• ホーム&サイト
  • 時事ブログ
  • メディアNEWS
  • 仕事の記録
  • メルマガ
  • 外食日誌
  • G1予想
  • 問い合わせ

山田順プライベートサイト

A ROAD TO HEAVEN
Home Horse Race(G1予想、競馬エッセイ)

All Menu(すべてのメニュー)

  • Home & Commentary(「私の視点」時事ブログ/随時更新)
  • About the Site(このサイトについて)
  • Profile(プロフィール)
  • Media News Selection(メディア業界ニュース)
  • Works(仕事の記録)
  • Mail Magazine(メルマガ:未来地図)
  • Regulars(連載記事/時々更新)
  • Special Articles(特別記事)
  • Works Archive(著作、記事の紹介および一部公開)
  • Horse Race(G1予想、競馬エッセイ)
  • Memories of My Father(作家・津田信アーカイブ)
  • Eating-out Diary(外食日誌)
  • 問い合わせはこちら

Link

  • リンク集

Designed by:
SiteGround web hosting Joomla Templates
Horse Race(競馬G1予想/随時更新)

 ここでは、JRAのG1レースの予想記事を掲載しています。記事は、G1のある週の金曜日までに書き、アップしています。

 ただし、この予想記事は、当てるという目的で書いていないので、ほかのどんな予想記事とも中身が違います。

 また、予想コラムだけではなく、そのときどきの競馬に関するエッセイもここに、アップしています。

 

 

 



G1予想[022]第29回ジャパンカップ(11月29日) PDF 印刷
2009年 11月 27日(金曜日) 20:50
11月27日記

コンデュイット、レッドディザイアで勝負。

絡むのはスクリーンヒーロー、ウオッカ、ネヴァブション

 

 ジャパンカップは今年で29回目を迎えた。日本の国際化が叫ばれていた1980年代からずっと、このG1レースを見てきた私にとっては、数あるG1競争のなかで、もっとも思い出深いレースである。

 それは、国際競走ということで、そのときどきの国際情勢の影響を受けることが多いからだ。ヒト、モノ、カネが国境を超えて激しく動くグローバル時代なのに、日本は依然として鎖国を続けているが、ジャパンカップだけは鎖国日本の対象外である。

 なぜなら、招待競走だからである。

 この時代、遠征費も全額負担などという国際競走があること自体信じられないが、そうしない以上、外国馬が来ないのだから仕方ない。ともかく、毎年、「今年はどんな馬がくるだろうか?」と期待しながら、私はこのレースを見てきた。

  さて、今年は空前の円高である。1ドルが80円台などということは、とんでもないことだ。とすれば、2億5000万円という優勝賞金は、なんと300万ドルに匹敵する。これなら、いつもの年よりいい馬が来てもおかしくないが、外国馬5頭のうち、大物はブリダーズカップを2連覇したコンデュイットConduitだけ。これとて、日本での種牡馬入りが決まっているから、顔見世興行の感が否めず、残りは米英のクズ馬だ。

 それにしても、昔は外国出走馬はバラエティに富んでいた。インドからも、トルコからも来たこともある。香港、アラブ首長国連邦から来るのは、最近の世界情勢を見れば納得がいく。しかし、アオセアニア出走馬がいなくなったのは、明らかに鎖国のせいで、直行便がなくなった影響が大きい。

 もうひとつ、ジャパンカップでわかったのは、東京の芝コースが高速コースで、欧州馬は大物ほど適応できないということだ。だから、近年は、フランスもドイツも来ない。瞬発力勝負で日本馬に競り負けては、種牡馬価値が下がる。キングジョージや凱旋門賞となどとは、明らかに異質のレースがジャパンカップだ。

 だから、何度も書いてきたが、日本の競馬人が日本での最強馬を凱旋門賞に遠征させようとするのがわからない。欧米至上主義を捨て、日本の高速馬場に対応できないスタミナ馬で欧州遠征すればいいではないか。

 

  さて、予想だ。直近の世界情勢を整理すると、

 

・ドル不安から金価格が大幅に上昇。

・欧州もアメリカも、景気は二番底に向かっている。

・ドバイのバブル崩壊、キナールが債務の支払い延期を要請。

・COP15前にCO2削減を各国が表明。アメリカは05年比で17%。

 

 など、波乱の要素がいっぱいある。いずれにせよ、近年の欧州競馬をけん引してきたドバイがコケたのだから、欧州馬はいらない。ただ、コンデュイットは、サンタアニタで勝つのだから、東京で勝てなければ最低のブリダーズカップ馬ということになる。

  ちなみに、コンデュイット(Conduit)は、詳しくは知らないが、金融用語からつけた馬名だろう。つまり、「conduit company」で、トンネル会社であり、「conduit」自体は「管」だから、資金の流れを表すときよく使う。投資家(馬主)が好きそうな馬名だ。

 また、今回の出走は、日本で種牡馬になるとしても、まだ馬主側に権利があるので、勝てば賞金は馬主に入る。

 ジャパンカップが最後のひと稼ぎとしたら、ふさわしい馬名だ。

 

 では、今回は、まともに予想する。

 ここまでの予想記事はすべて、「いかにハズすか」ばかり考えてきたが、今年は、二番底も近いし、暮れにかけてまったくおカネがない。それで、当てにいくことにした。

 つまり、本線は、コンデュイットになる。

 コンデュイットが高速馬場に対応できる外国馬なら、日本馬で“東京ハイウェイ”で力を発揮できるのは、どの馬か? まずは、牝馬のレッドディザイアrとウオッカの2頭。それに、スクリーンヒーローだろう。続いてネヴァブションか。

人気サイドのオウケンブルースリ、リーチザクラウンは、瞬発力に欠ける。ヤマニンキングリーがこれまで死んだふりをしているが、高速ハイウェイだと怖い。ただ、ここまで手が回らない。

 

では、枠順を見てみたい。

 

<1> (1)アサクサキングス   57 岩田

<1> (2)ネヴァブション    57 北村宏

<2> (3)エアシェイディ    57 後藤

<2> (4)エイシンデピュティ  57 戸崎圭

<3> (5)ウオッカ       55 ルメール

<3> (6)レッドディザイア   53 四位

<4> (7)ジャストアズウェル  57 ルパルー

<4> (8)マイネルキッツ    57 松岡

<5> (9)リーチザクラウン   55 武豊

<5>(10)オウケンブルースリ  57 内田

<6>(11)マーシュサイド    57 カステリャーノ

<6>(12)シンティロ      57 モッセ

<7>(13)ヤマニンキングリー  57 柴山

<7>(14)インティライミ    57 スミヨン

<7>(15)インターパテイション 57 コーエン

<8>(16)コンデュイット    57 ムーア

<8>(17)コスモバルク     57 五十嵐冬

<8>(18)スクリーンヒーロー  57 デムーロ

 

 こうなると、ウオッカ、レッドディザイアの牝馬2頭がはいった3枠が怖い。なにしろ、「3枠」=「赤」=「レッド」である。

 私は、3連単、3連複が不得意(というか全然当たらないし、こんな複雑なことでハズすと切れてしまうのであまりやらない)ので、今回は枠連、馬連だけにする。

 となると、当然買い目は、枠連では、3枠、次にコンデュイット、スクリーンヒーローが入った8枠、ネヴァブションの1枠となり、1-3、1-8、3-8に、3-3、8-8の5点でOK。

