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  コンテンツの一部は情報発信のために書いていますが、ほとんどは個人的な記録の蓄積を目的としています。

 

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 コラムを書いています。

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 最新刊3冊

   

『米中冷戦 中国必敗の結末』(MdN)

https://books.mdn.co.jp/books/3219403034/
『コロナショック』(MdN新書)

 https://www.amazon.co.jp/gp/product/4295200077?pf_rd_r

『コロナ敗戦後の世界』 (MdN新書) 

https://www.amazon.co.jp/コロナ敗戦後の世界-MdN新書-山田-順/

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近著4冊

  

永久属国論(さくら舎)

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東京「近未来」年表 (さくら舎)

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希望の地としての新興アジア

-私たちが失ったものがそこにある(実務教育出版)

地方創生の罠-イースト新書(イーストプレス)

隠れ増税(青春出版)

https://www.amazon.co.jp/dp/4413045114

     

 



[422]もう年末。この3カ月で日本も世界もまったく不透明に!もう見ているだけしかない。
2023年 12月 19日(火曜日) 18:33

 ブログを更新しないうちに月日は過ぎ行き、もう年末。前回更新時が9月だったから、月日がたつのは本当に早い。先週末、私は71歳になった。

 この歳になると、残りの人生を考え、未来のことなどどうでもよくなるが、いまの日本、世界情勢を見ていると、本当に心配というか、いやーな気分になる。こんな世界で、今後、私の娘、孫はどう生きていくのだろうか?

「うちのビジネスは順調ですが、いまはなにかやるような時ではないですね。社員たちにも、来年は世界がどうなっていくか見るだけにして、新しいことはなにもするなと言っています」

 と言うのは、今日、帝国ホテルで久しぶりに会った、ロンドンでビジネスを展開する日本人社長。彼は、年に2回は日本に来るが、来るたびに日本の行く末が心配だと言う。

 

 今日も、朝から、新聞、テレビでは、「裏金」「政治とカネ」報道の洪水が続いている。「パーティ券」「キックバック」「中抜き」などという言葉が踊っている。事件発覚以来、メディアはウケに入り、時を得たとばかり、岸田政権、自民党の不正を追及し、正義の斧を振りかざしている。

 このままいくと、自民党安倍派は解体され、自民党自体も大変革を迫られる。もう、岸田政権は持たず、年が明ければ間もなく総辞職に追い込まれると、盛んに「観測報道」が繰り返されている。なにしろ、岸田政権の支持率は20%台に突入し、完全な危険水域に入っている。

 しかし、岸田内閣が倒れようと、万が一野党が政権を取ろうと、日本は変わらないだろう。私はそう思っている。

 

 いまになって批判続出となった安倍政権だが、結局、以下の問題はどうなっただろう。なんらかの解決、決着はあっただろうか?

・森友学園問題・加計学園問題・桜を見る会問題・旧統一教会問題・伊藤詩織さん事件での容疑者逮捕揉み消し問題・日本学術会議の任命拒否問題・東京五輪汚職事件--------。

 日本人は「忘れやすい」と言われるが、メディアも同じで、いっとき大騒ぎするだけ。ことの本質、解決、決着に関しては、じつはどうでもよいのだ。メディアには、政治家と同じように、正義感、使命感などない。メディア経営者が気にするのは、自社の売り上げ、業績だけである。

 

 この国には四季がある。そのため、すべての出来事は、季節と同じように移り変わるものと考えて、一つの話題が終わると次の話題へと移っていく。それが繰り返されるだけだ。

 そうした見方から言うと、今回の「政治とカネ」問題も、いずれ風化する。そうして、混沌状況が深まるだけで、それがだらだら続いて生き、それが日常になるだけだろう。

 

 この状況は、世界も同じだ。相変わらず、北朝鮮はミサイルを撃ちまくっているし、中国はバブル崩壊にもかかわらず、台湾武力併合をする姿勢を崩していない。

 ウクライナ戦争は終わりなき泥沼に突入した。そんななか、イスラエル・ハマス戦争が起こり、毎日、多くのパレスチナ人が殺されている。ここに及んでも降伏しないハマスは狂信集団と言うほかない。

 どちらの戦争においても、アメリカは立ち往生している。

かつての冷戦時代、そして冷戦後のアメリカ1極時代のような「あるべき秩序」のなかで世界は動かなくなってしまったことが、いまの混乱を招いている。

 

 12月7日の英BBCの報道は衝撃的だった。

 『6カ月前に始まったウクライナの反転攻勢の一環で兵士の数も武器の数もロシア軍に劣る……「地獄」の前線、ウクライナ兵がBBCに証言』という記事は、もはやウクライナの勝利などありえないという現実を端的に伝えていた。

 アメリカの世界覇権の低下を見て、抜け目なく動き出しているのが、「グローバルサウス」(Global South)と呼ばれるようになった一群の国々である。

 「米中新冷戦」「欧米vs.ロシア」という構図ができ上がった世界で、彼らはいま、アメリカ覇権から抜け出し、中国、ロシアともうまくやって、自国を繁栄させていこうとしている。コウモリ国家集団である。

 そして、「アメリカの裏庭」(American backyard)と言われてきた中南米を見ると、なんと反米左翼政権が続々と誕生している。メキシコ、ニカラグア、コロンビア、ベネズエラ、ボリビア、アルゼンチン、ホンジュラス、ペルー、チリと、軒並み左派政権となり、中南米最大の人口(2億1400万人)と経済力を誇るブラジルでも左翼政権が誕生してしまい、グローバルサウス は勢いづいている。

 最悪なのは、アメリカの分断が進んで、収拾がつかなくなっていることだ。いまのアメリカは、「共和党州」(レッドステート)と「民主党州」(ブルーステート)では、まったく別の国である。アメリカの分断は、民主党州、とくに「聖域都市」(サンクチュアリシティ:sanctuary city)に信じられないほどの荒廃をもたらしている。街は不法移民で溢れ、万引きが横行するNYやサンフランシスコに、今までのように行く気は起こらない。もし、このまま来年、トランプ再選などということになったら、アメリカも世界もさらに混乱する。

 

   地球温暖化による気候変動も、猛威を増している。

 今後の人類の運命を決めるといってもいい「COP28」(第28回国連気候変動枠組条約の締約国会議)は、11月30日から12月13日まで、UAEのドバイで開催されたが、案の定、紛糾し、大きな進展はなかった。化石燃料のフェードアウト(段階的削減)は、結局、曖昧な決着で終わった。それにしても、日本政府は温暖化対策を真剣に取り組んでいない。

 私の寿命がどこまであるかはわからない。ただ、このままでは、10年後はもっと状況は悪化しているだろう。死んだ後の世界を見ることはできないが、たとえば今世紀半ば2050年までには、なんとか明るい未来を展望できるように、日本も世界も動いてほしい。

 
[421]ジャニーズ問題はいつまで続くのか? 誰も彼もが不誠実でいいのか?
2023年 9月 20日(水曜日) 23:31

ジャニーズ事務所問題が、延々と続いている。

 今日のニュースは、ジャニーズ事務所が10月2日に新方針を発表し、事務所名の変更をする模様になったということ。また、TBSが人権尊重や救済策などを示した要望書を、13日に午前中にジャニーズ事務所に提出したということの2つが中心だ。

 読売新聞配信記事「ジャニーズ性加害、TBS社長「『男性から男性』が人権侵害という認識乏しかった」(20日19時32分)はこう伝えている。

 

