さらに遡れば、2008年、7人が死亡10人が重軽傷を負った「秋葉原通り魔事件」がある。この事件の犯人は、明らかに社会に恨みを抱き、それを晴らすために犯行に及んだ。

 

 今回(7月10日投票)の参議院選挙は、安倍元首相の死を受けて、ある意味で「弔い合戦」になった。態度を決めかねていた地方の浮動票は、自民党に流れたという。

 その結果、自民党は選挙区選、比例選とも議席を伸ばし、単独で改選定数124の過半数である63を確保した。また、全国32の「1人区」(改選定数1)で28勝4敗と圧勝した。単独で改選過半数を獲得したのは2013年の参院選以来のことだ。

 この流れのなかで、もっとも党勢を失ったのは立憲民主党である。共産党との共闘を拒んだうえ、バラマキにすぎない政策しか打ち出せないのだから、安倍元首相暗殺がなくとも、こうなるのは必然だった。

 

 参院選の結果、今後は「黄金の3年」になると、メディアは伝えている。いったい誰が、こんなバカな言葉を考えたのだろうか。

 直近の衆院選は昨秋だったから、岸田文雄首相が解散しなければ2025年秋までない。次期参院選も2025年夏である。つまり、まるまる3年は、自民党、岸田政権の天下となる。しかし、これは自民党の「黄金の3年間」であって、日本にとっての黄金の3年間ではない。

 与党圧勝は、政治に緊張感がなくなり、政策はおざなりになるからだ。しかし、そういう道を私たち日本国民は選択したのだから、それでいいのだろう。

 

 投票率は約52%と前回より3ポイント上がったという、それでも、半数の国民が選挙に行っていない。それにしても行かなかった半数の国民は、日本がどうなろうと知ったことではないのだろう。

「民主主義に対する重大な挑戦」などという、安倍事件についてのコメントが充満しているが、半数の国民は、民主主義だろうと共産主義だろうと、独裁、専制だろうと、どうでもいいのだろう。

 

 いまの日本に問題は山積している。

 当面の新型コロナウイルス対策や物価高対策はもちろんのこと、この先の経済・金融政策や財政再建はどうするのか? ウクライナ危機は? エネルギー危機は? 食料安全保障は? 中国・北朝鮮の脅威のなかでの国防強化は?

 そしてなによりも、少子高齢化による人口減、地方の崩壊、広がる格差をどうするのか?

 こうした問題を、自民党だけで一つ一つ解決していかねばならない。そんなことができるのか。

 このあと岸田政権は、目玉政策である「新しい資本主義」を踏まえた10兆円超の追加経済対策を取りまとめるという。

 いまさらなにも期待していないが、思うのは、どうか、余計なことだけはしないでほしいということだけ、日本人は、もっと追い込まれなければ、動かない。改革などせず、昨日と同じ明日を暮らそうとしている。つまり、昨日と同じ明日が来ないとわかったときにしか、この国は変わらない。

 

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[398]異常に早い梅雨明け。猛暑到来に実感する「地球温暖化」。Nウォーキングの日々。
2022年 6月 27日(月曜日) 14:32

朝から猛烈な暑さ。すでに30度を超えていて、今日は最高気温が35度になると予報で言っていたので驚かないが、まだ6月だということには、本当に驚く。

 そうしたら、先ほど、気象庁が梅雨明けを発表したというニュースが流れた。もちろん、記録的な早さで、梅雨の期間は史上最短になるという。以下がその記録だ。

 

  [梅雨の期間と梅雨明けの平年・昨年比]

 九州南部:16日間。平年より18日早く昨年より14日早い。

 東海地方:13日間。平年より22日早く昨年より20日早い。

 関東甲信地方:21日間。平年より22日早く昨年より19日早い、

 

 私は、これまで地球温暖化には懐疑的だったが、ここまで「記録的な」「観測史上初」が続くと、もはや否定しきれない。気候変動は間違いなく大きくなり、今後どうなっていくのか、思いやられる。