 馬連は、5頭のからみすべてを買うことにした。

 
G1予想[021]第26回マイルチャンピオンシップ(11月22日) PDF 印刷

11月19日記

 

なんと3着まで外国人騎手騎乗馬が! カンパニーは完敗で引退

 

 先週のエリザベス女王杯が終わって、友人からメールが来た。「新月だからニシノブルームーンが来ないというのは、説得力としては弱い。最近、予想より、なんか面白いことを書こうとしすぎていないか。それに、新月、満月のときに激走馬が出現して大穴が出るというのは、佐藤洋一郎のパクリではないか」

 確かにそのとおり。“月の満ち欠けに人間や動物の活動が左右される”という話を競馬予想に持ち込んだのは、サンスポの名物記者である佐藤洋一郎氏だ。この理論は画期的で、調べてみると、たしかに満月、新月のときに万馬券が多出していた。月の引力が、馬の走りを狂わせるのである。

 エリザベス女王杯は、本命ブエナビスタが3着どまりで、単勝11番人気のクィーンスプマンテが劇走、2着も人気薄、テイエムプリキュラという大波乱。やはり、新月は恐ろしい。

 ただ、考えてみれば、クィーンスプマンテは出走馬中ただ1頭の「女王」(クィーン)が付く馬だったし、プリキュラは子供たちの女王キャラだ。

 

 と、それはともかく、友人は「たまにはマジメに予想してみたらどうか」と、最後に書いてきた。しかし、どんなにマジメに予想しても競馬は当たらないというのが、私の経験知である。そこで、今回のマイルチャンピオンだが、マジメに考えれば、毎日王冠、天皇賞と8歳馬ながら劇走したカンパニーが、当然のことながら負けてはいけない。天皇賞馬がそれより格下のG1で、しかも引退レースで負けてはいけない。少なくとも、着には来なければいけない。では、カンパニーから馬券を買って面白いだろうか?

じつは、ひそかに私が狙いたいのは、3歳馬のフィフスペトルと4歳馬のキャプテントゥーレである。昔なら、この1点勝負をしただろう。どちらも、マイルを勝つのにふさわしいと思うからだ。

 しかし、これも「美しくハズず」というテーマにふさわしくない。カンパニーが飛んで、なんか当たりそうな気もするからだ。

   いくら新聞を読んでも当たらない!それが競馬

 そこで、いろいろ考えたあげく、メイクイットシンプルで、外国人騎手騎乗馬5頭の総がらみ、馬単、馬連、3連単、3連複を買うことに決定した。もとより、なんの根拠もない。ただ単に外国人騎手ということだけ。こうしたことで、馬券を買えることこそが、馬券美学だ。

 

   エヴァズリクエスト(ムンロ)

   サプレザ(ペリエ)

   トレノジュビリー(スポリッチ)

   ヒカルオオゾラ(スミヨン)

   フィフスペトル(ルメール)

  このうち3頭が来てしまうなんてことが、はたしてあるだろうか?

 

 
G1予想[020]第34回エリザベス女王杯(11月15日) PDF 印刷

11月13日記

 

新月の前の闇夜の日に、ニシノブルームーンを買う


 今週から、暮れの有馬記念まで7週連続でG1レースが行われる。G1シーズン突入というわけだが、この年になると、競馬に熱中していた若い頃に感じたワクワク感はない。それよりも、このように、庶民のお金を毎週少しずつ巻き上げるシステムをつくった人々に、敬意すら感じる。

 

 日本の競馬システムというのは、一般庶民から広く浅く、そして気づかれずにお金を巻き上げるシステムとしては、本当によくできている。毎週、週末の土日にレースを開催し、負けた人間を1週間かけて癒しつつまたやる気にさせて、ふたたび参加させる。そして、ダービーや天皇賞、有馬記念などというビッグなG1レースは、みな給料日後の月末に設定されている。

 毎週少しずつ巻き上げ、最後にドーンとカモる。とくに有馬記念では、「1年の総決算」などという雰囲気を演出して、さらにカモる。このくり返しは、慣らされると、本当にマヒしてしまい、逆にこのサイクルのなかにいないと不安になってくる。

 

 日本の競馬は、サラリーマンが支えている。だから、サラリーマンの懐具合と、JRAの売り上げは見事に比例している。

 今年、JRAから発表された2008年の年間売上高は対前年比0.3%減の2兆7502億99万400円。これは、1997年の約4兆円をピークに年々減少、11年連続で前年を下回っている。また、今年上半期売上は、1兆2455億4349万 7400円で前年比94.4%だから、通年でも前年を下回るのは確実だ。つまり12年連続ダウンである。

 

 では、サラリーマンの給料のほうはどうだろうか?

 国税庁の「民間給与実態調査」(2008年)によると、給与所得者の平均年収は、1997年の467万円から2007年の437万円へ30万円も減少している。その後も減少しているのは間違いないから、今年も含めれば12年連続ダウンで、見事にJRAの売上ダウンと比例する。

 さらに、この12年で、サラリーマン(とうか正規社員)の数も減った。非正規労働者の数が増え続け、とうとう、年収200万円以下のワーキングプア層が218万人増え1032万人と、1000万人」を超えてしまった。

 そして、いま、今年のサラリーマンのボーナスが史上最低になるという調査が次々と発表されている。たとえば、10月28日、日本経団連が発表した大手企業の今冬のボーナス妥結状況によると、組合員1人当たりの妥結額(加重平均)は前年実績比15.91%減の74万7282円で、冬のボーナスでは調査を開始した1959年以降最大の減少という。しかし、これは大企業の話で、中小となれば、「ボーナスが出るだけマシ」という大不況である。

 

 ちなみに、いまの民主党政権は官僚政治打破で、公務員改革をやっている(とされている)が、国家公務員の平均年収は約662万円、地方公務員の平均年収は約728万円。これに対して、サラリーマンの平均年収は439万円である。

 また、今年の6月に新生銀行系のノンバンク「新生フィナンシャル」が行ったサラリーマンの小遣い調査によると、毎月の小遣いの平均額は4万5600円と、ダウン中である。

 こんな情勢のなか、G1の7連戦で、サラリーマンの懐からどれだけのお金がJRAに流れるのだろうか? 有馬記念が終わったとき、今年もまた、年末派遣村が出現するのだろうか?

 

 さて、では、ここから 本題の競馬予想に入る。

 このような情勢下で、どのように予想すればいいのかは、非常に難しい。ギャンブルは長くやれば胴元以外は確実に損をするのだから、きれいに楽しく負けなければならない。そのためには、本命買いで負けるのと大穴狙いで負けるのとは、まったく意味が違う。

 誰もが勝った理由を知りたいように、負けた理由も知りたいわけで、納得して負けることこそいちばんの美学だと思う。

 とくに、牝馬のG1であるエリザベス女王杯なら、なおさらだろう。

 

     

 

 今年のエリザベス女王杯の主役は、やはりブエナビスタだ。3着降着という秋華賞と同じ京都コースでも、今度は外回りで、さらに200メートルの距離延長がある。しかし、2400メートルのオークスで勝っているのだから、問題はない。また、叩き3戦目は好材料。仕上がり状態もいい。エ女王杯は3歳馬が3連勝中ということ、今年の3歳世代はレベルが高いというデータも、ブエナビスタに味方する。

 というわけで、ブエナビスタはほぼ勝つはずなので、買うと的中してしまう。そこで、出走馬を見渡して、美しく負けるために指名したいのが、ニシノブルームーンだ。

 月は、東の空から上り、西の空に行くのは夜半である。したがって、ニシノブルームーンは、朝の月である。そして、ブルームーン(Blue Moon)とは、普通、満月のことを言う。

 

 Wikipediaによると、《月の満ち欠けは、平均約29.5日を周期として繰り返される。月の長さは2月を除けば30日か31日で、月の初めに満月になると、その月の終わりに再び満月が巡ってくる。1980年以降、このようにひと月のうちに満月が2回あるとき、この2回の満月を「ブルームーン」と呼ぶようになった。 「ブルームーン」は、断定は出来ないものの、3年ないし5年に1度の周期で起こる。満月になった瞬間、さらに見える地域に限定されるので、それぞれの場所、国によって「ブルームーン」だったり、そうでなかったりする。》

 では、エリザベス女王杯が行われる11月15日は、どんな月が見られるのだろうか?