《TBSの佐々木卓社長(64)が20日、東京・赤坂の同局で定例会見を行い、故ジャニー喜多川元社長の性加害問題を巡り、ジャニーズ事務所へ要望書を渡したと報告した

 佐々木社長は「(同事務所が)今後どう取り組んでいくのか厳しく注視していく」とした一方で、「契約の解除は最後の手段」として、所属タレントの番組への起用は継続する方針も示した。》

《一方、この問題の報道がこれまで不十分だった点について、佐々木社長は「男性から男性へのハラスメントが著しい人権侵害だという認識が乏しかった。さらに週刊誌が報じた芸能界のニュースを、芸能スキャンダルというふうにひとくくりに過小評価してしまうという判断ミスがあった」と認めた。

 その上で「人権意識の乏しさ、芸能界のニュースに対する向き合い方を思い出すと、本当に恥ずかしいと思っている。報道機関としての役割を十分に果たせなかったことを深く反省する」と述べた。》

 

 はっきり言って、この佐々木という社長は、全くどうしようもない男だ。この記事を読んで怒りさえ覚えた。なにが、いまさら要望書だ。人権尊重や救済策などのコンプライアンスを徹底しなければならないのは、自分自身(TBS)の方なのに、逆に、ジャニーズ事務所に対して、その対応を批判している。共犯者として、一緒に是正していくのが正しい選択だろうに。

 

 ジャニーズ事務所が長い沈黙の後に記者会見を開いたのが、9月7日。

 東山紀之(56)が新社長になったが、社長の藤島ジュリー(57)の引退はなく、株式も100パーセント保持したまま、単に「(ジャニーの性加害を)認識していた」と認めただけの会見だったため、その後、批判が続出した。

 

 テレビ、新聞、スポーツ紙もいっせいに報道し始め、企業はジャニーズ起用CMを規約更新しないことになった。

 こうした一連の流れを見ながら、私はかつて何度かジャニーズ事務所に足を運んだことを思い出さざるを得なかった。メリーさんに呼び出され、明け方まで事務所(昔の六本木にあったビル)のメリーさんの部屋で、延々と説教されたのはいつのことだった。マッチと明菜の交際記事で、メリーさんはマッチに不利なことを1行も書かせないという態度を崩さなかった。

 ジャニー喜多川の性加害(なんでこんな言葉を使うのか。少年強姦=レイプである)は、もちろん知っていたが、そんな話をメリーさんにぶつけたことはない。そんなことをすればどうなるかは、芸能記事を担当し始めた時から知っていた。

 

 そういえば、もう故人になってしまった肥留間正明が、多少関わっていたので、北公次の本が出る前に、その内容を知らされて「やっぱり」と思ったことがあった。文春が書くはるか前から、あの内容は、芸能ジャーナリズムにいた人間ならみな知っているのだ。

 よって、私もまた、共犯者側と言えるので、とやかく、この問題を批判する資格はない。

 ただ、いくらなんでも、もうみんな正直に、全部話してしまえばいいと思う。

 以下、この問題の核心だけを、手短に書いておきたい。

(1)名乗り出た被害者の救済、タレントのCM契約の打ち切りによる取引停止、屋号変更などでは解決には程遠い。

(2)「タレントには罪はない」とする擁護論もあるが、これははっきり言って間違っている。罪は大ありだ。なぜなら、故ジャニー喜多川の小児性虐待(少年レイプ)は、現役タレントを含む周囲の容認、隠蔽がなければ成立しなかったからだ。つまり個人犯罪ではなく組織犯罪である

(3)テレビ局を含めメディアの事務所への「忖度」が指摘されているが、これも間違っている。メディアは勝手に忖度したのではなく「癒着」「談合」し、事実を隠蔽した上に辞めたタレント、他事務所タレントを排除したので「独禁法違反」だ。

(4)以上のことから、事務所とともに全メディアが視聴者、読者に謝罪し、なぜこうなったかを検証番組、記事にし、そうしつつ、ジャニーズの全タレント(辞めジャニも含む)を一時的にせよ、メディアから追放する必要がある。

 

 文春の裁判などではない。郷ひろみがジャニーズ事務所を飛び出したときに、その理由をみんな知っていたのだから、あのとき誰かが本当のことを報道すれば、今日のジャニーズ事務所はなかっただろう。

 問題の本質的解決には、現役タレント及びメディアの真相告白が絶対に必要だ。そうでないと、世間はどんな措置も受け入れないし、許しはしないだろう。

 これまで誰も真実を話していない。欧米では勇気ある「#Me Too」ムーブメントにより、真相解明は進み、再発防止への法的整備も実現した。6年前、「New York Times」がハーベイ・ワインスタインの性加害を暴露する記事を出すと、あっという間に事態は動き、ザ・ワインスタイン・カンパニーは消滅した。日本はなぜ不誠実がまかり通るのか。

 
[420]9月になっても猛暑は続く。まさに「エンドレスサマー」
2023年 9月 01日(金曜日) 18:14

この2カ月、7月、8月と、あまりの猛暑、連日の最高気温35℃超えで、ほとんど外に出なくなった。

 気象庁の発表によると、今年の夏は、過去126年で最も暑い夏で、6~8月全国の平均気温は統計上最高を記録したという。 平年と比べて1.76度高く、統計でこれまで最も高かった2010年の1.08度を大きく上回ったという。

 今日から9月になったが、猛暑はまだまだ続く。夏はいまやエンドレス。まさに「エンドレスサマー」だ。

 

 もちろん、原因は地球温暖化。今年ほど、温暖化による気候変動がはっきりした年はない。しかし、それなのになぜか、危機感がない。相変わらず、世界はロクでもないことを繰り返している。ウクライナ戦争は続き、北朝鮮は毎週のようにミサイルを撃ち続けている。

 

 と、そんなわけで、外に出かけるとしたら、夕方、高温が多少おさまってから。孫娘を連れた娘と家内と4人で、近所のスーパーに行くぐらい。コロナ禍の時と同じく、取材も打ち合わせも、テレワークで済ませている。

 孫娘は8月で1歳2カ月になり、よちよちだが歩くようになった。言葉もはっきりしてきて、そろそろ話し出すと思える。ただし、日本語、英語、フィンランド語のトライリンガルにならなければならない子なので、何語から言い出すのか気を揉んでいる。

 

 以下、この1月の出来事を、ランダムに列記してみる。

 

■ジャニーズ性被害問題で国連人権理事会の専門家が都内で記者会見。「数百人が性的搾取と虐待に巻き込まれるという深く憂慮すべき疑惑が明らかになった」との見解を示した。

■フィギュアの羽生結弦(28)が、SNSで結婚を報告。相手不明でメディア騒ぐ

■日本アメフト部で、部員一人がたいな所持で逮捕。部内に蔓延しているのは明白なのに、記者会見で林真理子理事長は「裸の王様」をさらけ出す。

■遅速、Uターン台風11号が沖縄直撃後、九州も直撃。

■サッカー女子W杯準々決勝、日本はスウェーデンに1-2で敗れてベスト4を逃した。

■札幌すすきののラブホで首を切断された男の遺体が発見され、北海道警は親子3人を殺人容疑で逮捕。

■日米韓3カ国の首脳が米ワシントン近で会談。3首脳が単独で会談するのは初。

■全国高校野球選手権大会(甲子園)で、神奈川・慶応が8対2で仙台育英を破り、107年ぶり2回目の優勝。

■ハワイマウイ島で山火事、ラハイナを焼き尽くし、死者は数百名に。

■東京電力が福島第1原発の処理水の海洋放出作業を開始。中国猛反発、日本の海産物を輸入停止。

■カリフォルニアにハリケーンが上陸。84年ぶり。LAで洪水が。、

■ユーロ/円は160円目前。ドル/円も150円に迫る。なるだろう

■世界陸、女子やり投げで、北口榛花(はるか、25)が66m73をマークして金メダル

■岸田総理は相変わらす「理解不能な政策」発言を続けている。「二階氏に訪中要請」「ガソリン価格175円程度におさえる方針表明」「2025年春の万博開催自ら主導する方針表明」「最低賃金1500円2035年に達成」