「猛暑日が当分の間続きます」と言っているが、これは日本だけではない。アメリカ中西部ではヒートドームが去らない。連日35度以上。欧州もそうだ。フィンランドのヘルシンキが6月に30度を超える日が続くなど、かつてなかった。中国南部も熱波に襲われている。その反面、記録的な豪雨で、大洪水が起きている。南半球も異常気象で、高温多湿のブラジルで、旱魃の天候が続いている。

 こんな状態が続けば、農産物は不作になり、ウクライナ戦争もあってただでさえ食糧不足だというのに、さらに深刻化するだろう。今後、大幅に食料品の価格が上がるのは間違いない。

 

  

 

 そんななか、7月10日の投票に向けた参議院選が始まった。街には、立て看が立ち、候補者の顔ポスターがずらっと貼られた。神奈川選挙区は補欠選も重なって5人当選だが、そんなに議員がいるだろうか?

 それ以前に、政党と人物で選ぶ選挙の限界がきている。これを続けていくと、日本は永遠に変わらない。なぜなら、全政党に政策の違いはほとんどなく、人物すべてが劣悪だからだ。

 もうだいぶ前から、なにも期待していなので、気分的にはどうでもいい。政党と人物に関係なく、女性でもっとも若い候補者に1票を投じるだけだ。

 

 先日、娘からノルディックウォーキングのポールをプレゼントされた。「これで歩いて、ダイエットを!」という厳命だ。そのため、ここ3日、暑さが収まった夕方、本牧山頂公園からYCACにかけてノルディックウォーキングをしている。すでに1キロほど減量ができた。今日も夕方、出かける。

  昨日、夕焼けがあまりに鮮やかなので、ベランダに出てスマホで写真を撮った。遠くにランドマークタワーが浮かびあがり、本当に美しい、まさに夏の日の夕暮れだ。それにしてもまだ6月である。娘の予定日なので、いまは、孫の誕生をそわそわしながら待っている。

 真夏の日の夕焼け 

 
[397]ついに「円安、株安、賃金安、年金安」の「4重苦」が到来。打つ手なし。
2022年 6月 14日(火曜日) 14:05

  先週末にNYダウが800ドルを超える下げを記録したうえ、ドル円が135円超えと大幅な円安になって、今週に突入。予想通り、NYダウはまた800ドル以上続落し、日経平均も昨日、今日と大幅に続落している。

 この状況に、今日はワイドショー(「昼おび」)でも、「円安物価高」が取り上げられた。先ほどまで見ていたが、コメンテーターはみな「困った」と言うほかなく、もはやお手上げといった雰囲気である。

 

   ©️New York Stock Exchange

 すでに、世界経済はスタグフレーション(不況下のインフレ)に突入している。とくに日本は、「円安、株安、賃金安、年金安」の「4重苦」で目も当てられない状況になっている。

  しかし、これに対する有効な対策などない。実際、日本政府、岸田内閣はなにもしていないので、「岸田無策」と言われている。しかし、そのせいで支持率60%超えだから、不思議すぎる。

 

 先日、国会で、立民の泉健太代表は、政府・与党の対策について、生活者目線に欠けており、「岸田インフレ」だと批判し、内閣不信任案を出したが、維新、国民民主も反対に回って、完全否決されてしまった。岸田首相は、インフレ無策の批判に対して「欧米諸国においては物価高騰7%から8%と言われるなかで日本において2%台を維持している」と言う始末だから、緊張感すらない。

 

 さらに、日銀の黒田総裁にいたっては、先週「家計の値上げ許容度も高まってきている」と発言し、猛烈な反発を招いた。最終的に「表現はまったく適切でなかった」と撤回・陳謝したが、なにもしないことには変わりない。異次元緩和続行、ETF買い続行である。

 金利を上げたら、国家財政はもたなくなる。利払い費がかさむうえ、国債発行ができなくなる。厳しいのは国家ばかりではない。借入金で生き延びてきた中小企業や、変動金利で住宅ローンを組んできた家計ももたない。