  以下が、2009年11月の「月カレンダー」(yahooより)だ。

       

 なんと、15日は、17日の「新月」前で、ほぼ、月は見えない。真っ暗な夜と言っていい。もちろん、ブルームーンなどどこにもない。こうなると、この馬が激走する要素はほぼないはずだ。

 すなわち、ニシノブルームーンこそ買いだ。そして、今回は、美しく負けるために、ニシノの単勝と、ニシノからブエナビスタとブロードストリートの馬単、馬連だけにしぼってみたい。

 
G1予想[019]第140回天皇賞(11月1日) PDF 印刷

10月28日記

 

府中の魔物にさらわれるウオッカ。ならば買うしかない!

 

 秋の天皇賞ほど、多くの改正がなされてきたG1競走はない。なにしろ、昔は春と同じく3200mで行われていたのだ。それが1981年、ジャパンカップが創設され、グレード制が導入されたことにより、1984年からは2000mの中距離戦となり、勝ち抜け制度もなくなった。また、1987年からは、出走資格を4歳(現3歳)以上牡馬・牝馬に変更したので、それまで出走できなかった3歳馬が古馬と激突するようになった。そしてその後、地方馬、外国産馬、外国馬にも開放されて今日にいたっている。

    

 しかし、このように多くの改正がなされたにもかかわらず、外国馬の参加がいまだにないのは、とても残念だ。今年も1頭も参加がないということは、このレースはいまだに「日本の中距離チャンピオン決定戦」にすぎない。

 東京競馬場、府中の森は、この天皇賞からジャパンカップにかけての秋のシーズンがいちばん気候がいい。秋風もさわやかに吹き抜け、芝生の色もあざやかだ。そんななか、外国馬も参加した天皇賞を見たいと、私はずっと思ってきた。天皇賞に外国馬が参加すれば、当然、ジャパンカップまでいるだろう。

 

 天皇賞からジャパンカップへというステップをつくらなければ、いつまでたっても、ジャパンカップだけが国際レースとして単独で存在するという、間抜けなレース体系となってしまう。近年、ジャパンカップの価値は下がり続け、外国馬の質も落ちている。インビテーショナルなのにこのざまだから、情けないというしかない。

 

 私は、欧州やアメリカの競馬より、日本の競馬のほうが質が高く、はるかに面白いと思っている。それなのに、国内のレース体系が貧困だから、日本最強馬は名誉を求めて凱旋門賞などに遠征する。凱旋門賞はG1レースとしては、もっともつまらないレースである。ただ、そこに欧州の名馬が集まり、華やかなお祭り気分があるから、各国の競馬関係者の目標になるにすぎない。あんなレースに勝つために、競走馬を養成していくバカバカしさを考えたら、日本に外国の最強馬を呼び込むようにしたほうがよほどマシだ。

 JRAは、もっとマーケティングを考え、このグローバル時代に適した競争体系を確立すべきだ。たとえば、法的問題があるにせよ、レースが毎週の土曜日曜の2日間しかないなどというのはバカげている。5日間開催ぐらいにしないといけない。それから、G1は1日に少なくとも3レースぐらい行うべきだ。毎週1つしかやらず、それを「いよいよG1ウィーク開幕、これからは5週連続」などと言っているマスコミは、本当になにも考えていない。

 

 というわけで、天皇賞の予想に入るが、前記したように、このレースは「日本の中距離チャンピオン決定戦」である。府中の2000メートルは枠順に不利有利があるが、それを差し引きしても、2000mに適したスピード馬を選ぶのが、予想の王道だ。思えば、2000mに距離が短縮された最初の天皇賞(第90回)は、ミスターシービーが1番人気で優勝した。それまで1番人気は19連敗したが、あの追い込みは忘れられない。

 

 「府中の森には魔物が住む」と言われ、秋の天皇賞は荒れるというイメージがある。メジロマックイーン、サイレンススズカはこの魔物にさらわれた。しかし、最近では、1番人気はよく来ているので、魔物もしばらくは休眠中ということなのだろう。

 が、もうそろそろ魔物が起きてもいい頃だとは言えまいか。ウオッカが2連覇できるかできないかは、この魔物次第である。メジロマックイーンもサイレンススズカも武豊が騎乗していたことを思うと、不安はどんどん募る。

 そこで、私が今回買うのは、ウオッカだ。魔物が目を覚まし、ウオッカが着にも来ないなら、買うしかないだろう。負けるために馬券を買う以上、結論は当然こうなる。つまり、今回は、誰もが「着には来るだろう」と考えるウオッカから馬連の総流しを買って、「やっぱりね。だから言っただろう」と言ってみたい。

 

 じつは、本当ならウオッカを真っ先にハズし、オウケンブルースリ、アサクサキングス、エイシンデュピティ、キャプテントゥーレ、ヤマニンキングリーの5頭を候補馬に選んでいた。この5頭の組み合わせの馬連すべてを買おうと考えていた。

 というのは、この5頭は、ヤマニンをのぞいていずれもG1馬だから実力は十分である。さらに、天皇賞にふさわし馬名を持っているからだ。

 

 オウケンブルースリは「オウ」(王)、アサクサキングスは「キング」(王)、エイシンデュピティは「デュピティ」(副官、代理)、キャプテントゥーレは「キャプテン」(隊長、リーダー)、ヤマニンキングリーは「キング」(王)である。この5馬のなかでは、前走の毎日王冠で死んだふりをして人気を落としているヤマニンキングリーがいちばんこわい。本当は、この馬が今回の天皇賞馬ではないかと思う。

 もし、こっちが本当に来たら、どうしようか? 

