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     このサイトは、山田順の個人的なウェブサイトです。

  コンテンツの一部は情報発信のために書いていますが、ほとんどは個人的な記録の蓄積を目的としています。

 

 *このサイトのイラストは、「海の素材屋」
(http://uminosozaiya.com/)のフリー素材を使わせてもらっています。
 素晴らしいイラストをありがとう。 
 

  以下のブログとは別にメールマガジン(有料)
 を発行しています。

 こちらから→http://foomii.com/00065

  

 また、YAHOO!ニュース「個人」欄でコラムを
   書いています。

  こちらから→http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamad

  

 産経新聞運営のサイト『IRONNA』 でも
 コラムを書いています。

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 最新刊

  

地球温暖化敗戦 日本経済の絶望未来 (ベストセレクト)

登場、挫折、復活――そして崩壊 トランプ帝国クロニクル(1)ヒラリーvs.トランプ

登場、挫折、復活――そして崩壊 トランプ帝国クロニクル(23)アメコミ劇場政治

 

 新刊3冊

   

『米中冷戦 中国必敗の結末』(MdN)

https://books.mdn.co.jp/books/3219403034/
『コロナショック』(MdN新書)

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『コロナ敗戦後の世界』 (MdN新書) 

https://www.amazon.co.jp/コロナ敗戦後の世界-MdN新書-山田-順/

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近著4冊

  

永久属国論(さくら舎)

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東京「近未来」年表 (さくら舎)

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希望の地としての新興アジア

-私たちが失ったものがそこにある(実務教育出版)

地方創生の罠-イースト新書(イーストプレス)



[399]安倍元総理暗殺後、参院選で与党圧勝。このまま日本の衰退は続いていくのか?
2022年 7月 11日(月曜日) 14:21

先週、金曜日、7月8日に起こった安倍晋三元総理(67)の暗殺事件は、いまだに現実感がない。何度、映像を見ても白日夢としか思えない。

 こんなことが日本で起こったことに、日本中がショックを受けているが、そろそろ冷静にこの問題を考えなければならない。

 いまだに、メディアは「警備体制」「個人的な犯行」「銃の手作り」「宗教団体(統一協会:世界平和統一家庭連合)」などに注目していて、この事件を招いた背景に焦点を当てていない。それは、日本社会がこの「失われた30年」で、いちじるしく劣化し、底辺の人々から希望を奪ってしまったことだ。

 

 犯人・山上徹也容疑者(41)に関しては、海上自衛隊の任期制自衛官を務めていたことばかりが注目されるが、彼は、現在無職で、数カ月前、派遣で行っていた工場を辞めている。1Kのアパートに1人暮らしで、コツコツと銃を手作りしていた。

 彼の境遇は、これまでの報道を見ると、本当に不遇である。父親が急死した後、母親が統一教会に走り、1999年には祖父の家を売り払い、2002年には自己破産している。兄妹3人で育ったが、食べるものにも困った貧困生活の繰り返し。そんななかで、自衛隊に入り、派遣社員などをして食いつないできたわけだが、将来に対してなんの希望も持てない暮らしだったのは間違いないだろう。

  こうした、日本社会の底辺で暮らす単身労働者は、現在、どれほどいるだろうか? この「失われた30年」で、その数は増え続け、労働環境、生活環境も劣化する一方だ。

 それでも、アメリカに「アメリカン・ドリーム」があるように、日本にも「ジャパニーズ・・ドリーム」があれば救われるが、いまの日本にはそれがない。いまや、ベトナムから来た技能実習生(事実上の労働移民)も逃げ出す国になってしまった。

 

 今日になってもまだ、メディアは「動機解明が待たれる」と言っているが、動機は供述にあるように、すでに明らかだ。

「もともと、家を破産に追い込んだ宗教団体(統一教会)のトップを殺そうと思っていた」

「安倍元総理がその宗教団体(統一教会)とつながっているので殺そうとした」

 これ以上、明白な動機があるだろうか?

 つまり、山上徹也容疑者は、日本社会の底辺で暮らしながら、自分をこんな境遇にした宗教団体と日本社会に恨みを抱いていたのだ。

 

 このような点を思うと、私は今回の事件は、2019年、36人が犠牲になった「京都アニメーション事件」、2021年、26人が犠牲になった「心療内科放火殺人事件」と同質ではないかと思う。

 さらに遡れば、2008年、7人が死亡10人が重軽傷を負った「秋葉原通り魔事件」がある。この事件の犯人は、明らかに社会に恨みを抱き、それを晴らすために犯行に及んだ。

 

 今回(7月10日投票)の参議院選挙は、安倍元首相の死を受けて、ある意味で「弔い合戦」になった。態度を決めかねていた地方の浮動票は、自民党に流れたという。

 その結果、自民党は選挙区選、比例選とも議席を伸ばし、単独で改選定数124の過半数である63を確保した。また、全国32の「1人区」(改選定数1)で28勝4敗と圧勝した。単独で改選過半数を獲得したのは2013年の参院選以来のことだ。

 この流れのなかで、もっとも党勢を失ったのは立憲民主党である。共産党との共闘を拒んだうえ、バラマキにすぎない政策しか打ち出せないのだから、安倍元首相暗殺がなくとも、こうなるのは必然だった。

 

 参院選の結果、今後は「黄金の3年」になると、メディアは伝えている。いったい誰が、こんなバカな言葉を考えたのだろうか。

 直近の衆院選は昨秋だったから、岸田文雄首相が解散しなければ2025年秋までない。次期参院選も2025年夏である。つまり、まるまる3年は、自民党、岸田政権の天下となる。しかし、これは自民党の「黄金の3年間」であって、日本にとっての黄金の3年間ではない。

 与党圧勝は、政治に緊張感がなくなり、政策はおざなりになるからだ。しかし、そういう道を私たち日本国民は選択したのだから、それでいいのだろう。

 

 投票率は約52%と前回より3ポイント上がったという、それでも、半数の国民が選挙に行っていない。それにしても行かなかった半数の国民は、日本がどうなろうと知ったことではないのだろう。

「民主主義に対する重大な挑戦」などという、安倍事件についてのコメントが充満しているが、半数の国民は、民主主義だろうと共産主義だろうと、独裁、専制だろうと、どうでもいいのだろう。

 

 いまの日本に問題は山積している。

 当面の新型コロナウイルス対策や物価高対策はもちろんのこと、この先の経済・金融政策や財政再建はどうするのか? ウクライナ危機は? エネルギー危機は? 食料安全保障は? 中国・北朝鮮の脅威のなかでの国防強化は?

 そしてなによりも、少子高齢化による人口減、地方の崩壊、広がる格差をどうするのか?

 こうした問題を、自民党だけで一つ一つ解決していかねばならない。そんなことができるのか。

 このあと岸田政権は、目玉政策である「新しい資本主義」を踏まえた10兆円超の追加経済対策を取りまとめるという。

 いまさらなにも期待していないが、思うのは、どうか、余計なことだけはしないでほしいということだけ、日本人は、もっと追い込まれなければ、動かない。改革などせず、昨日と同じ明日を暮らそうとしている。つまり、昨日と同じ明日が来ないとわかったときにしか、この国は変わらない。

 

*このブログとほぼ同じ内容のメルマガを無料発行しました。

 
[398]異常に早い梅雨明け。猛暑到来に実感する「地球温暖化」。Nウォーキングの日々。
2022年 6月 27日(月曜日) 14:32

朝から猛烈な暑さ。すでに30度を超えていて、今日は最高気温が35度になると予報で言っていたので驚かないが、まだ6月だということには、本当に驚く。

 そうしたら、先ほど、気象庁が梅雨明けを発表したというニュースが流れた。もちろん、記録的な早さで、梅雨の期間は史上最短になるという。以下がその記録だ。

 

  [梅雨の期間と梅雨明けの平年・昨年比]

 九州南部:16日間。平年より18日早く昨年より14日早い。

 東海地方:13日間。平年より22日早く昨年より20日早い。

 関東甲信地方:21日間。平年より22日早く昨年より19日早い、

 

 私は、これまで地球温暖化には懐疑的だったが、ここまで「記録的な」「観測史上初」が続くと、もはや否定しきれない。気候変動は間違いなく大きくなり、今後どうなっていくのか、思いやられる。

「猛暑日が当分の間続きます」と言っているが、これは日本だけではない。アメリカ中西部ではヒートドームが去らない。連日35度以上。欧州もそうだ。フィンランドのヘルシンキが6月に30度を超える日が続くなど、かつてなかった。中国南部も熱波に襲われている。その反面、記録的な豪雨で、大洪水が起きている。南半球も異常気象で、高温多湿のブラジルで、旱魃の天候が続いている。

 こんな状態が続けば、農産物は不作になり、ウクライナ戦争もあってただでさえ食糧不足だというのに、さらに深刻化するだろう。今後、大幅に食料品の価格が上がるのは間違いない。

 

  

 

 そんななか、7月10日の投票に向けた参議院選が始まった。街には、立て看が立ち、候補者の顔ポスターがずらっと貼られた。神奈川選挙区は補欠選も重なって5人当選だが、そんなに議員がいるだろうか?