■ジャニーズ性被害問題で、再発防止特別チームが会見。「被害者は数百人」「藤島ジュリー社長は辞任すべき」「メディアの責任も重い」と。

 

 ところで、毎週見ているテレビドラマがある。フジ月9の「真夏のシンデレラ」。あまりのひどさに、フェイスブックに次のような投稿をした。

 

 

 

[毎週欠かさず見ているドラマ]

 

 夏の海辺のラブストリー、舞台が江ノ島、片瀬西浜、鎌倉など-----湘南ということで毎週欠かさず見ているが、ここまで無残な出来のドラマは前代未聞だ。湘南で育った人間には耐えられない。ストリー、セリフもひどいが、シーンがバラバラすぎてついていけない。

 

 主人公の蒼井夏海(森七菜)はサップのインストラクターで、その店は片瀬川沿いにある「GARAGE-1 SurfClub」(実在の店)だから、この近辺が舞台になるが、ドラマはそうはなっていない。江ノ島、湘南港灯台、片瀬西浜、江ノ島水族館などはいいとして、いきなり、逗子や葉山、横須賀、伊豆にまで飛ぶ。 

 

 店があるのは片瀬なのに、サップをやっているのは逗子海岸、ビーチのゴミ拾いは森戸海岸。納得がいかない。お祭りに行かないかという話があったので、腰越育ちの私は、江の島天王祭かと思ったら、舞台は伊東のマリンタウンのお祭り。

 

 ある回、夏海の片瀬の店の修理を手伝った親友と彼が店を出ると、そこはなんと久里浜の野比海岸。また、ある回、主人公の夏海は東京に行くが、東京の夜景を見て「見るの、初めて」とため息。湘南育ちの人間が、東京に行ったことがないなんてあり得ない。このほか、いま片瀬海岸にいたのに歩いていくと材木座海岸だったり、横須賀のドブ板だったりと、めちゃくちゃだ。

さらに、湘南の若者たちがみな低学歴のマイルドヤンキーという設定には、苦笑するしかない。

 

 そして、これがもっとも違和感があるのが、夏の海辺のドラマなのに、登場人物全員が日焼けしていないということ。そんなバカな! とくに、ライフセーバー役の水上恒司はまったく日焼けしていなくて、本当は小児科医というのだから目が点に。医者をやりながらライフセーバーなんてできっこない。大学生のとき、ライフセーバーのバイトをしたが、終日、海にいるとクタクタになった。

 いずれにせよ、江ノ島、鎌倉、藤沢は、海辺の田舎町ということらしい。

 

 というわけで、これほど面白いドラマはない。毎週、欠かさず見ては1人ツッコミを入れている。

 ちなみに、第4話の視聴率は5.4%という月9始まって以来の大惨敗。「真夏のシンデレラ」なのに「真冬」だ。さて、来週はどうなるのか?

 
[419]猛暑到来。インバウンドは戻ったが中国人は戻らない
2023年 8月 01日(火曜日) 22:10
8月になった。昨夜と今日の夕方は激しい雷雨があったが、ここのところずっと「猛暑日」(最高気温35℃以上)が続いている。なんと7月は猛暑日を10日以上も記録し、こんなことは過去になかったと、どこの局も大騒ぎしている。ワイドショーは、連日、全国各地からの「猛暑」の中継と「熱中症に注意」の連呼で、見るに耐えない。
 それなのに、地球温暖化に対しての警告・警鐘報道はほとんどない。暑い、暑いと言っているだけで、なぜか危機感が薄い。このまま周回遅れの温暖化対策しかしないでいたら、日本経済はどんどん落ち込んでいくだけだ。

 ところで、ここのところ2回、新宿に行った。そこでつくづく感じたのは、もはや歌舞伎町は日本ではないということ。漢字の看板、極彩色、雑踏、街の音、それが混ざり合った感じは、中国の都市に近い。上海、南京の街中を歩いているのと同じ感覚になった。
 ただ、猛暑、真夏日でムッとする。蒸釜と言われる南京より暑い。

 歌舞伎町は外国人観光客がいっぱいだ。街を歩く人の3分の1は外国人だ。ただし、その中に中国人観光客はいない。コロナ禍が明けたのに、インバウンドの主役、中国人は戻って来なかったのだ。新宿はもとより、銀座、浅草でもその姿はほとんどない。横浜の中華街、元町、みなとみらいも同じだ。中国語は聞超えてくるが、話しているのは台湾人か香港人。大陸からの中国人は、ほとんど見かけない。

 日本政府観光局(JNTO)は、毎月、訪日外国人客数を発表している。それによると、2023年1~5月累計の訪日中国人客数は38万6100人。昨年に比べれば増えているが、コロナ禍前に比べたら圧倒的に少ない。これは、コロナ禍前のなんと約9割減である。
 韓国からが258万3400人、台湾からが138万1600人だから、比較にならない少なさだ。

 訪日外国人の国別順位を見ると、韓国がダントツに多く、2位は台湾、3位は香港で、4位以下はアメリカ、タイ、中国、ベトナムとなっている。 韓国は、コロナ禍前の約8割、台湾は7割ほどまで回復しているうえ、コロナ禍前よりも訪日客が増えている国もある。
 それは、ベトナム、シンガポール、ドバイなとの中東諸国、アメリカである。

 コロナ禍前の2019年、日本には過去最多の約959万人の中国人がやって来た。その数は、訪日外国人客全体の3割以上を占めていた。また、旅行消費額は1兆7704億円と全体の約37%で、1人当たりの買い物の額は国・地域別で唯一、10万円を超えていた。これは、ほかの国・地域からの観光客の平均の2倍以上だった。
 つまり、日本のインバンドを支えていたのは中国人と、彼らの「爆買い」だったのである。それが、コロナ規制が撤廃され、行き来がほぼ自由になったというのに、戻ってこない。

 その理由はいくつかある。まず、中国政府が日本への観光旅行を制限していること。団体旅行に関しては、アメリカ、日本を解禁していない。ただ、それよりも大きいのは、中国経済が失速していることだろう。消費は回復せず、成長率も低迷している。
 今日は、台風5号の余波で、北京が豪雨に見舞われ、洪水、浸水などの大被害が出ていることが報道された。
 地球環境も経済も悪化の一途をたどっている。最近は、本当にそう思うほかなくなっている。あまりに暑くて、今年は蝉もあまり鳴かない。

 
[418]もはや熱帯。連日の猛暑に「地球温暖化」を確信。梅雨という季節は消滅した。
2023年 7月 12日(水曜日) 17:00

とにかく暑い。それも猛烈に。今日は、横浜も35度超えの「真夏日」になるという予報で、先ほど買い物で外出したら、日差しは肌に突き刺さるような感じで、熱気がムッと襲いかかってきた。

 子供の頃から今日まで、毎年、どこかのビーチに行き、真夏の日差しをいっぱいに浴びてきたが、ここまで強い日差し、熱波は経験したことがない。

 