 
G1予想[018]第70回菊花賞(10月25日) PDF 印刷
2009年 10月 22日(木曜日) 07:00

10月21日記(米国時間)

 

イコピコから人気馬を外して残りに総流し

 

 ダービー馬ロジユニヴァース不在で、「混戦」とされる今回の菊花賞だが、いま、ハワイにいるため、気持ちがいまひとつ盛り上がらない。先週の土曜日に日本を発ち、サンフランシスコへ。そして、ハワイにやって来た。さっそく、PCを開き、日本のサイトにアクセスして、菊花賞に関する情報をひととおり集めてみた。ただ、日本で同じことをしているのと気分がまったく違う。なにしろ、ここハワイには、日本のような秋はない。さっき天気予報を見たが、今日も最高気温は90度近くなる。いまも真夏だ。

 さわやかな秋風が淀を吹き抜け、その秋風に黄色い菊花が揺れる。

 そういう光景のなかで、3000メートルを制する世代最強のステイヤーが誕生する。あるいは、3冠馬が誕生するというのが、菊花賞の風物詩だ。日本のG1は、こうした季節の風物詩の1つとして、カレンダーのなかに完全に溶け込んでいるから、その存在意義がある。

 しかし、いったん海外に出てしまうと、それが味わえない。コンドのラナイに出ると、ワイキキビーチやダイヤモンドヘッドが一望できる。そんな光景のなかにいると、菊花賞が、今度の日曜日にあることが、まるで別世界の話としか思えない。

 さて、出走馬表と下馬評から、有力馬を挙げると、

 神戸新聞杯を直線一気で春のクラシック組を一蹴したイコピコが、一番人気になるらしい。父は菊花賞馬マンハッタンカフェだから、距離不安はない。続いては、2着に逃げ粘ったリーチザクラウン。ダービー2着の底力を示したので、今回も逃げるとすれば逃げ切りまであり得るとされる。さらに、4着の皐月賞馬アンライバルトの巻き返しも怖い。また、レベルはどうかだが、セントライト記念を勝ったナカヤマフェスタ、古馬相手の朝日チャレンジCで2着に頑張ったブレイクランアウトも有力だ。


 こうなると、なるほど「混戦」はわかるが、この予想は、「混戦」も「乱戦」も「軸不動」もなにも関係ない。ひたすら、どのようにハズすかがテーマである。とすると、いまハワイにいる以上、ハワイ関連馬名で勝負するしかない。

    

 一昨年のクラシックはダイヤモンドヘッドなどというそのものズバリの馬がいたが、今回はどうだろうか?    

なんと、イコピコとは、ハワイ語で“頂上に”を意味するという。

 とすると、このイコピコから上位人気馬5頭(1番人気から順に)を外し、残りの馬すべてに馬単、馬連総流しということにしたい。イコピコが頂上なら、トップ2頭、トップカミング、トップクリフォードの2頭は当然外せない。

 
G1予想[017]第14回秋華賞(10月18日) PDF 印刷

10月17日記

パールシャドウからの馬単「宝石」流し


 今夜の便でアメリカに行くことになっているので、あまり時間がない。いつもそうだが、荷造りは夜中になる。いま、その荷造りしながら、秋華賞について考えるのは、かなりつらい。思えば、海外に出かけているときに行われたG1では、当たったためしがない。

 以前は、馬券を誰かしらに頼んで出かけたので、現地でも気になって仕方なかった。昔は、インターネットなどなかったから、結果をすぐ知りたければ国際電話をかけるしかなかった。
 そんなやっとの思いでかけた電話で、「惜しかったね。2、3着だった」なんて言われると、本当にがっかりした。
 しかし、いまはネット投票もできるし、結果もネットですぐわかる。おまけに、映像も見れる。本当に時代は変わった。

 さて、今回の秋華賞は、ティコティコタックもいなければブゼンキャンドルもいない。大穴が出るとは考えにくい。人気も実力も、春からの1、2着コンビ、ブエナビスタ、レッドディザイアが抜けている。おそらく、この2頭は両方とも3着以内に入るだろう。とすると、3連単、3連複はこの2頭を固定したうえで、何頭かを選んで買えばすむ。
 なんと簡単な話ではないか。頭なんか使う必要が、どこにあるのだろうか。

 しかし、こんな結論から、友人に馬券を託して海外に出かけたときは、すべて外れた。ものの見事に本名馬は消え、とんでもない馬が飛び込んできて波乱になった。その馬の名前を国際電話で聞いたときは、いつも目眩がした。
 シンボリルドルフを負かしたギャロップダイナ、メジロマックイーンを負かしたダイユウサク……いまでもそのときのことを思い出す。

 また、思い出話になったので、結論を書くが、今回、私が買うのは、三浦皇成騎乗のパールシャドウ。なぜ、クロフネの子なのにパールシャドウなのかよくわからないが、ここから、ワンカラット、ワイドサファイアに流し、レッドディザイアをおさえる馬単3点買いだ。

 理由は簡単。パールがアタマなら、相手はカラット(ダイヤ)、サファイアに決まっているからだ。これを「宝石買い」と言う。
 ではなぜ、レッドディザイアを付け足したかと言えば、パールにはなんとなくレッド(赤)が合いそうと思ったからだ。さらに、ではなぜ、パールシャドウなのかと言われると、ほとんど理由はない。三浦皇成が本当に武豊以来の天才騎手なら、この辺でG1を取らないと、ストリーとしては面白くない。つまり、ただの勘だ。

 皇成という名前には「皇」の字があるから、天皇賞がくさいと言う馬券仲間がいる。しかし、それだとできすぎだ。
 いずれにせよ、必ず外れる馬券に関して、これ以上書くのはやまておく。それより、荷造りをしないと間に合わない。
  

 
G1予想[016]第43回スプリンターズステークス(10月4日) PDF 印刷
10月3日記

民主党政権になって初のG1は、(2)(5)(6)(8)がキー数字


 スプリンターズステークスというと、12月の中山が頭にすぐ浮かぶのは、年のせいだろう。かつて、スプリンターズステークスは、冬のスプリンターNo.1決定戦として有馬記念年の前に行われていた。しかし、開催プログラム改定により、2000年から、秋のG1の第1弾として、9月末から10月初めの時期に移った。
 そのせいだろうか、G1の華やかさが感じられない。夏競馬で行われてきたスプリントレースの最終戦、それがG1というだけのように思えて、私の気持ちは盛り上がらない。

 とはいえ、今年は例年と違うことが1つだけある。それは、政権交代後の初のG1ということだ。民主党政権になって初のG1。こうなると、買い目は、それにちなんだものにすべきだろう。
 では、民主党政権という最大のファクターからなにを引き出すか? いろいろ思い浮かぶが、やはり、現在、マニュフェストが実行されるかどうかが焦点になっているので、そこにスポットを当ててみたい。

「CO2輩出量を1990年比で25%削減」
という大風呂敷。思えば、これが民主党最大のハードルだ。とすれば、(2)と(5)はハズせない。
 次に、「子ども手当一人当たり月額2万6000円」という公約。ここからは、当然、(2)と(6)があぶり出される。
 さらに「八ツ場ダムの建設中止問題」も、民主党が抱えた大きな課題だ。とすれば、八ツ場の(8)も重要な意味を持つ。

 というわけで、結論は(2)(5)(6)(8)のキー数字の組み合わせを、馬連と枠連の両方で買う。じつに、簡単。こんな簡単でわかりやすい買い方は、近年ないことだ。

 では、いちおう馬名を書いておこう。

2番 アルティマトゥーレ 牝5 55.0kg松岡正海 奥平雅士
5番 マルカフェニックス 牡5 57.0kg福永祐一 松永昌博
6番 グランプリエンゼル 牝3 53.0kg熊沢重文 矢作芳人
8番 アイルラヴァゲイン 牡7 57.0kg津村明秀 手塚貴久