 それ以前に、政党と人物で選ぶ選挙の限界がきている。これを続けていくと、日本は永遠に変わらない。なぜなら、全政党に政策の違いはほとんどなく、人物すべてが劣悪だからだ。

 もうだいぶ前から、なにも期待していなので、気分的にはどうでもいい。政党と人物に関係なく、女性でもっとも若い候補者に1票を投じるだけだ。

 

 先日、娘からノルディックウォーキングのポールをプレゼントされた。「これで歩いて、ダイエットを!」という厳命だ。そのため、ここ3日、暑さが収まった夕方、本牧山頂公園からYCACにかけてノルディックウォーキングをしている。すでに1キロほど減量ができた。今日も夕方、出かける。

  昨日、夕焼けがあまりに鮮やかなので、ベランダに出てスマホで写真を撮った。遠くにランドマークタワーが浮かびあがり、本当に美しい、まさに夏の日の夕暮れだ。それにしてもまだ6月である。娘の予定日なので、いまは、孫の誕生をそわそわしながら待っている。

 真夏の日の夕焼け 

 
[397]ついに「円安、株安、賃金安、年金安」の「4重苦」が到来。打つ手なし。
2022年 6月 14日(火曜日) 14:05

  先週末にNYダウが800ドルを超える下げを記録したうえ、ドル円が135円超えと大幅な円安になって、今週に突入。予想通り、NYダウはまた800ドル以上続落し、日経平均も昨日、今日と大幅に続落している。

 この状況に、今日はワイドショー(「昼おび」)でも、「円安物価高」が取り上げられた。先ほどまで見ていたが、コメンテーターはみな「困った」と言うほかなく、もはやお手上げといった雰囲気である。

 

   ©️New York Stock Exchange

 すでに、世界経済はスタグフレーション(不況下のインフレ)に突入している。とくに日本は、「円安、株安、賃金安、年金安」の「4重苦」で目も当てられない状況になっている。

  しかし、これに対する有効な対策などない。実際、日本政府、岸田内閣はなにもしていないので、「岸田無策」と言われている。しかし、そのせいで支持率60%超えだから、不思議すぎる。

 

 先日、国会で、立民の泉健太代表は、政府・与党の対策について、生活者目線に欠けており、「岸田インフレ」だと批判し、内閣不信任案を出したが、維新、国民民主も反対に回って、完全否決されてしまった。岸田首相は、インフレ無策の批判に対して「欧米諸国においては物価高騰7%から8%と言われるなかで日本において2%台を維持している」と言う始末だから、緊張感すらない。

 

 さらに、日銀の黒田総裁にいたっては、先週「家計の値上げ許容度も高まってきている」と発言し、猛烈な反発を招いた。最終的に「表現はまったく適切でなかった」と撤回・陳謝したが、なにもしないことには変わりない。異次元緩和続行、ETF買い続行である。

 金利を上げたら、国家財政はもたなくなる。利払い費がかさむうえ、国債発行ができなくなる。厳しいのは国家ばかりではない。借入金で生き延びてきた中小企業や、変動金利で住宅ローンを組んできた家計ももたない。

 

 いまの円安は「悪い円安」という見方が定着したが、いまだに円安メリットを提唱する人間たちがいる。黒田日銀総裁も、ついこの間までそう述べていた。

 株式評論家も、「円安メリットがある銘柄を買え」などとぬけぬけと言う。つまり、自動車、電機、精密機器、機械などの輸出企業にとっては、円安は収益拡大要因だというのだ。

 

 しかし、グローバル化による世界的なサプライチェーンのなかでモノはつくられ、適地生産、適地輸出が定着している。また、国内生産するにしても、肝心なエネルギーや資源は輸入頼みである。

 それなのに、円安で工場が日本に戻ってくるなどという“寝言”を言う向きがあるが、いまさら日本が「世界の工場」になるわけがない。そうした産業はすべて中国や新興国に持っていかれてしまった。

 

 この10年間で、いまを除いてもっとも円安になったのは2015年6月で、このときドル円は125円86銭をつけだ。しかし、この年、製造業の国内回帰という動きはいっさい起こらなかった。いまもまた、そんな動きはない。

 なにより、円安は金利差による為替レート変動だけが原因ではない。日本が続けてきた「失われた30年」と莫大な対GDP債務、そして経常収支のマイナスが大きく影響している。

 

 市場が総悲観、国民マインドも総悲観、国民生活も総悲観のなか、今後の注目は、15日に開かれるFRBのFOMC(連邦公開市場委員会)になった。

 ここで、0.75%の利上げが決まると、どうみてもNY株価はさらに下落し、つられて日経平均も下がり、円安も底なしになっていくだろう。

 1985年のプラザ合意以後、一貫して円高が続いてきた。円安になっても一時的で、それも1998年の140円台が底。ここを抜けると、それは「未知の世界」だから、なにが起こるかは予測できない。

 わかっていることはただ一つ。もはや、対策などなく、日本政府は「無策」だということだ。

 

 日本政府はこれまで、意識しようとなかろうと、国民全員を守りながら等しく貧しくなろうという社会主義政策をとり続けてきた。つまり、バラマキだ。

 それは、国民が求めたことであるから、いまさら誰も責められない。アベノミクスにしても、それが単なるペテンだと一部識者もメディアも知っていた。しかし、誰も真面目に指摘しなかったのだから、もはや手遅れだ。

 

 つまり、この結果は、ほとんど国民が招いたことなので、いまさら、国に対策を求めても、国民主権の民主主義国家なのだから、自業自得としか言いようがない。身も蓋もないが、「岸田無策」を受け入れて、日本はこのまま全員で貧しくなっていくほかない。

  それが嫌なら、この国を出て、グローバルな日本人として生きるべきだろう。現在、インフレをどう乗り切るか、個人レベルで様々な対策が言われているが、国内にいる限り、このスタグフレーションを乗り切る有効な手立てなどほとんどない。

 
[396]バイデン大統領来日とフィンランドNATO加盟申請での大報道で思うこと。
2022年 5月 23日(月曜日) 16:26

昨日から天気が戻り、今日は快晴、五月晴れ。例年と違う雨と曇りばかりの5月は、ようやくいつもの5月に戻った。とはいえ、世界も日本も混沌のなかにある。五月晴れのようにすかっと晴れてほしいと思うが、多分、この先もずっと、そんな日はこないのだろう。

 

 昨日、5月22日夕方、韓国訪問を終えたバイデン大統領が、横田基地に降り立った。その後、ヘリで六本木のハーディー・バラックス基地に向かい、米大使館そばのホテルオークラへ。アメリカ大統領の来日は毎回、成田、羽田などの空港、いわゆる日本の玄関ではなく、米軍基地。このことが、日本がどんな国か端的に物語っている。

 

 ©️時事通信 

 

 先ほどからテレビニュースは、今日のバイデン大統領の動きを逐一伝えている。今朝、大統領は御所を訪れ、天皇皇后両陛下と会談、会見。会見を終えるとすぐに迎賓館に向かい、そこで、岸田文雄首相と並んで自衛隊による栄誉礼を受けた。日米両国旗と隊列の間に敷かれた赤い絨毯の上を歩く2人の姿を見て、まるで、アメリカ本社の社長と現地子会社の社長のように見えた。

 岸田首相は、高齢の大統領に気を遣いすぎるほど遣っていた。

 

 報道によると、今回のバイデン来日の目的は、日韓関係を改善し、中国包囲網を強化することにあるという。もちろん、ウクライナ戦争が起こったため、包囲網は中国+ロシアになる。そのため、明日は、来日したインドのモディ首相、オーストラリアのアルバニージー新首相とともに、「クアッド」の会議が行われる。

 

 アメリカは、TPPに代わる経済連携協定として「IPEF 」(インド太平洋経済枠組み:Indo-Pacific economic framework)というものをつくった。さきほど行われた日米首脳会談後の記者会見で、バイデン大統領は、この枠組みに13カ国が参加することを表明した。もちろん、日本と韓国は一も二もなく参加だが、ASEAN諸国はシンガポールとタイをのぞいて渋ったうえでの参加だ。

 ©️内閣広報室

©️Business Finlamd 

 それにしても、予想したとおり、ウクライナ戦争は長期化し、このまま膠着した状態が続いていくようだ。このところ、あれほど過熱していた報道量が減り、関心が薄れている。山口県阿武町の誤送金事件のほうが報道量が多い。

 ただし、驚いたことがある。

 それは、NATO加盟申請、サンナ・マリン首相の来日もあり、フィンランド関係の報道がものすごく増えたことだ。ムーミンとマリメッコとサウナぐらいしか知らない一般の日本人が、フィンランド冬戦争・継続戦争まで知ってしまった。

「日本とフィンランドは同じ枢軸国、第二次大戦の敗戦国だったんですね」と、友人から真顔で言われた。

 

 サンナ・マリン首相の来日で、娘の夫は大忙しだった。日本では、報道が、世界一若い女性首相(36歳)ということとNATO加盟ばかりに集中したが、彼女の本来の来日目的は、6Gと量子コンピュータなどで世界最先端をいくフィンランドのハイテクビジネスのプロモーションのためだった。そのため、ビジネスフィンランドのチームは経団連との会合を持った。東大でもミーテイングがあった。

 しかし、こちらはほとんど報道されなかった。5Gに続いて6G、量子コンピュータでも遅れをとると、日本の将来は暗くなる。

 

 ウクライナ戦争が起こり、フィンランドとスウェーデンがNATO加盟を申請したことで、日本の右派、保守派が活気付いている。

「日本もフィンランドと同じ、ロシアの隣国。いまこそフィンランドに学べ」「国防を強化せよ」「防衛費を2%にせよ」「核を持て」「憲法を改正せよ」などと、勇ましい。

 しかし、そんなに国防が大事なら、なぜ、徴兵制を言わないのだろうか? 韓国は徴兵制を敷いている。フィンランドもそうだ。徴兵制というのは、誰もが公平に国のために戦うわけで、もっとも民主的、平等な制度だ。 

 今度生まれてくる私の孫は、フィンランド人とのハーフになるので、18歳になったら軍に入らなければならない。まさか、こんなふうになるとは夢にも思わなかったが、これが現実だ。 

 

©️NHK 

 

 日本は本当に変わらない。なんとなく、これでやっていけるという安易な雰囲気のなかで、なにもかもが行われている。いま日本人が直面している最大の問題は、円安が後押しするスタグフレーションの進行だ。

 4月の消費者物価指数は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比で2.1%の上昇と発表された。欧米に比べたら、まだまだインフレ率は低いが、この先、夏、秋と上昇率は欧米並みになるだろう。

 

 いまの日本人、とくに戦後77年の平和のなかで暮らしてきた日本人は、現状維持バイアスが強すぎる。本当になにか大きなことが起きなければ、変化を受け入れない。日本人とはそういうものなのだろうか?