 

 いまの円安は「悪い円安」という見方が定着したが、いまだに円安メリットを提唱する人間たちがいる。黒田日銀総裁も、ついこの間までそう述べていた。

 株式評論家も、「円安メリットがある銘柄を買え」などとぬけぬけと言う。つまり、自動車、電機、精密機器、機械などの輸出企業にとっては、円安は収益拡大要因だというのだ。

 

 しかし、グローバル化による世界的なサプライチェーンのなかでモノはつくられ、適地生産、適地輸出が定着している。また、国内生産するにしても、肝心なエネルギーや資源は輸入頼みである。

 それなのに、円安で工場が日本に戻ってくるなどという“寝言”を言う向きがあるが、いまさら日本が「世界の工場」になるわけがない。そうした産業はすべて中国や新興国に持っていかれてしまった。

 

 この10年間で、いまを除いてもっとも円安になったのは2015年6月で、このときドル円は125円86銭をつけだ。しかし、この年、製造業の国内回帰という動きはいっさい起こらなかった。いまもまた、そんな動きはない。

 なにより、円安は金利差による為替レート変動だけが原因ではない。日本が続けてきた「失われた30年」と莫大な対GDP債務、そして経常収支のマイナスが大きく影響している。

 

 市場が総悲観、国民マインドも総悲観、国民生活も総悲観のなか、今後の注目は、15日に開かれるFRBのFOMC(連邦公開市場委員会)になった。

 ここで、0.75%の利上げが決まると、どうみてもNY株価はさらに下落し、つられて日経平均も下がり、円安も底なしになっていくだろう。

 1985年のプラザ合意以後、一貫して円高が続いてきた。円安になっても一時的で、それも1998年の140円台が底。ここを抜けると、それは「未知の世界」だから、なにが起こるかは予測できない。

 わかっていることはただ一つ。もはや、対策などなく、日本政府は「無策」だということだ。

 

 日本政府はこれまで、意識しようとなかろうと、国民全員を守りながら等しく貧しくなろうという社会主義政策をとり続けてきた。つまり、バラマキだ。

 それは、国民が求めたことであるから、いまさら誰も責められない。アベノミクスにしても、それが単なるペテンだと一部識者もメディアも知っていた。しかし、誰も真面目に指摘しなかったのだから、もはや手遅れだ。

 

 つまり、この結果は、ほとんど国民が招いたことなので、いまさら、国に対策を求めても、国民主権の民主主義国家なのだから、自業自得としか言いようがない。身も蓋もないが、「岸田無策」を受け入れて、日本はこのまま全員で貧しくなっていくほかない。

  それが嫌なら、この国を出て、グローバルな日本人として生きるべきだろう。現在、インフレをどう乗り切るか、個人レベルで様々な対策が言われているが、国内にいる限り、このスタグフレーションを乗り切る有効な手立てなどほとんどない。

 
[396]バイデン大統領来日とフィンランドNATO加盟申請での大報道で思うこと。
2022年 5月 23日(月曜日) 16:26

昨日から天気が戻り、今日は快晴、五月晴れ。例年と違う雨と曇りばかりの5月は、ようやくいつもの5月に戻った。とはいえ、世界も日本も混沌のなかにある。五月晴れのようにすかっと晴れてほしいと思うが、多分、この先もずっと、そんな日はこないのだろう。

 

 昨日、5月22日夕方、韓国訪問を終えたバイデン大統領が、横田基地に降り立った。その後、ヘリで六本木のハーディー・バラックス基地に向かい、米大使館そばのホテルオークラへ。アメリカ大統領の来日は毎回、成田、羽田などの空港、いわゆる日本の玄関ではなく、米軍基地。このことが、日本がどんな国か端的に物語っている。

 

 ©️時事通信 

 