 枠番も書いておく。

2ー3番  トレノジュビリー  牡6 57.0kg岩田康誠 藤原英昭
2ー4 番  キンシャサノキセキ 牡6 57.0kg三浦皇成 堀宣行
5ー9 番  ビービーガルダン  牡5 57.0kg安藤勝己 領家政蔵
5ー10 番 ソルジャーズソング 牡7 57.0kg内田博幸 鮫島一歩
6ー11 番 プレミアムボックス 牡6 57.0kg鮫島良太 上原博之
6ー12 番 カノヤザクラ    牝5 55.0kg小牧太 橋口弘次郎
8ー15 番 アーバニティ    牡5 57.0kg横山典弘 古賀慎明
8ー16 番 アポロドルチェ   牡4 57.0kg勝浦正樹 堀井雅広

 
G1予想[015] 2009年前期G1回顧と夏競馬の思い出(8月8日) PDF 印刷

8月8日(土)記

思い出の2冊の本と函館競馬場の老カップル

「山田さんの予想はひねくれすぎていて理解できません」

 このコラムはG1のある週に書いてきたが、その理由の1つは、そうすることで「締め切り」ができるためだ。たいていの物書きは、締め切りがないと原稿を書かない。私もその例外ではないから、自ら締め切りをつくる必要があった。
 それでG1の週には、ともかく書こうとPCに向かった。しかし、「G1予想」というタイトルに反して、書くことは競馬の思い出話が多かったようだ。それが面白いと言ってくれた人もいたが、最近、ある30代の競馬好きの人間からこう言われた。

「山田さんの予想はひねくれすぎていて理解できません。それに、昔の話をされても、いまや競馬はどんどん変っているので参考になりませんよ」
 これにはまいったが、彼の指摘はたしかにその通りだ。
 なにしろ、「当てないように馬券を買う」「いかに美しくハズすか」というのが私が追求しているテーマだから、競馬を当てたい人間にとっては、読めば混乱するだけだ。

 それでも、ダービーのときにヒカルイマイとダコタのことを書いたら、先日、寺脇研氏(映画評論家、京都造形芸術大学芸術学部教授)からのメールに、「私もヒカルイマイ世代です。今度その話を……」とあって、嬉しかった。
 私よりはるかに教養人で、エリート文部官僚だった寺脇氏が競馬通とは驚いたが、私とは同年代なので、なぜか納得した。それにしても、もう30年以上も前の話。ダービー史上に残る「怒濤の追い込み」は忘れられない。

印象に残るのはブエナビスタの追い込みぐらい

 前振りが長くなったが、今回は、前期のG1の回顧。と思ったが、とくにこれといって取り上げるようなことがあるだろうか?と、疑問になった。
 というのは、それほど印象に残るレースも、馬もいないからだ。強いて言えば、牝馬クラシック2冠を制したブエナビスタ。あのオークスの追い込みは強烈だったが、今後、凱旋門賞に行っても、あの脚が通用するとは思えない。欧州の深い芝より、アメリカの軽い芝向きと思うが、どうだろうか。
 
 それにしても、なぜ、日本の競馬関係者は凱旋門賞を「世界一のレース」と信じ込み、欧州遠征を繰り返すのだろうか? もし、ディープスカイが宝塚記念を勝っていたら、これも凱旋門賞に遠征するはずだった。非常に疑問だ。
 遠征しても勝てる見込みはほとんどないと、私は以前から思っていたからだ。

 日本の競馬関係者は、いい加減、欧州を最高峰と信じ込む「洗脳」からは脱してほしい。それは、19世紀以後、欧米世界が世界を支配してきた文化的な洗脳であり、それから自由にならなければ、新しい時代はやってこない。
 3冠馬ディープインパクトも、結局は凱旋門賞を勝てなかった。

キング・ジョージも凱旋門賞も2、3流のレース

 馬は自分の育った環境のなかで走るのが、いちばん気持ちいいはずであり、最高の結果を出せる。人間もそうだが、いきなり違う環境、文化に飛び込んでも、なかなか通用しない。したがって、欧州で勝つには、ドバイ人がしたように、英国のステープルを買い、調教師から騎手まで抱きかかえ、現地生産馬の馬主になるしかない。

 欧州にわざわざ遠征するのだったら、日本の競馬とその伝統文化を欧州以上のレベルに引き上げる努力をしたほうがマシだ。彼らに日本に遠征させるように仕向けるべきである。ジャパンカップを創設し、外国馬を招待するようになったときは、競馬界にもその志があったと思う。
 しかし、最近は、ジャパンカップも数ある国際レースの1つにすぎなくなり、年々そのステイタスは低下している。

 なぜ、キング・ジョージや凱旋門賞が、世界最高峰のレースなのか? それは、彼らがそう信じ込ませているだけで、冷静にいまの世界の競馬を見れば、2流、3流のレースにすぎない。重い芝でパワー比べ、ジョッキーも力まかせに追うだけで、展開的なアヤもあまりない。そんなレースが、なぜ、現代競馬なのか。
 マスコミは、欧州となるとすぐ「本場欧州の」と「本場」を付けたがるが、いい加減にしてほしいと思う。

欧米至上主義を捨てないと面白くならない

 その点、アメリカ人はドライで、欧州に遠征などしない。私は、アメリカの競馬場に何度か足を運んだことがあるので、アメリカ競馬のおおらかさの方がはるかに好きだ。欧州競馬関係者のプライドの高さ、「競馬は貴族のスポーツ」などという雰囲気にはヘキヘキする。

 とくに、かつてジャパンカップの取材で出会った欧州競馬の関係者には、そういう人間(日本競馬を見下していた)が多かった。1986年と1987年のジャパンカップにトリプティク(Triptych)を連れて来日した、フランスの調教師ビアンコーヌ(Patrick-Louis Biancone)は、そんな人間の典型だった。

 G1回顧のつもりが、話がどんどんそれていくが、このままだと、日本の競馬はますますつまらなくなるような気がする。日本経済の衰退で、日本中央競馬会(JRA)の年間売上高も、対前年比で、10年連続前年を下回っている。
最近は、G1レースも1980年代から90年代にかけての競馬全盛期のような盛り上がりがない。
 日本のスポーツの世界(ゴルフ、サッカーなど)は、ほぼすべて欧米至上主義に汚染されている。これを捨てないと、競馬も面白くならないだろう。

夏競馬となると、グループで地方競馬に遠征


 さて、春の最後のG1「宝塚記念」が終わると、夏競馬である。夏競馬の季節になると、昔は、グループで地方の競馬場に行くのが常だった。札幌、函館、新潟、福島と、毎年のように競馬好きグループと足を運んだ。

 もちろん、いまも毎年1回は地方の競馬場に行く。今年も、女優・タレントであり、スポーツ紙で競馬予想コラムも書いていた森朝子さんのグループに誘われたが、残念ながら行けなかった。森さんのグループは、毎年、新潟競馬場と月岡温泉1泊2日の「競馬尽くしと温泉を楽しむ旅」をやっていて、今年は7月25、26日に新潟競馬場に出かけた。

 毎回参加で今年も行った川端光明氏(フリーエディター)によると、メインレースの「アイビスサマーダッシュ」の万馬券を参加者の1人がゲットして、かなり盛り上がったという。(森さんのHPに、今年のツアーの様子がアップされている)

新潟・古町で『日刊競馬』の柏木集保氏と競馬談義

 新潟には何度行っただろうか?
 夏競馬は、地方で行われるということもあって、中央で行われる競馬とは明らかに雰囲気が違う。そこには、G1が行われる週のような緊張感がなく、なにより、関係者すべてがリラックスしている。だから、競馬とそれを取り巻く風物を、思う存分楽しめる。