 黒船が来るとか、原子爆弾が落ちるとかしなければ、日本は変わらなかった。

 今後、さらにインフレが進み、賃金が上がらない状態が続き、暮らしが追い込まれなければ、政治も人々の行動も変わらないだろう。もし、そんな局面がやってこないとしたら、ダラダラと衰退を続ける「斜陽国家」のなかで、私たちは生きていかねばならない。

 

 NATO加盟申請に併せて、フィンランド東部の街サヴォンリンナのクラフトビール醸造所「Olaf Brewing」が、「Otan olutta」というブランドのビールを発売したというニュースがあった。

 「Otan olutta」は、これはフィンランド語で「ビールをとる」という意味だそうだが、「OTAN」はNATOのアナグラムで、フランス語でNATOの略語は「OTAN」なので、この新発売のビールはまさにNATO加盟記念ビールとなってしまった。

©️Oiaf Brewing 

 じつは、フィンランドのビールは、おいいしい。水がきれいなことがこともあるだろう。いちばんポピュラーなのが、「Karhu」(カルフ)で、 熊のラベルがトレードマーク。軽い味わいのライトビールで、アメリカで言えばバドワイザーに近い。「熊のビール」と呼ばれている。熊に対して「馬」のラベルのビールが「KOFF」(コフ)で、これもライトビール。

 これ以外に何種類もあるが、「Lapin Kulta」(ラピンクルタ)「ラップランドの金」は、強めのラガーで、これは本当においしい。

 

 今度、発売された「Otan olutta」ははたしてどんな味だろうか? 醸造所がサヴォンリンナということも興味をひかれる。サヴォンリンナは、森と湖の国(スオミ)フィンランドでもっとも美しいとされる湖畔地方、サイマー湖のほとりにある街。フィンランドでも指折りのリゾート地で、短い夏の間、ここで過ごすことは最高の喜びだ。

 湖のほとりのコテージで、サウナとバーベキュー。あるときは、森を歩き、あるときは湖を船でクルーズ。

 今度、夏にフィンランドに行ったときは、ぜひ、湖水地方に行きたいと思っている。はたして、そんなときが訪れるのか?

湖水地方©️フィンランド観光局

 
[395]行動制限なしのGWも、観光船遭難事故は、日本の劣化を象徴しているようでやりきれない。
2022年 5月 02日(月曜日) 16:31

世界は狂っている。そうとしか言いようがない。ロシアのウクライナ侵略戦争は泥沼化し、終結する見通しはまったく立たない。アメリカとNATOは軍事援助と経済制裁だけで、ウクライナを見殺しにしている。日本政府はオロオロして腰が定まらず、西側に同調はしているが、ただ見ているだけ。

 そして、黒田日銀は意固地になって、物価上昇によるスタグフレーションが進んでいるというのに、金融緩和と金利抑制政策を続けている。

 そんななか、なんと、中国は上海や北京で「完全ロックダウン」を行なっている。上海はすでに1カ月も封鎖されている。ほかの国と比べたら感染者数は圧倒的に少ないにも関わらず、完全封鎖である。いったい、どうしてしまったのか?

 

 連日のように続いてきたウクライナ戦争の報道だが、この2、3日は、知床半島沖での観光船の遭難事故と、3年前の山梨県道志村のキャンプ場で小学1年生の女児失踪事件の手がかりとされる人骨と靴などが発見されたことのほうが大きく扱われている。

 とくに、観光船遭難事故は、まちがいなく「人災」で、観光船運営会社のデタラメ、ブラックぶり、社長のいい加減さが、見るに耐えない。本当にやりきれない。船上でサプライズプロポーズをしようと乗船した青年(22)と交際女性の死は、本当に痛ましい。これでは、日本に未来はないではないか。

 おそらく、知床遊覧船のような会社は、日本中にいっぱいあるだろう。明らかに日本は劣化している。

 

 ©️NHK 

 

  GWに入ったので、テレビは、堰を切ったように行楽地の状況を伝えている。「3年ぶり“行動制限なし”のGW ハワイ観光に変化」「東京駅は4割増。コロナ前上回る地域も」「京都・嵐山の人出は前年比で163%増」などと、ウクライナ戦争とは真逆の楽しい光景が映し出される。

 横浜も人出がすごい。29日、みなとみらいを歩いたが、人の多さに驚いた。今日も、先ほど赤レンガで行われている「フリューリングフェスト」の賑わいを中継していた。

  ©️かなころ

 といっても、この人出は一時的なもの。コロナ禍で押さえつけられていたものが一気に出ただけで、長続きするわけがない。コロナ禍、行動制限、生活支援救済バラマキ、ウクライナ戦争などで、スタグフレーションが進み、すでに景気は大幅に悪化している。

 これから、夏から秋にかけて、あらゆるものが続々と上がっていくだろう。じきにテレビ番組は、「生活防衛」「節約生活」一色になるのではないだろうか。グルメ、旅行、お笑い、エンタメをやっている場合ではなくなりそうだ。

 

 
[394]3年前の春、元号が「令和」に切り替わった。しかし、「美しい調和」の時代は訪れなかった。
2022年 4月 18日(月曜日) 22:13

連日のように、ウクライナ戦争の洪水報道が続いている。それまでは、まる2年間コロナの洪水報道が続いていた。どちらの報道も、なにが確かかわからず、ただ虚しく日々は過ぎていく。

 足元では、モノがみな値上がりして、スタグフレーションが進展している。はたして、今後どうなっていくのかと思うと、暗い未来しか浮かばない。

 

 そこで、コロナ禍になる前年、いまから3年前の2019年の春はどうだっかと思い返してみると、すっかり忘れていたことがあった。

 それは、2019年4月1日から、年号が「平成」から「令和」に切り替わったことだ。この「令和」の2文字を掲げたのは、菅義偉官房長官(当時)だった。

 

 安倍晋三首相(当時)は会見を開き、次のように述べた。

「新しい元号は令和であります。これは万葉集にある『初春(しよしゆん)の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やはら)ぎ、梅は鏡前(きやうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(かう)を薫(かをら)す』との文言から引用したものであります」

  ©️BBC 

 へえ、これまでの漢籍とは違い、今回は万葉集が出典なのかと思って、説明を聞くと、首相はこう続けた。

「この令和には人々が美しく心を寄せ合うなかで、文化が生まれ育つという意味が込められております」

「文化を育み、自然の美しさを愛でることができる平和な日々に、心からの感謝の念を抱きながら、希望に満ち溢れた新しい時代を国民の皆様と切り開いていく。新元号の決定にあたり、その決意を新たにしております」

 

 その後、学者などの見解が発表されたが、「令」は「おきて」「命令」ではなく、「よい」という意味で、「和」は「調和」や「平和」を表しているとされた。つまり、「令和」とは、「美しい調和のとれた平和な時代」ということだった。

 しかし、そんな時代が訪れただろうか? 

 

 コロナ禍が起こって、安倍晋三は逃げるように退陣し、後継者となった菅義偉は自分の言葉でモノを語れず、1年しか持たなかった。その後、「聞くことだけが得意」という岸田文雄が首相になったが、いまだになにをやっているのかわからない。

 アベノミクスは虚構で、それを担いだメディアは「戦後最長の景気拡大」などと言ってきたが、いまは同じ口で、しゃあしゃあと「悪い円安」「インフレが止まりません」などと言っている。少子化による人口減という、日本が直面している最大の問題にまともに取り組もうとしない人々によって政治は運営され、日本は日々衰退を続けている。

 

 そういえば、令和に年号が切り替わったとき、私と家内はニューヨークにいた。「今年は、こっちでお花見ができそうだ」と言って、ブルックリンのボタニックガーデン恒例の桜祭りがいつからだろうか?と新聞を見ていたら、日本が新元号に切り替わったという記事が出ていた。

 『NYタイムズ』は「令和」を、「order and peace」と訳していた。これでは、「令」はやはり「おきて」「命令」ではないかと思っていたら、その後、日本政府が抗議したという報道があった。

 「令はオーダーではない。誤訳である」ということで、日本政府が示したのが「beautiful harmony」(美しい調和)だった。いま思うと、本当に情けない話だ。

 

  ボタニックガーデン「桜祭り」©️Time Out

 

 結局、「令和」は、「美しい調和」の時代にはならなかった。ここまで、災難、事故、不祥事、争乱が続くと、昔ならすぐに年号を変えただろう。もちろん、いまはそんなことはできない。

 いまの政治は縁起や世相ではなく、科学でやらなければならない。しかし、この国は、単に縁起や世相だけで政治を行っている。

 

 すでに、欧米はコロナ規制をやめ、空港検疫もなくなった。昨日、NYに行った人間は、JFKはもうなんのチェックもなく、コロナ以前と同じようにパスポートコントロール、カスタムを通過できたという。

 それなのに日本は? いったいつまで「コロナ鎖国」を続けるのだろうか? すでに桜は散り、春は過ぎ行こうとしている。来年の花見のころ、世界はどうなっているのだろうか?