 先ほどからテレビニュースは、今日のバイデン大統領の動きを逐一伝えている。今朝、大統領は御所を訪れ、天皇皇后両陛下と会談、会見。会見を終えるとすぐに迎賓館に向かい、そこで、岸田文雄首相と並んで自衛隊による栄誉礼を受けた。日米両国旗と隊列の間に敷かれた赤い絨毯の上を歩く2人の姿を見て、まるで、アメリカ本社の社長と現地子会社の社長のように見えた。

 岸田首相は、高齢の大統領に気を遣いすぎるほど遣っていた。

 

 報道によると、今回のバイデン来日の目的は、日韓関係を改善し、中国包囲網を強化することにあるという。もちろん、ウクライナ戦争が起こったため、包囲網は中国+ロシアになる。そのため、明日は、来日したインドのモディ首相、オーストラリアのアルバニージー新首相とともに、「クアッド」の会議が行われる。

 

 アメリカは、TPPに代わる経済連携協定として「IPEF 」(インド太平洋経済枠組み:Indo-Pacific economic framework)というものをつくった。さきほど行われた日米首脳会談後の記者会見で、バイデン大統領は、この枠組みに13カ国が参加することを表明した。もちろん、日本と韓国は一も二もなく参加だが、ASEAN諸国はシンガポールとタイをのぞいて渋ったうえでの参加だ。

 ©️内閣広報室

©️Business Finlamd 

 それにしても、予想したとおり、ウクライナ戦争は長期化し、このまま膠着した状態が続いていくようだ。このところ、あれほど過熱していた報道量が減り、関心が薄れている。山口県阿武町の誤送金事件のほうが報道量が多い。

 ただし、驚いたことがある。

 それは、NATO加盟申請、サンナ・マリン首相の来日もあり、フィンランド関係の報道がものすごく増えたことだ。ムーミンとマリメッコとサウナぐらいしか知らない一般の日本人が、フィンランド冬戦争・継続戦争まで知ってしまった。

「日本とフィンランドは同じ枢軸国、第二次大戦の敗戦国だったんですね」と、友人から真顔で言われた。

 

 サンナ・マリン首相の来日で、娘の夫は大忙しだった。日本では、報道が、世界一若い女性首相(36歳)ということとNATO加盟ばかりに集中したが、彼女の本来の来日目的は、6Gと量子コンピュータなどで世界最先端をいくフィンランドのハイテクビジネスのプロモーションのためだった。そのため、ビジネスフィンランドのチームは経団連との会合を持った。東大でもミーテイングがあった。

 しかし、こちらはほとんど報道されなかった。5Gに続いて6G、量子コンピュータでも遅れをとると、日本の将来は暗くなる。

 

 ウクライナ戦争が起こり、フィンランドとスウェーデンがNATO加盟を申請したことで、日本の右派、保守派が活気付いている。

「日本もフィンランドと同じ、ロシアの隣国。いまこそフィンランドに学べ」「国防を強化せよ」「防衛費を2%にせよ」「核を持て」「憲法を改正せよ」などと、勇ましい。

 しかし、そんなに国防が大事なら、なぜ、徴兵制を言わないのだろうか? 韓国は徴兵制を敷いている。フィンランドもそうだ。徴兵制というのは、誰もが公平に国のために戦うわけで、もっとも民主的、平等な制度だ。 

 今度生まれてくる私の孫は、フィンランド人とのハーフになるので、18歳になったら軍に入らなければならない。まさか、こんなふうになるとは夢にも思わなかったが、これが現実だ。 

 

©️NHK 

 

 日本は本当に変わらない。なんとなく、これでやっていけるという安易な雰囲気のなかで、なにもかもが行われている。いま日本人が直面している最大の問題は、円安が後押しするスタグフレーションの進行だ。

 4月の消費者物価指数は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比で2.1%の上昇と発表された。欧米に比べたら、まだまだインフレ率は低いが、この先、夏、秋と上昇率は欧米並みになるだろう。

 

 いまの日本人、とくに戦後77年の平和のなかで暮らしてきた日本人は、現状維持バイアスが強すぎる。本当になにか大きなことが起きなければ、変化を受け入れない。日本人とはそういうものなのだろうか?