 いまや日本の夏は熱帯気候である。バンコク、シンガポールと同じだ。ピーカンの快晴、青空でも、突如積乱雲が発生し、激しいスコールが襲ってくる。先週末から、北九州、福岡、大分、佐賀では「線状降水帯」による豪雨で、洪水、土砂崩れによる大災害が起こった。

 天気予報は相変わらず「梅雨明けは?」「梅雨前線が南下」などと言っているが、もはや梅雨というシーズンは存在しなくなったと思うべきだろう。

 

 先ほどの「カナロコ」のウエブニュースはこう伝えている。

《神奈川県内は12日も厳しい暑さが続き、海老名と小田原は3日連続で猛暑日(最高気温35度以上)となった。横浜地方気象台は熱中症への厳重な警戒を促すとともに、午後は大気の状態が不安定になるとして、落雷や竜巻、急な強い雨などに注意するよう呼びかけている》(カナロコ 2023年7月12日(水) 13:40配信)

 全国ニュースでは、八王子が39.1度になり、今年の全国最高気温を記録した。東京も37.5度。全国の猛暑日地点は58地点、真夏日地点は434地点に達したという。

 

  

 

 しかし、日本の暑さは、世界と比べたら、たいしたことはない。スペインは連日40度超えだ。南部のセビリアでは13日に47.5度を記録した。観光客に外出を自粛するように呼びかけ、「外に出たら死んでしまいます」と言ったというが、これはジョークではない。

 アメリカ、カナダ、メキシコも猛暑。中国も北京、上海は観測史上初の高気温を記録している。

  
世界気候機関(WMO)によると、世界の先月6月の平均気温は、1991年から2020年の平均をおよそ0.5度上回り、6月としては観測史上、もっとも高くなったという。また、WMOの 10日の発表によると、今月7日に記録した世界平均気温は17.24度で、過去最高だった2016年8月16日の16.94度を上回ったという。

 

 こうした気温の記録更新を受けて、国連のグテレス事務総長は、「(これは)気候変動が制御不能に陥っていることを示すものだ」と述べ、「必要な対策は温室効果ガス排出削減。私たちは対策を遅らせてはならない」と警告を発した。

 

 今月、私は『地球温暖化敗戦』という本を出した。それだから言うわけではないが、もはや温暖化は疑いなく、早急になんとかしないと、今後、人が住めない地域が広がるだろう。

 もはや、毎年、豪雨被害が発生するところはもとより、熱帯の乾燥地帯、温帯の一部、さらに海水面上昇によって水没する多くの都市も危ない。「気候移住」が今後のトレンドになるのは間違いない。

 

 娘一家は、先月からフィンランドに行っている。北緯60度以上というのに、フィンランドの夏も暑い。しかし、いまの日本ほどではない。今後、孫娘はどこで大きくなっていくのだろうか? 地球温暖化と教育環境を考えると、フィンランドの方がいいかもしれない。

 先ほど、娘から帰国を遅らすという連絡が入った。やっと日が暮れ、外の暑さも和らいできたように見える。もちろん、1日中エアコンを点けている。

 
2023年6月28日●新著『地球温暖化敗戦 日本経済の絶望未来』(ベストブック)7月7日発売
2023年 6月 28日(水曜日) 17:34

 地球温暖化に関してはいまだに科学論争が続き、日本ではなぜか「温暖化陰謀論」「温暖化懐疑論」が盛んです。しかし、もはやそんなことを言っている場合ではなく、温暖化は最大の経済問題になりました。したがって、これに積極的に対処しなければ国は衰退する一方になります。残念ながら、日本の温暖化対策は、世界から周回遅れ、いや2周は遅れています。いまのままでは、EVに乗り遅れたトヨタをはじめ、多くの日本企業は行き詰まるでしょう。

 

 本書は、今年になって書き始め、約3カ月でまとめました。これまでの世界の動き、日本の動きを網羅し、どうすべきかを警告しています。すでに、「気候移住」は始まり、不動産市場にも影響が出ています。

 以前の私は「温暖化懐疑論」者でしたが、近年の気候変動の激しさを見て、考えを大きく変えました。 

 以下、長いですが、「はじめに」を転載します。

 

 

 https://www.amazon.co.jp/地球温暖化敗戦-日本経済の絶望未来-ベストセレクト-山田-順/dp/4831402524/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&crid=3DA0PBJHAOUNB&keywords=地球温暖化敗戦&qid=1687941123&sprefix=地球温暖化敗戦%2Caps%2C197&sr=8-1

 

■「はじめに」全文公開

 

 「このままでは本当にまずい」

 新型コロナのパンデミックの最中から、そういう声を各方面で聞くようになった。なにがまずいのかと言えば、日本の地球温暖化対策が世界から“周回遅れ”“方向違い”になっていることだ。

「周回遅れならまだいい。2周も3周も遅れているうえ、対策の方向が間違っている」と言う専門家もいる。

 こう言われると、「そんなことはない。遅ればせながら菅前首相は2020年秋に“2050年カーボンニュートラル”を宣言し、日本はそれに向かって世界と歩調を合わせていくことになったではないか」という反論が聞こえてくる。

 

 しかし、ここではっきり書いておきたいが、「カーボンニュートラル」(carbon neutral)はほぼ口先だけの話。日本の現状から見て、実現の可能性は極めて薄い。具体的な計画もロードマップもあいまいだからだ。その後、菅前首相は「温室効果ガス」(GHG:Greenhouse Gas、グリーンハウスガス)を2013年度比で46%削減するという目標を設定したが、これは世界の主要国と比べると明らかに低い。

 

続きを読む...
 
[417]もうパーティは終わりでは?「日経平均3万5000円」「解散なし」
2023年 6月 16日(金曜日) 11:39

梅雨入りして1週間が経った。この間、土砂降りの日もあったが、やはり、空梅雨になるのではないだろうか。今日は、朝から快晴で、夏空が広がっている。地球温暖化で、いまや日本の夏は熱帯化している。

 しかし、天気予報は毎日の天気報道、気温と豪雨ばかりに終始している。今年もまた、気候変動による大きな災害が出るのではないだろうか。

 

 

 

 6月になってから始まった株価上昇が止まらない。日経平均は一昨日、とうとう終値3万3502円で、バブル後最高値を更新した。NY株価に引っ張られての上昇だが、アメリカと日本では状況が違う。向こうはインフレによる好景気のなか、連邦債務上限の引き上げ問題が解決したことに加え、去年の3月から10回連続で続いてきたFRBの利上げが見送られたという直接的な理由がある。しかし、日本株には理由がない。

 

 スタグフレーションが続き、庶民は物価高にあえぎ、給料は上がらない。ドル円は再び140円を突破し、円安は止まらない。結局、日本株を買っているのは、金利差と為替をテコにした外国勢だけだ。しかし、ヤフコメなどを見ると「もっと上がる。買いだ」というコメントが多い。

 こうなると、もうピークではないだろうか? NY株にしても同じで、そろそろパーティは幕引きだろう。

 

 

 

 岸田首相は、会見で「解散風」を否定した。「立憲民主党が内閣不信任案を出すというのであれば、即刻否決するよう、先ほど自民党の茂木幹事長に指示を出した。公明党の山口代表にも協力を求めた」と述べた後、「今の国会で衆議院を解散しないということか」との質問に、「今国会での解散は考えていない」と断言した。

 安倍派、二階派、菅グループの強硬な反対にあったのは確かだ。それにしても、こんなに言葉が軽く、デタラメな首相は初めてだ。「異次元の少子化対策」がその典型で、完全な「低次元」である。なにを聞いても「しっかりと検討していく」で、「検討」も「しっかり」も、された形跡はいっさいない。