 
[393]咲き誇る桜を見て移ろいいく世の中を思う
2022年 4月 01日(金曜日) 14:56

ここ数日、近所の本牧山頂公園を歩き、ほぼ満開になった桜に見とれた。私たちのような老夫婦も多いが、春休みとあって、子供連れの若い家族も。今年は、三寒四温が続き、まだ寒い日もあるが、晴れた日は本当に暖かく、いきなり初夏がやって来たように感じる。

 本牧山頂公園には、3種類の桜がある。鮮やかなピンクの横浜緋桜。薄いピンクのソメイヨシノ。そして、アメリカ帰りの薄いピンクのシドモア桜。現在、横浜では「横浜シドモア桜祭り」が行われている。

 シドモア桜とは、明治初期に横浜に滞在したエリザ・R・シドモアがワシントンDCに持ち帰った桜。かつて家族でワシントンDCのベイスンで、満開の桜を見て歩いたことを思い出す。娘がアメリカン大学にいたときだから、もう15年以上も昔の話だ。

 

 

(左から、谷戸橋脇にある記念碑、山頂公園の掲示板)

 

 シドモア桜は日米友好の証として横浜に里帰りし、本牧山頂公園、谷戸橋、外人墓地で咲き誇っている。今年は、横浜の桜がワシントンに植樹されてから110周年目になるという。

 おとといは、近所の「ムーンカフェ」で、ビールを飲みながら、本牧通りの桜を眺めた。風にのって桜の花びらがテーブルに舞い落ちる。

 

   

  (左から、シドモア桜、ソメイヨシノ、横浜緋桜 )

 

  

 

 コロナ禍、ウクライナ戦争、円安、物価高騰-----世の中、騒然としているが、春が来れば桜が咲き、そして散っていく。すべては流れ流れていく。

 それで、いつも思い浮かべるのが、次の2首。

「いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に 匂ひぬるかな」(伊勢大輔) 

「花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」(小野小町)

 前者の伊勢大輔の歌が好きで、娘の名前に「奈良」の「奈」を付けたのは、奈良の都の桜が日本女性そのものと思ったからだ。

 
[392]ムーミンバレーを再訪し、ムーミン世界に浸る
2022年 3月 27日(日曜日) 14:45

2月26日(土)、家族で、埼玉県飯能市のムーミンバレーパークへ出かけた。3年前、オープン直後に訪れて以来、2度目。春の嵐、大雨予想だったが、1日中、天気はもった。降り出したのは、退園後の18時過ぎ。

 1日中ムーミン世界に浸ると、どこにでもムーミンがいるような気になる。

  

 

 

 

  

 
[391]ロシア帝国はそう簡単には崩壊しないのではなかろうか?
2022年 3月 17日(木曜日) 12:50

ウクライナ戦争が激化している。

 テレビ報道(とくにワイドショー)は、欧米メディアの報道を追随しながら、「一刻も早く戦争を終わらせてほしい」という言葉で締めくくることが定型化している。毎日、出てくるコメンテーター(専門家)の顔ぶれも同じになり、独自の報道、突っ込んだ報道はない。

 すべての鍵を握るのは、アメリカだが、バイデン大統領は相変わらず「口先」だけ。なんとしてもこの戦争を終わらせるという決意が見られない。

 

 

 バイデン大統領は、プーチン大統領をはっきりと「独裁者」(dictator)と呼び、ロシアに対する経済制裁を強化していくと宣言したが、ウクライナをバックサポート(人道援助、武器供与)するだけでは、世界は2極化していくだけだろう。

 アメリカが「専制主義陣営」と呼ぶロシアや中国、北朝鮮などと、インド、ブラジルなどの経済制裁不参加の国々のブロックと、「自由主義陣営」というアメリカやEU諸国、日本などのブロックだ。

 

 日本のメディアやコメンテーターは、「ロシアは国際社会から孤立し、いずれ崩壊する」「プーチンは失脚する」と言い続けているが、それがいつになるかはわからない。ロシアは劣勢とされるが、経済制裁が「兵糧攻め」である以上、自給自足ができるロシアは想像以上に長く耐えられるのではないだろうか?

 たしかに、ロシアは窮地に陥っている。すでに、国内では大混乱状態にある。ルーブルは暴落し、物価は上昇、生活必需品の品不足も目立ち始めた。反戦運動も激しくなっている。
 しかし、それでもなお、簡単に皇帝プーチンのロシア帝国が崩壊するとは思えない。

 

 

 今週のメルマガは、イレギュラーで3回配信し、ウクライナ戦争のインサイドについて書いてみた。家にいるだけでも、いまは、ネットを駆使するだけで、多くの情報を集められる。ただ、それをどう判断するか、それが問題だ。

 

・ウクライナ戦争(1)一般メディアはなぜか無視、ウクライナ戦争の黒幕、闇組織の実態

・ウクライナ戦争(2)アメリカは対ロ政策を間違えた。ビクトリア・ヌーランドの裏工作と腐敗政権 

・ウクライナ戦争(3)ロシアは孤立し崩壊するのか?経済制裁から見えてくる「もう一つの世界」

  この3本のメルマガのうち、以下に、「ウクライナ戦争(2)アメリカは対ロ政策を間違えた。ビクトリア・ヌーランドの裏工作と腐敗政権」を収録する。

 

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[390]どうなるウクライナ戦争の行方。ただ報道を見るだけの日々。
2022年 3月 08日(火曜日) 20:49

ウクライナ戦争が起こってから、連日、大報道が続いている。テレビやネットを通して、毎日、戦争のリアルな映像を見せつけられると、本当にやりきれなくなってくる。幼い子供を抱えてポーランドに逃げてきた母親の姿に、思わず涙する。

 いったい、この21世紀、人類はなにをやっているのだろうか。アメリカもNATOも、文字通り「No Action Talk Only」だ。このまま、ウクライナは長い時間をかけて見殺しにされるのだろうか。

 

 ウクライナ戦争が起こってから、日本では「次は台湾だ」という声が強まり、安全保障論議が活発化している。核武装論も現実化している。それもこれも、この戦争の“真の勝者”が中国と見られているからだ。

 はたして、中国は本当に“真の勝者”なのだろうか?

 

 日本より、危機感が強いのは、やはりフィンランドだ。なにしろ、ロシア支配から独立した国であり、第二次大戦中はソ連と「冬戦争」を戦った。

 昨日の「yle」の報道を見ると、フィンランドはスウェーデンとともに、本気でNATOに加盟するようだ。昨日、サンナ・マリン首相はエストニアのタリンに行き、カヤ・カッラス首相に会って、素早い批准を約束してもらっている。

  ©️YLE.FINLAND

 はたして、この戦争はどのようにして収束するのか、いまのところ、まったく見通しが立たない。しかし、どんなかたちで終わろうと、世界はこれまでと大きく違ってしまうだろう。

 アメリカによる世界覇権は弱まり、自由、基本的人権、民主義は後退する。力が正義という世界になりかねない。そんな世界で、私たちの次の世代は生きていくのだろうか? 歴史は明らかに後退している。

 
[389]北京五輪の疑惑判定も、ウクライナ危機も、ただ黙って見ているだけの日本
2022年 2月 17日(木曜日) 02:36

北京五輪が始まってあっという間に2週間、もう今週末には閉幕する。オミクロン株の感染拡大でほとんど毎日、家に閉じこもりだったため、テレビで五輪中継ばかり見てきた。それにしても、こんなトラブル続きの五輪は過去になかったのではないだろうか?

 

 スキージャンプ混合団体では、高梨沙羅、アルトハウスら4カ国5人の女子選手が、スーツの規定違反で相次いで失格。スノボ男子ハーフパイプでは、平野歩夢が誰もやったことがないトリプルコーク1440を決めたのに2位の評価点。もし、最後に大逆転で金メダルを取らなかったら大問題になっていたはずだ。

 スピードスケート・ショートトラック男子1000メートル準決勝では、1着になった韓国選手がわけのわからない失格。決勝でもハンガリー選手が失格し、結局、中国選手がワンツーした。

  高梨沙羅©️共同

 そして、極め付けは、フィギュアスケート女子カミラ・ワリエワのドーピング発覚。あまりの衝撃的な出来事に、ロシアのアンチドーピング機関(RUSDA)も世界アンチドーピング機構(WADA)もIOCも判定せず、スポーツ仲裁裁判所に丸投げ。結局、個人種目への出場は認められることになった。はたして、最後のフリーで、ワリエワはどんな演技をするのだろうか?