 黒船が来るとか、原子爆弾が落ちるとかしなければ、日本は変わらなかった。

 今後、さらにインフレが進み、賃金が上がらない状態が続き、暮らしが追い込まれなければ、政治も人々の行動も変わらないだろう。もし、そんな局面がやってこないとしたら、ダラダラと衰退を続ける「斜陽国家」のなかで、私たちは生きていかねばならない。

 

 NATO加盟申請に併せて、フィンランド東部の街サヴォンリンナのクラフトビール醸造所「Olaf Brewing」が、「Otan olutta」というブランドのビールを発売したというニュースがあった。

 「Otan olutta」は、これはフィンランド語で「ビールをとる」という意味だそうだが、「OTAN」はNATOのアナグラムで、フランス語でNATOの略語は「OTAN」なので、この新発売のビールはまさにNATO加盟記念ビールとなってしまった。

©️Oiaf Brewing 

 じつは、フィンランドのビールは、おいいしい。水がきれいなことがこともあるだろう。いちばんポピュラーなのが、「Karhu」(カルフ)で、 熊のラベルがトレードマーク。軽い味わいのライトビールで、アメリカで言えばバドワイザーに近い。「熊のビール」と呼ばれている。熊に対して「馬」のラベルのビールが「KOFF」(コフ)で、これもライトビール。

 これ以外に何種類もあるが、「Lapin Kulta」(ラピンクルタ)「ラップランドの金」は、強めのラガーで、これは本当においしい。

 

 今度、発売された「Otan olutta」ははたしてどんな味だろうか? 醸造所がサヴォンリンナということも興味をひかれる。サヴォンリンナは、森と湖の国(スオミ)フィンランドでもっとも美しいとされる湖畔地方、サイマー湖のほとりにある街。フィンランドでも指折りのリゾート地で、短い夏の間、ここで過ごすことは最高の喜びだ。

 湖のほとりのコテージで、サウナとバーベキュー。あるときは、森を歩き、あるときは湖を船でクルーズ。

 今度、夏にフィンランドに行ったときは、ぜひ、湖水地方に行きたいと思っている。はたして、そんなときが訪れるのか?

湖水地方©️フィンランド観光局

 
[395]行動制限なしのGWも、観光船遭難事故は、日本の劣化を象徴しているようでやりきれない。
2022年 5月 02日(月曜日) 16:31

世界は狂っている。そうとしか言いようがない。ロシアのウクライナ侵略戦争は泥沼化し、終結する見通しはまったく立たない。アメリカとNATOは軍事援助と経済制裁だけで、ウクライナを見殺しにしている。日本政府はオロオロして腰が定まらず、西側に同調はしているが、ただ見ているだけ。

 そして、黒田日銀は意固地になって、物価上昇によるスタグフレーションが進んでいるというのに、金融緩和と金利抑制政策を続けている。

 そんななか、なんと、中国は上海や北京で「完全ロックダウン」を行なっている。上海はすでに1カ月も封鎖されている。ほかの国と比べたら感染者数は圧倒的に少ないにも関わらず、完全封鎖である。いったい、どうしてしまったのか?

 

 連日のように続いてきたウクライナ戦争の報道だが、この2、3日は、知床半島沖での観光船の遭難事故と、3年前の山梨県道志村のキャンプ場で小学1年生の女児失踪事件の手がかりとされる人骨と靴などが発見されたことのほうが大きく扱われている。

 とくに、観光船遭難事故は、まちがいなく「人災」で、観光船運営会社のデタラメ、ブラックぶり、社長のいい加減さが、見るに耐えない。本当にやりきれない。船上でサプライズプロポーズをしようと乗船した青年(22)と交際女性の死は、本当に痛ましい。これでは、日本に未来はないではないか。

 おそらく、知床遊覧船のような会社は、日本中にいっぱいあるだろう。明らかに日本は劣化している。

 