 私が新潟に行くときのメンバーはほぼ決まっていて、先の川端氏とフリーライーターで競馬記事もよく書いていた大泉清氏などが、たいてい一緒だった。そして、土曜競馬が終わると、古町に出かけ、そこで『日刊競馬』の柏木集保氏などと酒を酌み交わしながら、とめどなく競馬談義に花を咲かせたものだ。

 柏木氏の話は、競馬予想と同じく論理的かつソフトで、競馬がギャンブルでなく一種の教養であることを毎回痛感させられた。
 川端氏は柏木氏のファンであり、いまも柏木氏の予想を読むために『日刊競馬』を買い続けている。

競馬新聞を買わなくなった理由

 ところで、私は競馬新聞を買わなくなった。昔は欠かさず買っていたが、いまはスポーツ新聞で十分だし、ネット、ケイタイにあり余るほど情報があるので、必要性をまったく感じなくなった。日本の競馬新聞の馬柱は、ほとんど芸術的とも言え、世界でこれほど詳細にデータを簡潔かつ豊富に詰め込んだレーシングプログラムはない。
 しかし、それをいくら読んでも的中するわけでもなければ、競馬がより楽しめるわけではない。そう思ってからは、まったく買わなくなった。
 
 現在、競馬新聞は売上げをどんどん落としている。一般新聞でさえそうなのだから、マニアックな専門紙も同じ運命をたどっている。昨年2月、『ホースニュース馬』が休刊したが、今後もまた休刊紙が出るのは間違いないと言われている。時代の流れには逆らえない。

科学的、論理的予想に開眼させてくれた本


 かつて夏競馬に行くとき、私は専門紙よりも、それまで読もうとして読めなかった競馬関係の本をバッグに入れて、新幹線や飛行機のなかで読んだ。そんななかで、強く印象に残っていて、いまでも忘れ難き本が2冊ある。

 1冊目は、『Picking Winners: A Horseplayer's Guide』(by Andrew Beyer)だ。これは、1970年代に書かれたアメリカの競馬ガイド本だが、著者アンドリュー・ベイヤーが発明した「Speed Figure」によって、初めて競走馬が数値化され、それによって競馬予想が論理的に行えるということで、アメリカでもベストセラーになった画期的な本である。

 私は、この本によって、アメリカのレーシングプラグラムの読み方を知り、また、競馬への興味をよりいっそうかき立てられた。当時の私は、この本を辞書を片手に興奮しながら読んだ。
 いまでこそ、「スピード指数」(なぜか日本ではこう表現)などという概念は当たり前だが、当時はそうではなかった。まして、日本には、これほど科学的で論理的に競馬の予想を打ち立てた本はなかった。

著者ベイヤーはなんとハーバードの学生だった

 1990年になって、『Picking Winners: A Horseplayer's Guide』は山本尊氏により翻訳され、メタモル出版から出版された。ただ、タイトルは『勝ち馬を探せ!!—馬の絶対能力を数値化した、スピードインデックスによる競馬必勝法』となっていた。

 しかし、この本は“必勝法”などという俗的な次元を超えている本だ。それは、著者のベイヤーが、なんとハーバード大学の学生だったせいもある。ベイヤーは、ハーバードの学生時代に競馬に取り憑かれ、競馬をなんとか科学的に解明しようというと必死になる。そして、その明晰な頭脳で次々に競馬の俗説を排除していく。その過程が、この本にはくまなく書かれている。

 ベイヤーはのちに、『Washington Daily News』の競馬コラムニストになったが、アメリカにはこんな知的な競馬記者がいるのかと、私は正直驚いた。ベイヤーは「競馬が仕組まれている」という陰謀説を打破し、競馬場のトラックごとのバイアスを数値化し、ついに「Speed Figure」にたどり着く。
 そして、馬のグレーディング(格付け)の信頼度を語り、競馬を取り巻く経済まで教えてくれた。

競馬のノンフィクションというより「純文学」

 もう1冊は、『Laughing in the Hills』(by Bill Barich)。これは、『競馬場の錬金術』(ビル・バリック著、金坂留美子+勝股孝美訳、めるくまーる)というタイトルで邦訳され、私はこの邦訳本を読んだ。
 邦訳本のタイトルは、じつに俗的だが、原題は「丘の上で笑っている」で、原題だけ見れば、まさかこれが競馬の本とは思えない。しかし、正真正銘の競馬のノンフィクションである。

 ただし、ノンフィクションでありながら、原題どおりにじつに不思議な本だった。舞台は、カリフフォルニア州オールバニーのゴールデンゲイト競馬場。そこに生きる人々(予想屋から調教師、騎手など)が生き生きと描かれているが、実際は、作者のバリックの心の軌跡のほうが、はるかに重要なテーマになっていた。

 競馬場の光景を描いたと思えば、バリックは、突然、ルネッサンスの歴史や哲学を語り、フィレツェで過ごした思い出を語りだす。そうして、また、競馬を取り巻く人間たちに戻る。そんな繰り返しで、最後に「希望とはすなわち再生(ルネッサンス)である」というような結論に達するのだ。
 この結論に達したことで、彼は自分の魂の救済を果たす。
 競馬を描きながら、それもノンフィクションでありながら、内容は純文学。そんな不思議な本が『競馬場の錬金術』である。それにしても、なんで、こんなむごい邦題にしてしまったのだろう。

レースのラジオ実況をテラスに出ては聞く

 いまでも鮮やかに覚えているのは、この本の冒頭だ。ここで、バリックはガンに冒されながらも馬券を買う母親の姿を描く。
 じつは、バリックの一家はみな競馬好きで、レースのラジオ実況をテラスに出ては聞くという、とんでもない一家だった。「わが家の連中は全員、母も含めてともかく現実から逃げたがっていた」と、バリックは書いている。

 こんなところから始まる本が、まさか、魂の救済の物語とは思えまい。
 この本を読んで心を動かされた私は、その後「ルネッサンス」に関係する名の馬が出ると、その馬券を買い続けたものだ。

 映画化された『シービスケット(Seabiscuit)』の原作『シービスケット—あるアメリカ競走馬の伝説』 (ローラ・ヒレンブランド、ソニーマガジンズ 、2003)もよかったが、こちらは完璧なノンフィクション。
 しかし、『Laughing in the Hills』は、それをはるかに超えた奥の深い本だった。

夏競馬を満喫するなら函館競馬場がいちばん


 函館競馬場にもよく行った。
 夏の函館競馬場は、はるかに海を臨み、空気も北国らしく澄み切っていて、夏競馬を満喫するならここがいちばんだと思う。おまけに、温泉も食べ物(海の幸)も豊富で、私は日本の競馬場のなかでは函館がいちばん好きである。

 その函館に、娘がエレメンタリー(小学校)に入った年に、家族3人で行った。当時、一口馬主でもあったので、所属クラブに頼んで馬主席を取ってもらった。といっても、昔だからスタンドの特別席の一画が馬主席で、そこで一組の老夫婦と出会った。

 シンボリルドルフの初産駒が、その日(土曜)の午前中の新馬戦でデビューすることになっていた。たしか、サクラの馬で、冠名の下の名は残念ながら忘れてしまった。もちろん、大本命。単勝1.5倍で、騎手は小島太。
 私はこの馬の単勝を5万円買った。1.5倍だから2万5000円儲かる。これで、今夜、娘と家内でカニとイカそうめんを山ほど食べれると、レース前からほくそ笑んでいた。