 

 こうしたトラブル続きのなかで、つくづく思ったのは、日本人のバカがつくおとなしさだ。「波風立てずになにごとも穏便に」という生き方を、本当に腹立たしく思った。とくに、デイリースポーツの記事『高梨沙羅がW杯出場意思 原田総監督「元気になった」 失格問題は選手団として抗議せず』を読んだ後は、情けなくて仕方なかった。以下、記事を引用する。

 

《伊東秀仁団長は「抗議するかどうかということについては、現時点では選手、スタッフのケアを最優先し、今大会に注力することが重要という認識で、スキー連盟とも一致している。スキー連盟関係者とも十分に協議を行いながら、選手スタッフに必要な支援があれば検討したいが、今すぐこのルールに対して我々が抗議することはない。スキー連盟を通して、色々話し合いながら、国際連盟に抗議することはないが改善を求めていく可能性はある」と、日本選手団としては抗議しない意向を示した。

 自身もジャンプ選手だった原田雅彦総監督は「高梨選手は責任感が強い選手。彼女の気持ちを考えると、私も言葉がない。彼女の置かれている状況を考えるとスキー連盟と連係しながら、心のケアに全力でサポートしたい」と、メンタルケアを最優先に行っていく方針を示した。》

 

「失格問題は選手団として抗議せず」「改善を求めたりする可能性はある」=「私どもはなにもしません」=「規定違反をしたことを認めます」と言っているに等しい。

 それならば、なぜ、規定違反をした高梨選手の心のケアをしなければならないのか? 論理的には、日本としても彼女を処分しなければならないはずだ。この矛盾に、この人たちは気付かず、こうすることが社会的に正しいことで、高梨選手にも十分配慮していると考えているようなのだから、開いた口がふさがらない。

 ほかの3カ国はこんな対応はしない。監督はみな激怒して、抗議している。抗議すること、ルールがおかしい、判定が間違っていると言うことこそ、選手のためにも、競技のためにもなる。

 

 さて、トラブル続出はともかくとして、北京の鳥の巣(Bird's Nest)、延慶スキーリゾートの各施設、張家口のジャンプ施設やスノボパークなど、どの施設も本当に素晴らしい。

 一部に、中国だからとバカにする見方があるが、競技以外の北京を見れば、中国のほうが日本よりはるかに進んでいることを認めざるをえない。

 札幌は予算もないのに五輪を本気で招致しようとしているが、施設をどうしようというのだろうか? 大倉山シャンツェ、月寒体育館、真駒内競技場などの既存施設を使えば、みすぼらしい日本が世界に知れ渡る。本当に、札幌五輪だけはやめてほしい。

  ビッグエア©️gettyimages

 さて、五輪期間中にも、ウクライナ情勢は緊迫を続けた。アメリカは、明日にもロシア軍がウクライナに侵攻すると言い続けた。ロシアが10万人規模の軍を、昨年暮れから東部国境に張り付かせたので、これに対抗するため、ポーランドなどに軍を派遣した。

 そして、バイデン大統領は、「2月16日ロシア軍侵攻説」を訴え、キエフから大使館を撤退させてしまった。日本も、アメリカにならって邦人に退避勧告を出し、大使館員を引き上げさせた。

 

 しかし、これらの一連のクライシスは、一種の演出、茶番劇だ。ロシアは、忠実にゲーム理論通りのことをやっているにすぎない。プーチンは初めから世界を敵に回してまで、ウクライナの東部2州を併合する気はなかったと思う。そういう姿勢を見せて、アメリカの出方を見たのだ。

 むしろ、戦乱を起こしたかったのは、アメリカのほうだったように見える。

 それがわかったので、昨日、プーチンは軍の一部を引き上げると表明した。

 

 プーチンとしては、原油価格が95ドルまで高騰したので、それでもういいとしたのではないか。大使館が退去するということは、戦時下なら「敗戦」「撤退」である。ロシアの勝ちだ。

 ロシアはいまや資源大国である。ロシアの天然ガスがなければ欧州はやっていけない。ロシアの鉱物資源がなければ、脱炭素社会はつくれない。それを見せつけ、資源を高く買わせれば、血を流して領土を拡大するより、よほどロシアの国益(プーチンの利益)になる。

  ©️gettyimages

 いずれにしても、もういい加減にしてくれないだろうか。こんなゲームを続けられては、ますますエネルギー価格は上がり、インフレが進む。日本のスタグフレーションは深刻化する。結局、日本がもっとも貧乏くじを引いてしまう。

 北京五輪の疑惑判定も、ウクライナ危機も、日本はなにもせず、ただ受け入れている。世界でなにがあっても、日本は黙って眺めているだけだ。これでは、衰退していくのは当たり前だ。

 
[388]今日から「みなし陽性」スタート。日本はどうかしてしてしまった。北京五輪を見てステイホームしかない。
2022年 2月 03日(木曜日) 00:15

オミクロン株の感染拡大が続いているが、正直、脱力感しかない。今日もメディアは、政府や東京都に「緊急事態宣言をするのか」と問いただし、「過去最多」報道を繰り返している。諸外国を見ていると、日本がいまやっていることが、本当にバカのように思える。

 神奈川県の今日は、7610人で過去2番目の多さ。東京は2万1576人、全国では9万4930人で過去最多を記録したという(NHKニュース21:00)。

 今日からは、なんと「みなし陽性」という、信じられない制度が始まった。これは、濃厚接触者になって発熱などの症状がある場合、検査をせずに医師の判断で感染者とみなすことができるという制度。さっそく今日から、東京や神奈川、大阪、福岡など17都府県が始めたという。

 

   ©️神奈川新聞

 まったく、日本はどうかしてしまったと思う。これで、本当に大丈夫なのだろうか?と、心底思う。

「みなし陽性」でいいなら、検査は意味がなくなるし、これまで続けてきた統計も、陽性者数の発表も無意味になる。症状があれば、みなコロナ、オミクロンになってしまうのだから、これは科学ではない。「私はただの風邪です」と言い張っても認めてくれないだろう。

 となれば、いっそのこと、国民全員「みなし陽性」にしてしまえばいい。そうすれば、集団免疫が完成するから、すべての対策は不要になり、ワクチン接種もいらなくなる。「みなし陽性」より「みんな陽性」だが、これはあながち冗談ではない。

 

 というわけで、この先、どうなるのか、まったく見通しがたたなくなり、結局のところ、ステイホーム自粛生活するほかなくなった。気候変動による大寒波(アメリカ)、北朝鮮の連続ミサイル発射、ロシアのウクライナ侵攻はあるのか?-----など、世界は激動しているが、とりあえず日本は、平和という点だけでは恵まれている。

 ステイホームになっても、北京冬季五輪があるので退屈はしない。心配なのは、運動しないので体がなまることと食べすぎて太ること。あと、もしかしたらボケること。

 以下、北京冬季五輪の日程と放送スケジュールをペーストし、注目種目を見逃さないようにしたい。

   ©️時事

     北京冬季五輪2022放送予定

2月3日(木)

【アイスホッケー】女子1次リーグ – グループ B 日本vsスウェーデン 17:30~18:45 NHK総合 18:45~19:45 NHK Eテレ 19:30~20:15 NHK総合
【フリースタイルスキー】女子モーグル 予選1回目 18:45~19:45 テレビ朝日系列
【フリースタイルスキー】男子モーグル 予選1回目 20:45~21:54 テレビ朝日系列

2月4日(金)

【開会式】
20:56
~23:10 NHK 総合 20:56~23:10 NHK Eテレ(手話付き)
 
【フィギアスケート】団体戦 – 男子シングル – ショートプログラム 10:15~11:54 NHK総合  11:54~12:20 NHK Eテレ
【フィギアスケート】団体戦 – アイスダンス – リズムダンス  12:20~14:15 NHK総合
【フィギュアスケート】団体ペア-ショートプログラム  14:15~16:15 NHK総合

2月5日(土)

【開会式】
8:00
~9:55 テレビ朝日(録画ダイジェスト)
 
【フィギアスケート】団体戦 – 男子シングル – ショートプログラムほか11:20~14:05 NHK BS1(録画)
 
【スノーボード】女子スノーボードスロープスタイル 予選 11:38~13:50 NHK総合
 
【スピードスケート】女子 3000m 17:25~18:50 NHK総合 18:50~19:10 NHK Eテレ
 
【アイスホッケー】女子1次リーグ – グループ B デンマークVS日本  17:30~19:55 テレビ東京系列
 
【スキージャンプ】男子 個人ノーマルヒル 予選 15:00~17:25 NHK総合
 【スキージャンプ】女子 個人ノーマルヒル 決勝19:30~21:10 NHK総合
 
【フリースタイルスキー】男子モーグル 決勝 20:30~22:24 テレビ東京系列
 
【ショートトラック】混合団体リレー 21:20~23:00 NHK総合

2月6日(日)

【スノーボード】女子スノーボードスロープスタイル 決勝 10:05~11:54 NHK総合
【スノーボード】男子スノーボードスロープスタイル 予選 13:05~15:35 NHK総合
【フィギアスケート】「団体戦-女子シングル-ショートプログラム」「団体戦-ペア-フリー」10:00~14:00 フジテレビ系列 15:40~18:00 NHK総合(録画)
 