 ©️NHK 

 

  GWに入ったので、テレビは、堰を切ったように行楽地の状況を伝えている。「3年ぶり“行動制限なし”のGW ハワイ観光に変化」「東京駅は4割増。コロナ前上回る地域も」「京都・嵐山の人出は前年比で163%増」などと、ウクライナ戦争とは真逆の楽しい光景が映し出される。

 横浜も人出がすごい。29日、みなとみらいを歩いたが、人の多さに驚いた。今日も、先ほど赤レンガで行われている「フリューリングフェスト」の賑わいを中継していた。

  ©️かなころ

 といっても、この人出は一時的なもの。コロナ禍で押さえつけられていたものが一気に出ただけで、長続きするわけがない。コロナ禍、行動制限、生活支援救済バラマキ、ウクライナ戦争などで、スタグフレーションが進み、すでに景気は大幅に悪化している。

 これから、夏から秋にかけて、あらゆるものが続々と上がっていくだろう。じきにテレビ番組は、「生活防衛」「節約生活」一色になるのではないだろうか。グルメ、旅行、お笑い、エンタメをやっている場合ではなくなりそうだ。

 

 
[394]3年前の春、元号が「令和」に切り替わった。しかし、「美しい調和」の時代は訪れなかった。
2022年 4月 18日(月曜日) 22:13

連日のように、ウクライナ戦争の洪水報道が続いている。それまでは、まる2年間コロナの洪水報道が続いていた。どちらの報道も、なにが確かかわからず、ただ虚しく日々は過ぎていく。

 足元では、モノがみな値上がりして、スタグフレーションが進展している。はたして、今後どうなっていくのかと思うと、暗い未来しか浮かばない。

 

 そこで、コロナ禍になる前年、いまから3年前の2019年の春はどうだっかと思い返してみると、すっかり忘れていたことがあった。

 それは、2019年4月1日から、年号が「平成」から「令和」に切り替わったことだ。この「令和」の2文字を掲げたのは、菅義偉官房長官(当時)だった。

 

 安倍晋三首相(当時)は会見を開き、次のように述べた。

「新しい元号は令和であります。これは万葉集にある『初春(しよしゆん)の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やはら)ぎ、梅は鏡前(きやうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(かう)を薫(かをら)す』との文言から引用したものであります」

  ©️BBC 

 へえ、これまでの漢籍とは違い、今回は万葉集が出典なのかと思って、説明を聞くと、首相はこう続けた。

「この令和には人々が美しく心を寄せ合うなかで、文化が生まれ育つという意味が込められております」

「文化を育み、自然の美しさを愛でることができる平和な日々に、心からの感謝の念を抱きながら、希望に満ち溢れた新しい時代を国民の皆様と切り開いていく。新元号の決定にあたり、その決意を新たにしております」

 

 その後、学者などの見解が発表されたが、「令」は「おきて」「命令」ではなく、「よい」という意味で、「和」は「調和」や「平和」を表しているとされた。つまり、「令和」とは、「美しい調和のとれた平和な時代」ということだった。

 しかし、そんな時代が訪れただろうか? 

 

 コロナ禍が起こって、安倍晋三は逃げるように退陣し、後継者となった菅義偉は自分の言葉でモノを語れず、1年しか持たなかった。その後、「聞くことだけが得意」という岸田文雄が首相になったが、いまだになにをやっているのかわからない。

 アベノミクスは虚構で、それを担いだメディアは「戦後最長の景気拡大」などと言ってきたが、いまは同じ口で、しゃあしゃあと「悪い円安」「インフレが止まりません」などと言っている。少子化による人口減という、日本が直面している最大の問題にまともに取り組もうとしない人々によって政治は運営され、日本は日々衰退を続けている。

 

 そういえば、令和に年号が切り替わったとき、私と家内はニューヨークにいた。「今年は、こっちでお花見ができそうだ」と言って、ブルックリンのボタニックガーデン恒例の桜祭りがいつからだろうか?と新聞を見ていたら、日本が新元号に切り替わったという記事が出ていた。