ひと夏の間、函館で競馬をしながらのんびり過ごす

 ところが、このサクラ○○○は、ゴール前で失速して3着に敗れた。午前中から茫然自失の私に、隣の老夫婦のご主人のほうが、「幼いお子さんがいるのに、午前中から本命にそんなにつぎ込んではいけませんな。明日も来られるんでしょう」と、声をかけてきた。

 この老夫婦は、毎年、函館開催期間中、函館に宿を取り、のんびりと過ごしているという。つまり、一夏まるまる函館で過ごしているという。
「温泉もあるし、食べ物もおいしい。いろいろ回りましたが、ここがいちばん気に入って、ここ数年は、夏はずっとここにおりますね」
「競馬は昔からやられているんですか?」
 と聞くと、上品な奥さんのほうが、「この人はこれだけが趣味で、若いときからどれほどやったか。まだ、止められないんですよ」と、笑顔で答えた。

 ご主人の馬券は、毎レース1万円と決まっていて、奥さんがレースごとに1万円札を渡していた。馬主席でもあり、身なりから言っても、この老夫婦は大金持ちだったが、奢ったところは少しもなかった。その後、家内が奥さんのほうと話し込み、私はレースに夢中になった。

「競馬は当ててはいけないんです」と言ったご主人

 夜の宿で、娘が寝付いたあと、家内が言った。
「あのご主人、若いとき、競馬で相当奥さんを苦労をさせたそうよ。事業も傾かせ、それを奥さんが立て直したと言っていたわ。だから、夏に函館に来るのは奥さんへの罪滅ぼし。競馬のためじゃないんですって」

 翌日、また同じ席で、この老夫婦と隣り合わせになった。
「お見受けしたところ、全然、本名馬を買われないようですが」と、私は、ご主人に尋ねた。
「ええ。そんなことをして当たったら、かえって困るでしょう。競馬は当ててはいけないんです」

 この言葉の意味が、当時の私にはわからなかった。しかし、いま思えば、当てしまえばまた競馬に夢中になり、奥さんも事業もほったからして競馬にのめり込んだ悪夢が蘇る。この年になってそんなことをしてどうすると、この人は言いたかったのだろう。

 あれから20年。あのとき70歳代と思えたから、この老夫婦はもうこの世にいないかもしれない。私が、馬券を当てなくてもいいと思うようになったのは、ここ数年のことだ。

 
G1予想[014]第50回宝塚記念(6月28日) PDF 印刷
6月23日(火)記

アドマイヤフジの逃げ切り、ディープスカイが2着で乾杯! 


 ウオッカが回避することになったため、今年の宝塚記念は盛り上がりそうもない。人気はもちろん、ディープスカイに集中するだろうし、レース自体も、凱旋門賞挑戦という目標があるディープスカイがどのように勝つかが注目されるだけだ。
 もし、ディープスカイが負けるようなことになれば、今年後半のG1戦線の興味も薄れるだろう。

 それにしても、最近の競馬を見ていると、スターホースがいとも簡単に出現し、人気も過度に集中する傾向が強い。とくに、ウオッカは、あらゆる人間がベタボメで、本当にそこまでの牝馬なのかと思う。
 今回の宝塚記念のファン投票では、ウオッカの支持率はなんと76.1%で、これは2006年のディープインパクトの75.6%を抑えて史上1位だというから、驚いた。

 では、予想に移るが、今回はまともな予想を書いてみる。昔は、こういう予想をさんざん書いたので、もう飽き飽きしているが、それでも、いちおうまともに考えてみた。ただし、何度も書くが、このようなまともな予想は、絶対に当たらない。

 まず、この予想は、晴れ良馬場が前提である。
 良馬場なら、文句なしにディープスカイ中心のレースになるだろう。ただし、阪神の内回りコースなので、ディープスカイは、これまでのように後方に控える競馬だと届かない恐れがある。そこで、位置取りはやや前となるだろう。
 となれば、ウオッカがいない以上、ディープスカイより後方に位置する馬がディープスカイを差し切るのは難しい。

 そこで、ディープスカイ以外の有力馬を見ると、天皇賞馬のマイネルキッツ、同2着のアルナスライン、同3着のドリームジャーニー、天皇賞ではなぜか14着と大敗したスクリーンヒーロー、金鯱賞勝ちで勢いに乗るサクラメガワンダー、安田記念4着の古豪カンパニーといったところが挙げられる。

 では、このうち、ディープスカイより前に行きそうなのはどれだろうか? 後方型のドリームジャーニー、カンパニー、サクラメガワンダーは、まず行かないだろう。行くとしたら、スクリーンヒーロー、アルナスライン、マイネルキッツと思われる。しかし、それでもそれほど前ではなく、ディープスカイと同じような位置取りとなるのではなかろうか?

 とすると、有力馬がおのおの牽制し合うという展開が考えられ、2200mという小回りコースなので、先に抜け出しをはかったほうが圧倒的に有利だ。また、逃げ馬も有利である。メンバーを見ると逃げそうなのは、アドマイヤフジか、インティラミか。

 つまり、結論は、ディープスカイを軸に、先行するスクリーンヒーロー、アルナスライン、マイネルキッツの3頭と、逃げるアドマイヤフジかインティラミの2頭、計5頭に流す馬連が中心となる。
 また、この5頭のうち、天皇賞がフロックのマイネルキッツと、14着大敗から常識的には巻き返せないはずのスクリーンヒーローを切り、残りの3頭にディープスカイを入れた4頭の3連複ボックスも買いたい。
 さらに、アドマイヤフジ、ディープスカイの1、2着固定で、残り4頭に流す3連単も勝負だ。

 もし、このなかで1点だけ買えとなったら、アドマイヤフジが逃げ切り、ディープスカイが2着という馬単だろう。ただ、ディープの差し切りもあるので、裏表にしたい。
 以上が、今回の予想による買い目である。アドマイヤフジの逃げ切り、ディープスカイが届かず2着というのが、もっとも美しい結末だ。

 思い出すのは、1990年の宝塚記念である。この年、私は、1年を通していちばん多く競馬場に足を運んだ。バブルが崩壊した年だというのに、そんなことはまったく眼中になく、ダービー後の福島、夏の函館と、競馬仲間のツアーに家族で参加し、ジャパンカップにも暮れの有馬記念も家族で出かけた。

 この年の有馬記念を勝ったのはオグリキャップ(武豊)だが、オグリは春の安田記念も制している。ただ、その後に臨んだ宝塚記念はオサイチジョージに破れた。

 オサイチジョージの宝塚記念勝ちは、騎手の丸山の作戦勝ちだった。
 安田記念でオサイチは、オグリの後方につけ、これをマークするという作戦を取ったが、直線ではオグリの伸び脚についてゆけずに3着に破れていた。
 だから、これを教訓とした丸山は、宝塚記念では、オグリキャップの前で競馬をするという作戦を立てた。この作戦が功を奏し、2番手を追走して早めに抜け出したオサイチは、4コーナーで先頭に立ち、そのまま押し切ってしまったのである。一番人気オグリキャップは伸びを欠き、3馬身半差の2着には入るのが精一杯だった。