【アイスホッケー】女子1次リーグ – グループ B 中華人民共和国VS日本 17:00~19:55 TBS系列
 
【フリースタイルスキー】女子モーグル 決勝 20:00~21:00 NHK Eテレ 21:00~22:00 NHK総合
 
【スキージャンプ】男子 個人ノーマルヒル 決勝 19:55~21:45 TBS系列
 
【スピードスケート】男子 5000m 22:00~23:50 NHK BS1(録画)

2月7日(月)

【スキージャンプ】男子 個人ノーマルヒル 決勝 10:15~11:05 NHK総合(録画)
【スノーボード】男子スノーボードスロープスタイル 決勝 12:45~14:20 NHK総合
【アルペンスキー】女子大回転1回目 14:25~16:50 NHK総合
【アルペンスキー】女子大回転 2回14:25~16:50 NHK総合
【スピードスケート】女子1500m 16:50~19:05 日本テレビ系列
【フィギアスケート】「団体戦–ペア-フリー」「団体戦-アイスダンス」16:55~18:00 NHK総合 18:10~18:45 NHK総合
【フィギアスケート】団体戦 – 女子シングル – フリー19:30~20:45 NHK総合
【スキージャンプ】混合団体 決勝20:35~22:45 日本テレビ系列

2月8日(火)

【スキージャンプ】混合団体 決勝 10:15~11:35 NHK総合(録画)
【フィギアスケート】男子シングル – ショートプログラム 9:30~14:50日本テレビ系列 20:00~20:45 NHK総合(録画)21:05~21:54 テレビ朝日系列(録画)
【スノーボード】「女子パラレル大回転予選」「男子パラレル大回転予選」11:35~13:30 NHK総合
【スノーボード】「女子パラレル大回転 決勝」「男子パラレル大回転 決勝」15:05~16:50 NHK総合
【フリースタイルスキー】女子フリースタイル・ビッグエア 決勝13:50~15:00 NHK総合
【アイスホッケー】女子1次リーグ – グループ B 日本VSチェコ共和国16:55~18:45 NHK総合18:45~19:30 NHK Eテレ19:30~20:00 NHK総合
【スピードスケート】男子 1500m 19:00~21:05 テレビ朝日系列

2月9日(水)

【スノーボード】女子スノーボードハーフパイプ 予選10:15~12:20 NHK総合

【スノーボード】男子スノーボードハーフパイプ 予選13:00~15:20 TBS系列 18:10~18:45 NHK総合(録画)
【アルペンスキー】女子回転 1本目13:05~14:25 NHK総合
【アルペンスキー】女子回転 2本目14:30~16:50 NHK総合
【ノルディック複合】個人ノーマルヒル/10km ジャンプ 16:55~18:00 NHK総合
【ノルディック複合】個人ノーマルヒル/10km クロスカントリー19:30~20:45 NHK総合
【ショートトラック】「男子1500m・準々決勝/準決勝/決勝」「女子1000m・予選」「女子3000mリレー・準決勝」20:00~23:00 フジテレビ系列

2月10日(木)

【カーリング】女子1次リーグ 第1試合 日本VSスウェーデン 9:55~13:05 日本テレビ系列
【フィギアスケート】男子シングル – フリー10:15~11:54 NHK総合 11:54~12:20 NHK Eテレ 
12:20~15:00 NHK総合 19:00~21:00 TBS系列(録画)19:30~20:45 NHK総合(録画)

【スノーボード】男子スノーボードクロス 決勝 15:00~16:50 NHK総合
【スノーボード】女子スノーボードハーフパイプ 決勝16:55~18:00 NHK総合
 
【スピードスケート】女子 5000m 21:00~22:57 TBS系列

2月11日(金)

【スノーボード】男子スノーボードハーフパイプ 決勝10:05~11:54 NHK総合
【アルペンスキー】女子スーパーG 12:00~14:10 NHK総合
【アイスホッケー】女子準々決勝 13:00~15:25 テレビ東京系列(日本進出の場合)
【アイスホッケー】女子準々決勝22:00~24:25 テレビ東京系列(日本進出の場合)
【カーリング】女子1次リーグ 第3試合 カナダVS日本14:15~18:00 NHK総合
【スキージャンプ】男子 個人ラージヒル 予選20:00~21:10 日本テレビ系列

2月12日(土)

【カーリング】女子1次リーグ 第4試合 日本VSデンマーク 10:00~13:00 テレビ朝日系列
【カーリング】女子1次リーグ 第5試合 ROCVS日本 19:30~24:00 NHK総合
【スノーボード】スノーボードクロス混合団体10:55~12:15 NHK総合
【クロスカントリースキー】男子15km クラシカル10:05~10:55 NHK総合(録画)
【アイスホッケー】男子1次リーグ – グループA カナダVSアメリカ合衆国13:50~16:55 NHK総合
【アイスホッケー】女子準々決勝13:00~15:25 テレビ東京系列(日本が進出した場合)
【アイスホッケー】女子準々決勝17:30~19:55テレビ東京系列(日本が進出した場合)
【スピードスケート】「女子団体 パシュート」「男子 500m」16:55~18:45 NHK総合 
【スキージャンプ】男子 個人ラージヒル 決勝19:50~21:45 フジテレビ系列

2月13日(日)

 【スキージャンプ】男子 個人ラージヒル10:05~10:55 NHK総合
 
【フリースタイルスキー】女子スキースロープスタイル 予選 10:55~13:00 NHK総合
 
【アルペンスキー】男子大回転 13:05~17:05 NHK総合
 
【ショートトラック】「男子500m・準々決勝/準決勝/決勝」「女子3000mリレー・決勝」19:58~21:49 テレビ東京
 
【スピードスケート】「男子団体 パシュート 1回戦」「女子 500m」21:50~23:40 NHK総合

2月14日(月)

【フィギアスケート】アイスダンス-フリー 9:55~13:55 TBS系列
【カーリング】女子1次リーグ 第7試合 中華人民共和国VS日本10:00~13:00 NHK総合
【カーリング】女子1次リーグ 第8試合日本VS大韓民国 20:30~24:15 TBS系列
【スノーボード】男子スノーボードビッグエア 予選14:20~16:50 NHK総合
【スキージャンプ】男子ラージヒル団体 決勝19:30~21:00 NHK総合21:00~22:00 NHK Eテレ

2月15日(火)

【スノーボード】女子スノーボードビッグエア 予選・決勝 10:15~11:54 NHK総合
【スノーボード】男子スノーボードビッグエア 予選・決勝 13:05~15:05 NHK総合
【スピードスケート】「女子団体パシュート 決勝」「男子団体パシュート 決勝」15:00~18:15 フジテレビ系列
 
【カーリング】女子1次リーグ 第9試合 イギリスVS日本 15:05~18:00 NHK総合
 
【フィギアスケート】女子シングル-ショートプログラム 18:55~19:30 NHK Eテレ 19:30~21:00 NHK総合21:00~22:00 NHK Eテレ 22:00~23:30 NHK総合
 
【ノルディック複合】個人ラージヒル19:50~21:00 フジテレビ系列

2月16日(水)

【ノルディック複合】個人ラージヒル10:15~11:05 NHK総合(録画)
【アルペンスキー】男子回転 1本目11:05~13:10 NHK総合
【アルペンスキー】男子回転 2本目14:30~16:50 NHK総合
【フィギュアスケート】女子シングル-ショートプログラム 13:30~14:25 NHK総合(録画)
【スピードスケート】「女子団体パシュート」「男子団体パシュート」16:55~18:00 NHK総合(録画)
【カーリング】女子1次リーグ 第11試合 日本VSアメリカ合衆国21:00~22:00 NHK Eテレ22:00~24:00 NHK総合

2月17日(木)

【フリースタイルスキー】女子フリースタイル-ハーフパイプ 予選10:15~12:20 NHK総合
【フリースタイルスキー】男子フリースタイル-ハーフパイプ 予選13:35~15:10 NHK総合
【フリースタイルスキー】女子スキークロス決勝15:15~16:50 NHK総合
【カーリング】女子1次リーグ 第12試合 日本VSスイス15:00~17:55 テレビ東京系列
【スピードスケート】女子 1000m 16:45~19:00 テレビ朝日系列 21:20~23:00 NHK総合(録画)
【ノルディック複合】団体‐ジャンプ16:55~18:00 NHK総合
【ノルディック複合】「団体‐ジャンプ」「団体‐クロスカントリー」19:30~21:20 NHK総合
【フィギアスケート】女子シングル-フリー 19:00~23:10 テレビ朝日系列

2月18日(金)

【フリースタイルスキー】女子フリースタイル-ハーフパイプ 予選・決勝 10:15~11:54 NHK総合
【フリースタイルスキー】男子スキークロス予選12:20~13:30 NHK総合
【フリースタイルスキー】男子スキークロス決勝14:50~16:50 NHK総合
【フィギアスケート】女子シングル-フリー16:55~18:00 NHK総合(録画)
【フィギアスケート】ペア-ショートプログラム19:30~21:00 NHK総合 21:00~22:00 NHK Eテレ22:00~23:00 NHK総合
【スピードスケート】男子1000m 17:00~19:00フジテレビ系列

2月19日(土)

【フリースタイルスキー】男子フリースタイル・ハーフパイプ 予選・決勝 10:05~11:54 NHK総合
【カーリング】男子決勝14:55~18:45 NHK総合
【スピードスケート】「男子マススタート」「女子マススタート」15:30~19:00 日本テレビ系列
【フィギアスケート】ペア-フリー 19:30~23:10 NHK総合

2月20日(日)