 

 

 

 ところで、「伊勢新聞」に毎週1回の割りで書いているコラム「大観小観」欄に、一昨日「解散風」を書いたばかり。それが、昨日の首相「解散しない」発言で無駄になった。急遽、昨夜、差替え原稿を送ったが、以下、ボツ原稿をここにアップしておきたい。

 

【 伊勢新聞「大観小観」】

「解散風」という不思議な風が吹いている。G7広島サミット後一旦吹き止んだが、ここにきてまた強くなった。今後、台風並みの風力になるのか、空っ風で終わるのか誰にもわからない。解散は首相の専権事項。岸田首相のみが知っている▼なのにメディアは風向きを追うのに必死だ。風向きは政局予想であり、本来の政治とは関係しない。なによりも国民の方を向いていない。それなのに解散するのは、政権の都合、政党と議員の都合に他ならない▼米大統領には連邦議会を解散させる権限がない。議会も大統領も国民にのみ責任を負っているからだ。しかし日本は議院内閣制。首相、政権与党の都合で解散できる▼解散風といえば、思い浮かぶのが「政界の風見鶏」中曽根康弘首相。佐藤栄作首相批判派の急先鋒でありながら入閣に応じたり、田中角栄の威光をバックに首相の座を目指したりと、風向き次第で動いた▼岸田首相も風見鶏政治が得意のようだ。「聞く力」が看板だけに、撤回や軌道修正は日常茶飯事。「新しい資本主義」「新・所得倍増」はどこに行ったのか?通常国会の会期末が21日に迫っている。

 
[416]相撲とダービーの土日の終わりに思う、なにもかも未消化、未解決のまま過ぎ行く日々。
2023年 5月 28日(日曜日) 20:08

昨日(土曜日)は、大相撲14日目を家内と観に行った。西3で前から3列目のたまり席のチケットをもらったからだ。すぐ前は審判席で、審判席に着いたのは、十両のときは大島(旭天鵬)、中入り後は朝日山(琴錦)と東関(高見盛)だった。

 結びは優勝がかかった一番で、横綱・照ノ富士(13勝1敗)vs.関脇・霧馬山(12勝2敗)。霧馬山を応援したが、1分30秒を超える攻防後、横綱に寄り切られた。ただ、手に汗握る熱戦だった。もちろん、ガチンコ。

 

 

 

 

 

 相撲に比べて、今年のダービーは。凡戦も凡戦。なんと、発走直後、坂井瑠星ドゥラエレーデが落馬するし、2番人気、ルメールのスキルヴィングはしゴール入線後、そのまま内ラチ沿いへ倒れ込んで、心不全で死亡した。こんなダービーは観たことがない。

 しかも、結果は、単勝1.7倍の鉄板の大本命、横山武史のソールオリエンスが、先に抜け出したD・レーンのタスティエーラをクビ差捉えきれなかった。

 

 超スローペースで、タイムは2分25秒2。先週のオークスの時計より2.1秒も遅い。上がり3F33秒台の馬が11頭もいた、上がりだけの競馬。これを、「遅仕掛け」にしてしまった横山武は、悔やんでも悔やみきれないだろう。完全に騎乗ミスだ。それにしても、このメンバーなら牝馬のリバティアイランドで簡単に勝てるに違いない。

  相撲、競馬と久々に熱中した土日だったが、終わってみて、最近の出来事を振り返って思うのは、それにしても、世の中の流れが速すぎるということ。なんで、こんなに目まぐるしく、月日は流れていくのだろうか。

 そう感じるのは年のせいなのか。それとも、本当にニュースの消費サイクルが速くなったのか、どうなんだろうか。

 先週、G7広島サミットがあり、バイデンも来日したうえ、ゼレンスキーまでやってきた。ウクライナ戦争は続いているが、報道に緊迫感はなくなった。日銀総裁が変わり、統一地方選も変わり映えなく終わり、ダラダラ政局は続いている。それにしても、あんなに大量報道していた統一協会問題は、ピタリと報道が止んだ。その代わりというか、くすぶっていたジャニー喜多川の性加害問題が少しずつ報道されるようになった。しかし、報道だけで、タレントの引き上げとか、事務所の会見とかなしだから、いずれ何事もなかったように過ぎていくだろう。

 

 ともかく、なにもかも未消化、未解決のまま、次のトピックが登場し、それが繰り返されていくといった感じだ。そう、再びドル円は140円を突破した。

 

 もうじき5月も終わる。この5月は、夏日が何日もあり、真夏日まで記録した。本当に地球温暖化は進んでいる。明日からは、大型の台風2号の接近による雨模様となり、そのまま梅雨入りすると言われている。

 しかし、例年通りの梅雨になるとは思えない。空梅雨で一気に灼熱の夏がやってくるのではないだろうか。今年は、海水温が例年より高いままだという。

 
[415]風光る5月GW。なぜ日本人はいっせいに休み、いっせいに働くのか?
2023年 5月 03日(水曜日) 21:01

あっという間にGWになった。

 3月は、MdN新書の『日本経済の壁』(4月6日発売)にかかり切りで、ほとんど毎日原稿書き。そして、その後は次の本『地球温暖化敗戦』(仮タイトル、6月末か7月発売、ベストブック)にかかり、今日までずっと原稿書き。季節が変わっていくのを楽しむ余裕もなかった。

 ただ、ここに来て、友人知己の死や入院、手術などの知らせを聞く機会が増えた。やはり、歳を取ったなとつくづく思う。

 

 5月は新緑の季節。季語の「風光る」が好きだ。本当に、新緑の中を吹き抜ける風は、日差しを受けて光っているように見える。

 先ほど家族で、元町と中華街に出かけ、中華街の馴染みの店「牡丹園」で、娘のNY時代の友人とお昼を食べて帰って来た。ものすごい人出で、中華街は歩けないほど。店はどこも満員で、あふれた人は路脇で立ち食い。まるで、ストリートフード村になった感じだ。

 そんな中、堀川にかかる橋から下をみると、なんとクラゲと小魚が群れていた。満潮で海から上がって来たのだろう。思わず、スマホを出して写真を撮った。

 

    

 

 GWについては、今週のメルマガに書いた。この季節にこんな長い休みがあるのは、日本だけ。中国の「黄金周」も1週間。今年の日本のGWは9日間もある。日本では休みとなるとみんない一緒にいっせい、働くときもみんな一緒にいっせいだ。これは、どう見ても異常。さらに、残業を含む長時間労働はなくならいうえ、有給休暇の消化率も悪い。なぜ、こんなことになっているのか?それを考察した。以下、その全文をここに掲載しする。

 

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[414]WBC、ドバイWカップ、桜開花------温暖化は確実に進行し、季節はあっという間にすぎる
2023年 3月 30日(木曜日) 22:21

 まずは、画期的な出来事を2つ書いておきたい。1つは、WBCで日本(サムライジャパン)が劇的な優勝をとげたこと。1週間経っても、メディアはまだこの話題で持ちきりだ。

 次は、先週末の土曜日のドバイWカップデイで、日本馬が3レースを制したこと。なかでもドバイシーマクラシックスのイクイノックス、ドバイワールドカップでのウシュバテソーロの勝利は鮮やか過ぎて、快哉を叫んでしまった。

 日本はいったいどうしたのだろうか? 経済ボロボロ、少子高齢化で国が傾いているというのに、スポーツだけは一流だ。

 

 

 先月から、地方紙の伊勢新聞にコラムを寄稿するようになった。月に3回、一面下の「大観小観」欄に、約450字の時事評論が掲載される。朝日で言えば、「天声人語」のような欄である。

 1カ月ほど前、伊勢新聞の小林千三社長が横浜まで出向いてくれて、直々依頼された。長く書くより、短く書くほうがはるかに難しい。

 

 毎日があっという間に過ぎていく。先週、今年の桜は異例の早さで開花したが、もう散り始めている。今日は、本牧山頂公園に、家内、娘と孫、娘の友人ファミリーと花見ピクニックに出かけた。昨年生まれた孫娘が可愛くてたまらない。9カ月を迎え、ハイハイをするようになり、言葉にならないが声で意思表示する。表情も豊かになり、よく笑う。

 結局、毎日いちばん考えているのは、孫娘が今日はどうしているかだ。

 

 MdN新書『日本経済の壁』書き終え、校了も済ませたが、もう次の本にとりかかっている。『地球温暖化敗戦』というタイトルにしようと思うが、版元はどう言うだろうか?