 オサイチジョージという馬は、いま思うと、この宝塚記念を勝つためにだけ生まれてきたような馬だ。実際、騎手の丸山も馬も、これが最初で最後のGI制覇になった。
 この年の秋以降のオサイチは、毎日王冠、天皇賞(秋)ともに直線で伸びを欠き4着。 続く、ジャパンカップは13着という大敗。 有馬記念では、逃げたが、あのスローペースにもかかわらず、オグリキャップに差されて4着に落ちている。

 この有馬記念では、私はメジロライアンを軸にし、ホワイトストーンへの枠連3−7、オサイチジョージへの枠連2−3の2点を勝負した(当時は馬連などなかった)。ところが、前記したように勝ったのは、用無しと思っていたオグリキャップ。枠連3−4という決着だった。
 レース後、私は、しばし呆然とした。そして、帰るとき、中山競馬場の門の脇のクリスマスツリーのイルミネーションが、痛いほど目に滲みたのを覚えている。
 
G1予想[013]第58回安田記念(6月8日) PDF 印刷
6月1日(月)記

スズカコーズウェイから香港馬2頭へ流す


 ダービーは本当に危なかった。寸前のところで、ロジユニヴァース、アントニオバローズの馬連が的中してしまうところだった。が、なんとか、武豊のリーチザクラウンが頭差で2着に残り、ほっとした。
 と言いたいが、正直に言えば、「角田、頼むよ、差せよ!」である。

 「当てようとしないことが、すなわち当てること」

 じつは、ハズす、ハズすと言い続け、「馬券はハズすことに意義がある」と、この予想はハズすことを目的として書いてきた。しかし、その一方では、「当てようとしてないのに当たってしまった。どうしよう」などと、レース後に言いたいという思いもあった。

 すなわち、「当てようとしないことが、すなわち当てること」だと、私は言いたい気持ちもあるのだ。

 しかし、今年のダービーは、最低のレースだった。不良馬場の勝ちタイムは2分33秒7。なんと、例年の良馬場から比べて10秒も遅い。ここを勝つのだから、ロジユニヴァースは秋に良馬場の東京や京都で走るより、欧州の重い芝で走るべきだろう。

 さて、安田記念だが、人気も実力もこの3頭。
  ウオッカ、スーパーホーネット、ディープスカイ 。
 これに、香港馬のアルマダ 、サイトウィナー に2頭が加わる。

 そこで、どのように美しくハズすかを考えた結果、ウオッカ、スーパーホーネット、ディープスカイの3頭の3連単ボックスを買うのが、もっとも確率が高いとの結論に達した。人気馬3頭の組み合わせなど、ほとんど来るはずがないからだ。経験上、ほぼこれは鉄板と私は思っている。

 しかし、もっと美しいハズし方があるのに気がついた。
それは、スズカコーズウェイから香港馬2頭への馬連、馬単、そして、この3頭の3連複、3連単ボックスである。

 なぜ、スズカコーズウェイなのか?
 それは、コーズウェイといえば、香港のコーズウェイベイ(銅鑼灣)に決まっている。そして、コーズウェイベイCauseway Bayは、香港島でもっともにぎやかで人気のあるエリアだからだ。ビクトリアピークや香港スタジアム、ロイヤル香港ヨットクラブなどが隣接し、競馬場があるハッピーバレーもすぐそばだ。
 しかも、香港はいまや東京以上に、アジア経済の中心都市である。
 
More Articles...
  • G1予想[012]第76回日本ダービー(5月31日)
  • G1予想[011]第70回オークス(5月24日)
  • G1予想[010]第4回ビクトリアマイル(5月17日)
  • G1予想[009]第14回NHKマイルカップ(5月10日)
  • G1予想[008]第139回天皇賞(2009年5月3日)—その2
  • G1予想[007]第139回天皇賞(2009年5月3日)—その1
  • G1予想[006]第69回皐月賞(2009年4月19日)
  • G1予想[005]第69回桜花賞(2009年4月12日)
  • G1予想[004] 第39回高松宮記念(2009年3月29日)
  • G1予想[003] ダイワスカーレット故障でフェブラリーステークス再考
  • G1予想[002]第26回フェブラリーステークス(2009年2月22日)
  • G1予想[001]第53回有馬記念(2008年12月28日)
<< 最初 < 前 11 12 13 14 15 16 17 18 19 次 > 最後 >>

ページ 18 の 19

What's New(最近の更新)

  • [452]イスラエル・イラン戦争---戦乱が続く世界を見て、じつはなにもわからない自分に慄然
  • [451]温暖化で気候は完全に変わった!今年は空梅雨で、このまま夏に
  • [450]東京湾を行き来する船を眺め、昔を思い、行日々を思い、行く末を思う。
  • 25/06/12●朝日新聞が土曜夕刊を中止。毎日新聞も追随
  • メルマガ[778] このままでは手遅れになる「愛子天皇」。「男系男子」にこだわると皇統は続かない!
  • 25/05/30●取次大手2社の決算が示すのは、本業の取次ビジネスの止まらぬ凋落
  • [449]リノベのため仮住まいに引っ越し。今夏はここで過ごすことに
  • 2025年5月29日●「Yahoo!ニュース」エキスパート欄への寄稿記事(2025年度)一覧
  • メルマガ[761]〜[777] 2024年12月〜2025年5月 全タイトル
  • 25/05/15●インプレスHDが上場を廃止し、出版部門を効率化
  • [448]とうとうトランプの相互関税が発表され、世界中が困惑、市場は大混乱!
  • [447]花冷えのなか、大岡川、赤煉瓦、山下公園、港が見える丘とお花見散歩
  • [446]ニュースはウクライナ停戦とトランプ関税ばかり。桜開花予想は横浜3月25日
  • [445]オレ様大統領トランプに世界中が振り回され、大混乱の日々が続いている
  • メルマガ[754]〜[760] 2024年12月〜2025年1月全8本
  • [外食Diary]MOKICHI 鎌倉
  • 25/02/01●昨日(1月31日)で、「夕刊フジ」と「東京中日スポーツ」が廃刊、デジタルに移行。
  • [外食Diary]八芳園(結婚披露宴)
  • [外食Diary]LUXE DINING HAPUNA(品川プリンスH)
  • 25/01/21●米テレビ局、大量リストラ。ソーシャルネットワーク発展の影響
  • 25/01/21●性加害タレント仲井正広が引退。フジテレビ、スポンサー離れで窮地が続く
  • [444]中居正広「性加害」&フジテレビ「女子アナ上納」スキャンダルで思うこと
  • 25/01/15●2025年、出版関連メディアはどうなる?
  • [443]ロサンゼルスで史上最悪の大火。「トランプ2.0」の年が始まった。
  • 2025年1月10日●地方紙のコラムを書いて約2年経過
  • [外食Diary]レッドロブスター
  • [外食Diary]ブラッセリー「フローラ」
  • [442]世界とは違う日本の正月。新暦でやる国はほぼ日本だけ
  • [外食Diary]清香園
  • 24/12/19●ソニーとKADOKAWAが資本業務提携契約を締結、筆頭株主に!

Ads on: Special HTML

Ads on: Special HTML

Ads on: Special HTML

Ads on: Special HTML

Ads on: Special HTML

Ads on: Special HTML
山田順プライベートサイト, supported by tanken.com, advertized by sanhaku.com

© JUN YAMADA All Rights Reserved.