 『NYタイムズ』は「令和」を、「order and peace」と訳していた。これでは、「令」はやはり「おきて」「命令」ではないかと思っていたら、その後、日本政府が抗議したという報道があった。

 「令はオーダーではない。誤訳である」ということで、日本政府が示したのが「beautiful harmony」(美しい調和)だった。いま思うと、本当に情けない話だ。

 

  ボタニックガーデン「桜祭り」©️Time Out

 

 結局、「令和」は、「美しい調和」の時代にはならなかった。ここまで、災難、事故、不祥事、争乱が続くと、昔ならすぐに年号を変えただろう。もちろん、いまはそんなことはできない。

 いまの政治は縁起や世相ではなく、科学でやらなければならない。しかし、この国は、単に縁起や世相だけで政治を行っている。

 

 すでに、欧米はコロナ規制をやめ、空港検疫もなくなった。昨日、NYに行った人間は、JFKはもうなんのチェックもなく、コロナ以前と同じようにパスポートコントロール、カスタムを通過できたという。

 それなのに日本は? いったいつまで「コロナ鎖国」を続けるのだろうか? すでに桜は散り、春は過ぎ行こうとしている。来年の花見のころ、世界はどうなっているのだろうか?

 
[393]咲き誇る桜を見て移ろいいく世の中を思う
2022年 4月 01日(金曜日) 14:56

ここ数日、近所の本牧山頂公園を歩き、ほぼ満開になった桜に見とれた。私たちのような老夫婦も多いが、春休みとあって、子供連れの若い家族も。今年は、三寒四温が続き、まだ寒い日もあるが、晴れた日は本当に暖かく、いきなり初夏がやって来たように感じる。

 本牧山頂公園には、3種類の桜がある。鮮やかなピンクの横浜緋桜。薄いピンクのソメイヨシノ。そして、アメリカ帰りの薄いピンクのシドモア桜。現在、横浜では「横浜シドモア桜祭り」が行われている。

 シドモア桜とは、明治初期に横浜に滞在したエリザ・R・シドモアがワシントンDCに持ち帰った桜。かつて家族でワシントンDCのベイスンで、満開の桜を見て歩いたことを思い出す。娘がアメリカン大学にいたときだから、もう15年以上も昔の話だ。

 

 

(左から、谷戸橋脇にある記念碑、山頂公園の掲示板)

 

 シドモア桜は日米友好の証として横浜に里帰りし、本牧山頂公園、谷戸橋、外人墓地で咲き誇っている。今年は、横浜の桜がワシントンに植樹されてから110周年目になるという。

 おとといは、近所の「ムーンカフェ」で、ビールを飲みながら、本牧通りの桜を眺めた。風にのって桜の花びらがテーブルに舞い落ちる。

 

   

  (左から、シドモア桜、ソメイヨシノ、横浜緋桜 )

 

  

 

 コロナ禍、ウクライナ戦争、円安、物価高騰-----世の中、騒然としているが、春が来れば桜が咲き、そして散っていく。すべては流れ流れていく。

 それで、いつも思い浮かべるのが、次の2首。

「いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に 匂ひぬるかな」(伊勢大輔) 

「花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」(小野小町)

 前者の伊勢大輔の歌が好きで、娘の名前に「奈良」の「奈」を付けたのは、奈良の都の桜が日本女性そのものと思ったからだ。

 
[392]ムーミンバレーを再訪し、ムーミン世界に浸る
2022年 3月 27日(日曜日) 14:45

2月26日(土)、家族で、埼玉県飯能市のムーミンバレーパークへ出かけた。3年前、オープン直後に訪れて以来、2度目。春の嵐、大雨予想だったが、1日中、天気はもった。降り出したのは、退園後の18時過ぎ。

 1日中ムーミン世界に浸ると、どこにでもムーミンがいるような気になる。

  

 

 

 

  

 
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