 地球温暖化対策に周回遅れの日本は、このままでは危ない。いまや温暖化は科学問題ではなく、経済問題である。どうしたらいいのか?という本で、世界経済、国際関係、地政学から温暖化の現状を書いていく。

  本牧山頂公園の桜

 私が寄稿しているNYに日系紙「New York DALYSUN」に、『冬に雑草の駆除、2カ月早く開花 地球温暖化が植物や昆虫に影響 03/29/202』という記事があったの、以下、コピペしておきたい。地球温暖化が、世界の大都市にどんな影響をもたらすのか? 興味深い。

 

《地球温暖化が、植物や昆虫の生態に大きな影響を与えている。ニューヨーク市の公園や植物園でも、様々な気候変動の影響が見られており、ブルックリン植物園は例年よりかなり早い2月に草刈りを実施。クイーンズ植物園では、冬に雑草を駆除し、温室の温度を下げるために通気孔を開けたのは1月だった。ブロンクス区のウェーブヒルでは、一部の花が通常の開花時期より2カ月の早く咲いた。

 

 冬の間も除草が行われた理由は、今年は暖冬で地面が凍らず、通常は休眠状態にある多くの植物が成長を続けたからだ。雪が少なかったことも、植物に悪影響を与えている。雪は植物に断熱効果を与え、気温の急激な変化から植物を守る。

 

 市内5区では、クロッカスやスイセンなどが例年より1カ月早咲きとなった。高温は、在来種の植物へのストレスとなる一方、温暖な気候に慣れた外来種が繁茂する恐れがある。減少を余儀なくされる植物種や反対に増える植物種が出てくるかもしれない。

 

 早期の開花は、蜂などの花粉媒介昆虫の生態系全体を混乱させる可能性がある。通常より早く花が開花すると、蜂が集まる頃には既に餌がなくなることにもつながりかねず、渡り鳥にも同様の影響を及ぼす。さらに、冬が穏やかだと、害虫や回虫が活発に活動するという弊害も生じることになる。(27日、ザ・シティNYC)》

 
[413]初到来も日本の衰退を決定づけるH3打ち上げ失敗
2023年 3月 13日(月曜日) 19:04

異常気象とか言う言葉は聞き飽きたが、今年もまた春は異常に早くやって来た。ここ数日、5月並みの気温で、19度、20度が続いている。今日は雨が降ったので、多少下がったが、ニュースによると桜はもう開花したと言う。東京の「開花宣言」は見送られたが、明日は確実と言う。

 やはり、地球温暖化は間違いないのだろう。

 

 2月いっぱいかかりきりだったMdN新書『日本経済の壁』は、再校まで来て、先ほどまで著者校を入れていた。昨年、一昨年と本を出していなかったので、2年半ぶりの本となる。この間、本当に世の中は変わった。

 なんといっても新型コロナのパンデミックがあり、昨年はウクライナ戦争が起こった。菅内閣から岸田内閣になり、安倍元首相が暗殺されて統一教会問題が起こった。

 本当に慌ただしい2年半だったが、日本の衰退ぶりは変わりはなく、何一つ改善されないまま、今日になっている。

 昨年生まれた孫娘は、はや8カ月。先日、初節句を祝ったが、ハイハイするようになり、見えていないとどこに行くかわからない。気がついたらキッチンにもやって来る。娘のところに行き、その様子を見るのが、本当に楽しい。

離乳食も始まったが、本当によく食べる。その様子を見ると、胸がきゅんとする。やはり、子供にかなうものはない。

  今週から、WBCが始まり、サムライジャパンの一挙手一投足にテレビ報道は釘付け。それこそ朝から晩まで、野球一色だ。大谷、ヌートバー、佐々木、ダルビッシュ、近藤、吉田など役者が揃って4連勝。あまりの盛り上がりに、世の中、ほかのことなどないような雰囲気だ。

 しかし、インフレは続き、スーパーに行くと、卵売り場に卵が品切れだったりする。

  それにしても先日の「H3」の打ち上げ失敗は、情けなさ過ぎた。もう、日本の衰退はどうしようもないところに来てしまった。そう感じつつ、本の最終章に、このトピックを持って来て、次のように書いた。

 

【MdN新書『日本経済の壁』最終章の冒頭】

  2023年3月7日、次世代ロケット「H3」は、日本中の期待を一心に集めて種子島宇宙センターから飛び立つはずだった。しかし、2段目のエンジンに点火できず、打ち上げは失敗した。この実況中継を見て、どんなに情けない思いになったことか。これで、失敗は2月17日に続いて2回目である。ため息すら出なかった。 

 1回目の打ち上げ失敗後、記者会見でJAXAの担当者は、「失敗ではなくあくまで中止です」と述べた。これに対して共同通信の記者は最後に、「それを失敗と言うんです」と捨て台詞を吐いた。そのため、SNSは「中止」か「失敗」で、炎上騒ぎになった。

 しかし、そんな騒動はもはやどうでもいいほど、2回目の“本当の失敗”のダメージは大きかった。これでわかった事実は一つ。「科学技術立国」は昔話に過ぎないことだ。

 

「H3」は、「H2A」の後継機として、JAXAと三菱重工が共同で開発した。共同開発といっても、日本のロケット開発はこれまでほぼ三菱重工が担ってきたので、“三菱ロケット”と言っていい。ただし、開発には約2000億円が投じられ、国家プロジェクトとして進められてきた。JAXAと三菱重工は、低コストと新エンジンを強調し、世界で進む宇宙ビジネスに参戦できると強調した。

 しかし、「H3」は“使い捨て”ロケットだった。

 

 すでに、イーロン・マスクの「スペースX」社は、3Dプリンターなどの最新IT技術を駆使してつくった再利用可能ロケット「ファルコン」の打ち上げに着手していたというのに、なぜか三菱重工は“使い捨て”に固執した。

 しかも「H3」は、2020年に初号機を発射する計画で進められてきた。それが遅れに遅れて、やっと発射台に載ったのに、惨めな失敗となったのである。

 いかに、日本の技術とものづくりが劣化しているかを、この件は見事に証明してしまったと言っていい。本当にため息も出なかった。

 
[412]支持率がまだ33%もあるのが不思議。岸田内閣は「異次元」内閣
2023年 1月 31日(火曜日) 01:56

それにしても、日本の政治の劣化ぶりはひどすぎる。岸田文雄(65)内閣のデタラメ、メチャクチャぶりは、まさに「異次元」と言うほかない。それでも、1月29日に発表された共同通信社の世論調査によると、支持率はまだ33.4%もあるのだから、もはや日本は漂流していくだけだろう。