 【カーリング】女子決勝 10:05~13:00 NHK総合
 
【フィギアスケート】エキシビション11:55~16:00テレビ東京系列
 
【アイスホッケー】男子決勝 13:05~15:25 NHK総合
 
【クロスカントリースキー】女子30kmマススタート―フリー15:30~18:00 NHK総合
 
【北京オリンピック総集編】19:00~20:54 TBS系列
 
【閉会式】 20:57~23:00 NHK総合

 

 
[387]英国はなぜ規制をやめたのか? なぜ日本はそうできないのか? 集団主義の哀しい現実。
2022年 1月 26日(水曜日) 01:29

世界各国でコロナ規制規制が緩和されているというのに、日本では「マンボウ」(蔓延防止等重点措置)が拡大され、合計34都道府県に適用されることになった。27日から実施され、来月20日まで続く。ありえない措置だ。

 

 それにつけても思うのは、日本の政治の情けなさ。これまでのコロナ対策は、やることなすこと、ことごとく失敗している。こんなことなら、なにもしないほうがいいのに、今回(第5波)も、また、ジタバタしている。それが、とりあえずの「マンボウ」、飲食店いじめだ。

 

■「マンボウ」は政府と政治家のアリバイづくり

 

 おそらく、政府と政治家には、なにかしなければいけないという強迫観念がある。なにもしないと国民にそっぽを向かれる。それが怖いのだろう。だから、まったく意味のない「マンボウ」をやる。政治家たちの度量が、あまりにも小さい。

 

 オミクロン株は弱毒化しているのがはっきりしていているのだから、かつてのスウエーデンのように放置し、集団免疫ができるのを待ったほうがいい。そういう判断ができない。

 

「マンボウ」に関しては、これが本当に効果があったかは、まったく検証されていない。もしかしたら、まったく効果がなかった可能性がある。というのは、第5波がなんで収束に向かったのかいまもわからないからだ。それなのに、今回も「マンボウ」をやるというのは、政治家の「対策をやりました」というアリバイづくりとも言える。

 

■英国がいち早く規制を撤廃した理由

 

 

 実際のところ、英国は、もう感染防止策をやらないと決めた。これまで実施してきた規制をいちはやく撤廃することを決めた。ボリス・ジョンソン首相は、1月19日、議会に対し、イングランドで現在実施されている新型ウイルス関連の規制のほとんどを解除すると表明した。

 

 屋内でのマスク着用、リモート勤務、人が集まる場所でのワクチンパスポートの提示などの義務を撤廃すると述べたのである。

 そうして、今週、首相の表明通り、ほとんどの規制が撤廃され、英国ではフツーの生活が戻ってきた。

 

 この措置に対して、ジョンソン首相の人気取りという見方もある。ロックダウン中のパーティがバレて世論の批判が高まり、辞任の危機に追い込まれたからだ。

  しかし、本当のところは、科学的な所見に基づいた措置であり、その所見によれば、これまでのような強制的な措置は、オミクロン株に効果がないと判明したためだ。要するに、なにをやっても無駄。やらないで、成り行きに任せるほかないという結論に至ったのだ。

 

■「英国人にとってすでにコロナは風邪だ」

 

 ボリス・ジョンソンは、次のようなことを言っている。

「オミクロン株はほとんど重症化しない。すでに感染はピークアウトし、Covid19(新型コロナウイルス)は、パンデミック(pandemic)からエンデミック(endemic)に変わった。したがって、政府はコロナ対策を、法的な強制から、人々が政府の忠告を受けつつ自分で慎重に判断するものへと変えることにした」

 

 エンデミックとは、風土病というような意味合いで、コロナは「ウイズコロナ」としてヒトと共存が可能。風邪やインフルエンザと変わりないということだ。

 

 この見解は、英政府のワクチン政策のアドバイザー、クライブ・ディクス博士の見解と同じだ。また、デイビット・ヘイマン、ロンドン大学教授の見解とも符合する。

 ヘイマン教授は、「英国は国民の90〜95%がコロナの免疫を獲得し、北半球でもっとも免疫率が高く、すでに集団免疫に達したようなので、もうワクチンの強制は不要だ。英国人にとってすでにコロナは風邪だ」と述べている。

 これらは、みな英国のメディアが伝えていることで、それを追っていれば、なぜ、英国が方針転換したのか確認できる。

 

  意気軒昂なジョンソン首相©️AFP

 

■なんの知見も権威性もない専門家集団

 

 このような経緯を見ると、日本政府がやっていることは情けないと言うほかない。英国よりはるかに陽性者数がすくないというのに「マンボウ」を決め、その拡大を決めるのに「専門家の承認が得られたため」と、もったいぶって言っている。

 

 専門家とは分科会のことで、この会長である尾身茂氏は、「オミクロン株はこれまでのデルタ株などとは異なるので、これまでの対策の踏襲ではなくオミクロン株の特徴に合わせたふさわしい戦術をとるべきだ」と言うものの、なんら具体的なことは示していない。

 これまでも、この人は科学的な知見、データを示して物事を言ったことがない。

 

 

■科学的知見を大事にし、実証実験まで 

 

 英国は、産業革命を起こした国、ニュートンを生んだ国だけあって、なにをするにも科学的な知見を大事にする。そして、知見を得るために実験をする。

 去年のサッカーの欧州選手権では、スタジアムに観客を入れて密をつくり、感染がどうなるか実証実験までやった。

 

 それに対して日本はどうか? 

 国立感染研はデータを独占していながら、これまで、感染対策に役立つ知見を出したことがない。政治家もデータを要求せず、海外の報道や国内の雰囲気によって、対策を決めている。しかも、決めるにあたって延々と会議をやっている。

 

■あとは国民に任せるとした英国政府

 

 欧米の政治を動かしているのは、科学的な知見に基づく「ロジックオブイベンツ」(logic of events:現実の論理)である。科学的な知見を重視せず、「空気」によって物事を決める日本とは真逆である。

 この「空気の論理」により、日本は先の戦争でなんら効果のない無駄な攻撃を繰り返して自滅した。

 

 英国政府、ボリス・ジョンソンの言っていることを聞いていると、こう言っているように受け取れる。

「これまで政府としてやれることはやった。しかし、効果はたいしてなかった。あとは、もう国民のみなさんにまかせます」

 つまり、個人の責任において対処してほしいと言っているのだ。

 

 しかし、日本は違う。

 すべてにわたって、上がきちんと指示し、ことこまかに決めようとする。だから、延々と話し合いを続け、全員が合意するまで物事を動かさない。ワクチンのブースター接種にしても、備蓄がある自治体の先行接種を許さない。いわゆる「集団主義」である。

 

■日本の集団主義は本当に美徳なのか?

 

 集団主義では、個人が責任を取らなくてすむ。

 物事は、集団全員で決めたことになるので、誰かがほかの誰かの責任を追及することができなくなる。よって、失敗してもなにが悪かったのか検証されない。だから、何度も同じことが繰り返されるのだ。

 

 このことは、別の見方をすれば、政府も政治家も国民を信用せず、子供扱いしているということだ。個々の判断には、けっしてまかせない。国民は、まるで小学校のクラスに閉じ込められているようなものだ。

 

 強制されなくとも日本人は守る。マスクは必ず着ける。密は避ける。こうしたことを、日本人の美徳とするメディアやコメンテータが多い。しかし、そうなるのは集団主義による「同調圧力」が強いからだ。

 全員で「マンボウ」を守り、同じ行動を取らなければいけない。それが日本という国だ。

 

■WHOも方針転換して収束を言い出す

 

 英国が「反乱」を起こしたせいか、WHOのテドロス事務局長も、24日のWHO執行理事会で、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」について、「今年中に終えられる可能性がある」などと言い出した。

 この事務局長の言葉はまったく信用できないが、彼がこう言わざるをえなくなった背景には、英国をはじめとする科学的知見があることは確かだ。

 

 ただし、世界をいつまでもパンデミックにしておきたい彼は、こうも言った。「オミクロンが最後の変異株と思うのは危険だ」"It’s dangerous to assume that Omicron will be the last variant and that we are in the end game."「コビット19のパンデミックは3年目に入り、われわれは重大な岐路に立っている」("The COVID-19 pandemic is now entering its third year and we are at a critical juncture.")

 

 はたして、英国が集団免疫に達したかどうかは、わかりようがない。しかし、感染拡大がピークアウトしたのは確かなようだ。欧州諸国、アメリカも、英国に続くはずだ。

 

 しかし、日本はどうか? 専門家(?)が言うように、このあと2、3週間で本当にピークアウトするのだろうか?

 コロナも怖いが、日本の政治が空気による集団主義で進められていることのほうが、もっと怖いのではなかろうか。

 

   信用できないテドロス事務局長 ©️AFP

 
[386]「マンボウ」発令はありえない。うがって見ると、これは「詐欺」だ!
2022年 1月 19日(水曜日) 12:36

先ほどのNHKニュースが、《「まん延防止措置」適用地域に13都県を追加 分科会が了承》として、次のような内容を報道した。

《新型コロナウイルス対策で、専門家でつくる分科会は「まん延防止等重点措置」を適用する地域に、首都圏の1都3県や東海3県など合わせて13都県を追加し、期間は21日から来月13日までとする政府の方針を了承しました。政府は夕方、対策本部を開いて正式に決定することにしています。》

 

 

 

「まん延防止措置」は、いまや「マンボウ」と略され、国民から「ありがた迷惑」視されている。「いまさら」感が強いからだ。オミクロン株は従来のコロナとは違う。それがわかっていて、なぜ、こうなるのだろうか?