 この首相は「異次元」だとか、「次元の異なる」を連発しているが、それは政策ではなく、ご自身と身内、取り巻きのこととしか思えない。

 

 いま完全に炎上しているのが、長男で首相秘書官を務める翔太郎(32)が、1月9日から15日までの首相による欧米5カ国歴訪に随行した際、パリやロンドンで現地日本大使館が用意した公用車を使って物見遊山三昧だったこと。  

 パリでは観光名所を周り、夕食はビストロで堪能。ロンドンではビッグベンやバッキンガム宮殿を訪れて写真を撮影、ハロッズで土産物を買い込んだというのだ。

 

 彼は、岸田一族のお膝元の広島で育ち、地元名門の修道中高から慶大法学部政治学科に進学。卒業後は三井物産に6年間勤め、2020年に岸田事務所の公設第2秘書となり、昨年10月に首相秘書官となった。その直後、民放の女性記者に閣僚人事を漏洩したという疑惑が発覚している。いずれも「週刊新潮」がスッパ抜いたものだが、そもそも、政治が難局にあるなかで、長男を秘書官にしたこと自体が、常識を超えていて理解できない。

 

 思うに、いまの日本のエリートたちの劣化はひどすぎる。権力を握るとそれを自分のために使い、国民のことなどほぼなにも考えていない。

 首相の長男もひどいが、それを擁護した木原誠二官房副長官(52)もひどい。公用車の使用は「必要な範囲内での運用」で、「公務以外の不適切な行動はなかった」と平然と言ってのけた。

 

 この木原という男も、絵に描いたエリートである。幼少時はアメリカ、オランダで過ごした帰国子女で、帰国後は武蔵中高から東大法学部、財務省というエリート街道一直線。入省2年後にロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)に留学し、その後、議員になって現在まで5回当選しているから、次の選挙で当選すれば、次は間違いなく大臣だ。

 

 しかし、私生活はメチャクチャで、2回の結婚で2人の子持ち。愛人と隠し子がいるという報道もあった(これも「週刊新潮」)。さらに最近は、13日の日米首脳会談後、取材に応じる首相の近くで両手をズボンのポケットに突っ込んでいる写真がネットに流され、ひんしゅくを買った。彼は、自分にはポケットに手を入れて歩きながら考える癖があると釈明し、母親から「恥ずかしいからポッケを縫え」と叱られたこともあったと釈明した。そんなことを言う母親がいるだろうか。さらに、脚を組む癖も指摘され、「欧米では一つの流儀」と言い張って、ひと言も申し訳ないとは言わなかった。

 

 さらにいま炎上しているのが、首相本人の国会発言だ。少子化が議論されているなかで、産休・育休中にリスキングしたらどうかという自民党の大家敏志議員の提案に、「(国が)後押しする」と答弁したのだ。

 これに対し、SNSでは「育児してない人の発想」「オッサン政権」などの痛烈な批判が飛び交った。当然の反応だ。完全になにが問題かわかっていないうえ、育児がどんなものかもわかっていない。これで3児の父なのだから、あきれるほかない。
 作家の平野啓一郎は〈何のための産休・育休なのか。自分で子供の世話しながら学位取ってみろ。どうしようもないオッサン政権〉とツイートしたが、これが真っ当な意見だろう。

 

 岸田文雄は、名門・開成高を経て早大法学部を卒業後、長銀に入行し、5年ほど勤務。衆院議員だった父・文武の秘書に転じた。エリートとい言えばエリートだが、東大受験に3回失敗し、2浪しての早大だから、一般人の感覚、生活がわかるものと思っていた。

 しかし、これはとんだ勘違いで、3人の父親と言っても、すべては妻とナニー任せで、子育ての大変さもリスキングがなにかも知らないのだろう。

 

 コロナ禍は収束に向かっており、じきにマスク生活も終わる。しかし、日本経済は低迷を続け、インフレはさらにひどくなり、円安もふたたび高じるだろう。異次元緩和の後遺症(金利高騰、国債バブル崩壊)がじきに訪れるとすれば、この国は本当にどうなるかわからない。
 これで、4月にこども家庭庁が発足し、5月に広島でG7があるという。こんなんで、本当に大丈夫なのか? もはやばかばかしくて批判する気も起こらない。今回のこのブログは、ただこんなことが起こったという記録のために長々と書いてみたが、書いてみて本当に疲れた。


 
[411]フィンランドから帰国。風邪治らず。国債金利の上昇に、「ついに来たのか」とため息。
2023年 1月 17日(火曜日) 22:35

フィンランドから帰国して1週間がたったが、風邪がなかなか治らない。まだ、鼻がグズグズして体がだるい。家内はもっとひどく、熱はないが咳がとまらず、関節に痛みがあり、全身が重いと寝込んでいる。

 コロナかもしれないと思い、病院に行こうと思ったものの、今日まで行っていない。家内は、気管支炎かもしれないので、明日行くと言っている。

 

 年が明けて数日してからヘルシンキに行き、市内のホテルに滞在した。ポフヤンマー県も寒かったが、ヘルシンキも寒かった。北緯60度以上だから当たり前だが、3週間もいるというのに、結局、寒さには慣れなかった。

 フィンランドの真冬はこれで2回目だが、今回は風邪を引いたため、ともかく寒さがこたえた。それでも、家内と、粉雪が舞い、寒風が吹きすさぶ街を歩いた。マーケットスケア、エスプラナーデ、ヘルシンキ大聖堂-------どこもかしこも白銀の世界だった。ストックマンに入り、ロバーツコーヒーでカフェオレを飲んで体を温めた。

 

 そう言えば、1度行きたいと思っていた老舗のカフェ「エクベリ」に、家内と娘と3人で行き、コーヒーとシナモンロールを味わった。ムーミンの作者トーベ・ヤンソンが愛したヘルシンキでも老舗の有名カフェだが、味はたいしたことはない。フツーだ。

 トーベ・ヤンソンは、毎朝、窓辺の席に座ってシナモンロールとコーヒーを注文し、ひとときを過ごしたという。なにを考えていたのだろうか?

 

   

 

 帰国日も雪だった。ヴァンダー空港の手荷物検査で、引っかかった。センサーが反応するというので、財布からなにからなにまでトレーの上に出し、そうして、何度もセンサーを通したが反応は止まらない。そこで、係員は財布のなかのものをすべて取り出し、ついに反応物を見つけた。それは、なんと、奥にしまいこんでいた八幡さま(鎌倉の鶴ヶ丘八幡宮)のお守りだった。「これはいったい何ですか?」に、答えに屈した。

  JALの出発は17時半だったが、雪のために荷物搬送が遅れ、さらに機体の雪の除雪作業などがあって、大幅に遅れた。飛び立ったのは、19時半。

 それから約15時間、飛行機はヘルシンキからヨーロッパを南下し、トルコから東に進路をとって、カザフスタンなど中央アジアの国々を通り、さらに中国、韓国上空を通過して、やっと日本へ。

 眼下に、伊豆半島、遠くに富士山が夕陽のなかに見えて、やっと帰ってきたと思った。富士山は、真冬なのに冠雪が少なかった。東京は20日以上も雨が降っていないとか。

 

 

 こうした横浜に戻ったが、前記したように風邪は治らず、毎日、家でテレビニュースを見て、PCに向かっているだけ。たた、先週、10年ものの長期国債の金利が日銀の指値オペの上限0.5%を超えたというニュースには、「とうとう来るべきものきた」と驚いたが、報道はたいしたことはなかった。いつもと同じ、経済ニュースの1本として報道されただけだ。

 しかし、それはない。海外勢の売りに日銀は追い詰められ、ダムでいうなら決壊が始まったからだ。この後は、大洪水になる。

 それで、「Yahoo!ニュース」に、『これは「終わりの始まり」なのか? 国債金利の上昇、暴落で日本経済は破綻する』を寄稿した。

 

https://news.yahoo.co.jp/byline/yamadajun/20230117-00333178

 

  今日(1月17日)から、日銀は金融政策決定会合に入った。明日、その結果が発表される。今回の最大のテーマは、これまで続けてきたYCC(イールドカーブ・コントロール)政策をどうするかだ。これは、二者択一で、続けるか?止めるか?のどちらかである。

 しかし、どちらを取っても、今後、国債金利は上昇の一途となり、国債暴落とともに、円安、株安のトリプル安に突入し、おそらく日本経済は瀕死状態になるだろう。

 

 今日も日銀は、必死に国債を買っている。先ほどの報道によると、「長期金利、3日連続で「上限」0.5%超え…日銀国債購入は月間最大の17兆円超」(YOMIURI ONLINE)となっている。

 
[410]2023年「卯年」年頭に思う。私たちは生まれた時代にしか生きられない
2023年 1月 03日(火曜日) 21:17

「年頭所感」ほど、くだらないものはない。先ほどググって、政治家から企業トップまで、なにを言っているのかざっと見てみたが、みな同じだ。「今年こそいい年にしたい」との決意を述べて、その中身といったらどれも大差ない。「今年は卯年だから、飛躍の年にしたい」と言うに至っては、ありきたりすぎて、誰も「聞く耳」(うさぎ)を持たないだろう。

 

 フィンランドの田舎町に来て2週間がすぎ、雪と氷の「世界」で新年を迎えた。ここにいると、町のスーパーに行くぐらいで、ほとんど家の中に閉じこもりきりだ。

 テレビはフィンランド語の世界(英語もあるが)だから、スポーツ番組以外はなんだかわからない。もし、ネットがなければ、外の世界でなにが起こっているのか、ほぼなにも知らずにすぎただろう。

 

「Yahoo」は欧州なので見られないが、他の日本のニュースサイトにアクセスしてニュースをチェックしている。ただ思うのは、昔は、人の生活はこうではなかったということ。身の回り、日常のことしかわからなくても、それで十分暮らしは成り立っていた。なぜ、こんな時代に生きているのか? 窓の外の一面の銀世界を見て思う。

 

 卯年といえば、この北国には雪うさぎがいる。昨日のこと、雪の上に残った足跡をたどって行くと、凍りついた川に出て、その土手の木陰に穴らしきものがあった。それが、雪うさぎの巣で、周りには、小さな糞が散乱していた。

   

 日本では、おせち料理を食べ、年賀状を見て、それから初詣というのが、お正月の恒例行事だ。鎌倉の八幡さまの人出は例年より多かったとか。

 

  しかし、私たちが「日本のお正月」と思っていることのほとんどは、明治以降に始まったものだ。初詣は、明治半ばに東海道線が完成して、鉄道会社が集客のために成田山や川崎大師に初詣することが縁起がいいと宣伝してから始まった。そう、Wikipediaに書いてある。年賀状も同じ。おせち料理にいたっては、第二次世界大戦後にデパートが重箱入りのおせちをお正月に食べる習慣を作り出しのだという。

 

 思えば、クリスマスのサンタクロースが来ること、プレゼントを交換することは、NYのデパート「メイシーズ」が作った。となると、これからも、新しい習慣が次々に作られていくだろう。時代は変わるのだ。ただ、私たちは、自分が生まれた時代しか生きられない。

 
[409]今年もあと1週間。2022年ははたしてどんな年だったのか?
2022年 12月 25日(日曜日) 04:46

読売新聞が今日(12月24日)、『発表! 2022年日本の10大ニュース』という記事を掲載したので、まずは、その10大ニュースを列記してみたい。

 

【1位】安倍元首相撃たれ死亡

【2位】W杯日本代表16強

【3位】知床観光船 沈没事故

【4位】大谷 2桁勝利2桁本塁打

【5位】村上 56本塁打・三冠王

【6位】円安1ドル150円突破 

【7位】北京五輪 冬季最多メダル 

【8位】旧統一教会 政治問題化

【9位】藤井竜王 最年少五冠

【10位】コロナ感染 1日10万人

 

 このランキングを見て疑問なのは、なぜ、統一協会問題が8位とランキングが低いのかということ。安倍元首相暗殺事件と並んで1位、2位ではないだろうか。それから、W杯、大谷、村上、北京5輪と、なぜスポーツのニュースが4本も入っているのか? そんなことより、40年ぶりの消費者物価高騰によるインフレのほうが、生活に直結するだけに大ニュースではないだろうか。

 これは、国内ニュースに限った選考だが、これだけでは、今年がどんな年だったかは、後になってわからなくなる。やはり、海外も含めて振り返りたい。

 となると、どう見ても1番に挙げなければいけないのは、ウクライナ戦争だろう。そして、ウクライナ戦争も大いに影響している空前のインフレだろう。これを受けて、FRBは3月に2年間続けたゼロ金利政策を解除し、金融引き締めに転じた。

 このことで、世界は大きく変わったと言っていい。

 

 ウクライナ戦争、金融の大転換、そしてインフレ亢進と同時に進行したのが、コロナ禍からの回復だ。

 ただ、中国だけは年末になってゼロコロナ政策を解除するまで、徹底してゼロコロナを続けた。その結果、例えば上海は夏の2か月間、ロックダウンされ、景気回復は大幅に遅れた。

 

 それにしても、ウクライナ戦争が長引き、先行きが見えないのには、本当に暗澹たる思いになる。プーチンは敗戦を認めず、意地でも戦争を続けているので、世界中が迷惑している。

 こうして今年は暮れていくが、ここ数年では、もっとも激動の1年ではなかったかと思う。

 

 12月20日、日本を離れ、フィンランドにやって来た。6月に生まれた孫娘とともに、娘の夫の国に家族でやって来た。

 本当にプーチンには腹が立つ。ウクライナ戦争のおかげて原油価格は上昇し、欧州往復の航空券代は、別途のサーチャージ代だけでなんと11万円ほどもかかる。これまで経験したことのない高額だ。

  おカネもそうだが、時間もかかる。

 20日の23時45分にJALで羽田を経って、ヘルシンキに到着したのは翌21日の午前6時半(日本時間13時半)。所要時間は13時間45分。以前なら、9時間半で来たのが、なんと4時間以上余計にかかることになった。

 これは、ウクライナ戦争で、ロシア上空が飛べなくなったからだ。本当に、プーチンはいい加減にして欲しい。

 

 月日の流れは、年を重ねるごとに速くなる。

 今日は、もうクリスマス。国営放送yle のtv2は、朝からずっとクリスマス番組をやっている。画面右上の電話にかけると、サンタが質問に答えてくれるという番組だ。

 外は快晴。零下8度。北緯64度のこの地は、太陽は低いままで、それ以上昇らない。周りを見れば、白樺とクリスマスツリーのモミの木だらけ。寒さは苦手なので、ほぼ家の中に閉じこもりきり。このまま北国暮らしを来年まで続ける。帰国は1月10日。やはり長すぎる。すでに、日本が恋しくなっている。

 
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