 

 オミクロン株の感染拡大は、なにもしなくてもいずれ収束する。欧米諸国のこれまでの状況を見ると、すでに一部の国でピークアウトしているが、これは、次のように説明できると思う。

 「ワクチンを2回接種した人」の免疫、「ブースター接種した人」の免疫、「これまでのコロナに感染して治癒した人」の免疫、「オミクロン株に無自覚感染した人」の免疫------これらが合わさって「集団免疫」レベルに達した。(感染力の強さから見て、このうち「オミクロン株に無自覚感染した人」がいちばん多く、いま、発表されている感染者(陽性者)の何倍もいるはずだ)

 

 こんなことは、報道を見ているだけで、専門家でなくともわかる。

 とすると、「マンボウ」は無意味だ。

 うがった見方をすれば、政府と専門家は、「マンボウ」を出して、その後で自然に感染がピークアウトしたとき、「マンボウの効果があった」と言えるので、それを狙ったのだろう。もし、そうなら、「マンボウ詐欺」だ。そうでないなら、知恵が足りなすぎる。

 日本政府は、本当にどうかしてしまったとしか思えない。

 
[385]岸田政権は無為無策。人口減による「絶望未来」は確実にやって来る!
2022年 1月 17日(月曜日) 01:10

年が明けて2週間があっという間に過ぎた。年初は少しばかり今年に期待したが、いまは例年と同じく「絶望」している。もう、この国はよくなることはない。だから、もう国のことなど考えず、個人と家族のことだけ考えて暮らしていくしかないだろう。

 

 オミクロン株による感染拡大が続いている。すでに東京は4000人を超え、全国では2万5000人に達した。しかし、アメリカは140万人だから、感染者数からいえばたいしたことはない。

 それなのに、メディア報道は危機を煽るばかりで、それを受けてか、政府も怯えているとしか思えない対応をしている。相変わらず、会議を開いて対応を協議という「愚」を繰り返している。

 もはやどんな対策も効果がないのに、中国に続いて世界一厳しい入国制限(鎖国)を行い、いまだに濃厚接触者の隔離期間を10日にしている。

 

 本当に岸田政権は空っぽだ。就任して100日が過ぎたのに何もしていないし、政策の方向すら定まっていない。

 それで、先週のメルマガでは、日本が突き進む「絶望未来」に関して書いて配信した。人口減少が突きつける未来は、本当に残酷だ。

 以下、メルマガを一部、収録しておきたい。

 

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 山田順の「週刊:未来地図」No.588 2022/01/11

【岸田政権で「絶望未来」は深刻化、富裕層に続き若い世代まで続々と日本脱出】

 

 

 ■岸田首相の年頭会見は中身カラッポ

 

 「大胆に挑戦し、新たな時代を切りひらくための1年としたい」

 1月3日、岸田文雄首相は年頭の記者会見で、こう述べて、日本再生への意欲を示した。しかし、その後は、当面の課題としてコロナ対策に全力を傾けると言うだけで、肝心な「新しい資本主義」については、具体的に踏み込まなかった。踏み込まなかったというより、踏み込めなかったと言ったほうがいいだろう。

 なぜなら、それは単なる「思いつき」「言葉遊び」に過ぎず、具体的な中身などないからだ。

 

 この会見で首相が語った「新しい資本主義」への取り組みは、次の3点である。

 

(1)戦後の創業期に次ぐ日本の第2創業期を実現するため、本年をスタートアップ創出元年として5カ年計画を設定し、強力に取り組む。すべての挑戦者を官民挙げて全面的にサポートする。

(2)デジタル田園都市国家構想を実現するため、地方における官民のデジタル投資を大胆に増加させるデジタル投資倍増に取り組む。

(3)気候変動問題への対応としてクリーンエネルギー戦略を議論する会議に私自身が出席し、カーボンニュートラルに向けて関係各省で総力を挙げて取り組むよう指示することにした。

 

 これを聞いて、この先の日本に希望を持てる人はいるだろうか? これのどこが「新しい」のだろうか? 私は、いままで以上に絶望的なった。

 

 

■中身がないから奈良時代の改革を持ち出した

 

 

「『新しい資本主義』の実現に向けて」と題するA4・20ページの政府内で配られた内部文書がある。村井英樹首相補佐官が、閣内等で認識を共有するために作成された文書で、すでに一部メディアでその内容が公にされている。

 

 この文書の冒頭1ページ目には、昨年10月8日の岸田首相の所信表明演説が写真とともに紹介され、まずこう述べられている。

「新自由主義的な政策は富めるものと、富まざるものとの深刻な分断を生んだ~新しい資本主義経済を模索する動きが始まっています」

 つまり、新自由主義を否定するところから「新しい資本主義」が始まるらしく、次に「資本主義の歴史」が解説され、「新自由主義とは」という項目が続いている。

 

 まるで、中高生向けのテキストのようだが、驚くのは、「新しい資本主義」を8世紀の奈良時代の改革になぞらえていることだ。

「我々の先祖は、疫病を契機に経済を前向きに転換させた!」 「8世紀の天然痘の流行→『公地公民制』から『墾田永年私財法』の制定へ」などと解説されているので、当時の天然痘がいまの新型コロナであり、「墾田永年私財法」が「新しい資本主義」と言いたいようだ。

 

「墾田永年私財法」というのは、新しく開墾した耕地を自分の土地として認めるというものだが、これと「新しい資本主義」がなぜ結びつくのか皆目わからない。「新しい資本主義」の中身がないから、こんな昔の話を持ち出したとしか思えない。

 

 

■首相としてやりたい政策はないのでは?

 

 

 現在の日本は、問題山積である。

 もっとも深刻な問題は、まったく経済成長ができず、年々、国民が貧しくなっていくことだ。この背景には、世界最速で進む高齢化と少子化による人口減少がある。これを放置しておけば、日本は確実に途上国に転落する。

 ところが、岸田首相を含めて政治家たちは、この最大の問題に真剣に取り組もうとしていない。だから、「新しい資本主義」などという口先だけのごまかしに走るのだ。

 

 1月5、6日、朝日新聞は2日にわたって岸田政権の意思決定の舞台裏を描いた記事を掲載した。これを読んで、私は本当に脱力してしまった。

 岸田首相は、「新しい資本主義」に関して、事務方が上げてきた提案に納得せず、うなっているばかりだったという。そして、最終的に問われると、「ビジョンをつくりたいんだよね」と言ったというのだ。記事はこう続ける。

 《長年の持論にもかかわらず、岸田は「ビジョン」をこれからつくるのだという。岸田派の関係者は「人から提案されたものを採り入れてきたから、実は具体性がない」と認める。本当は首相としてやりたい政策はないのではないか−−−。与党議員や官僚の間ではそうした声もささやかれ始めた》

 

 ■なにが問題か、原因がなにかもわからない

 

 ビジョンがないのは、岸田首相ばかりではない。与野党を問わず、この国のほとんどの政治家がそうだ。だから、先の選挙は「バラマキ合戦」になった。

 ビジョンがなければ、すべての問題は放置される。なにが問題なのかもわかっていないからだ。ただ、昨日までのことを繰り返して「無為な日々」が過ぎていく。

 

 日本社会が時代から取り残され、日本経済がここまで落ち込んでしまった原因はなにか? この根本のところをわかれば、解決する方法も見えてくる。病気と同じで、原因がわからなければ治療しようがない。

 それ以前に、現状認識として、いまが危機だという意識があるのだろうか?

 

 岸田首相にいたっては、結局、総理になること自体が目的だったとしか思えない。

 ほかの政治家も、なにかをやるために政治家になったのでなく、政治家になることだけ(当選することだけ)が目的だから、日本はいつまでたっても改革されない。

 

 

■「ジャパニフィケーション」と病人扱い

 

 

 危機意識に関して言うと、いまの日本の危機はなまやさしいものでない。深刻な危機だ。なにしろ、高齢人口が全人口の3割に達し、この先の30年ほどで人口が3000万人も減るというのは、これまでどの国も経験したことがないからだ。

 

 経済にいたっては、この30年間で名目GDPは1.5倍になっただけ。ほとんど成長していない。落ち込みを避けようと財政出動を繰り返し、日銀が異次元緩和を行い、国債発行による財政赤字をいくら積み上げても、うんともすんとも言わなかった。そのため、給料は上がらず、デフレがずっと続いてきた。

 この間、アメリカのGDPは4.1倍、英国は4.9倍になり、韓国にいたっては17.8倍、中国はなんと75.0倍になった。

 

 それなのに、いまだに短期的な視点で「アベノミクスは成功だった」などと言っているのだから、海外は日本を完全にバカにしている。

 国内ではほとんど使われていないが、経済の長期低迷を「ジャパニフィケーション」(Japanification)と言うことが定着している。日本は、完全な病人扱いなのだ。

 

 

■人口減少という「確実な未来」の姿

 

 それにしても、日本には間違いない「確実な未来」が待ち受けている。予測は予測に過ぎないというものの、これだけは確実な未来だ。人口減少による国力の衰退である。

 現在、毎年約50万人の人口が失われているが、これはこの先さらに加速化する。日本人は急速に少なくなり、日本は高齢者ばかりの国、老いた国になっていく。

 

 国立社会保障・人口問題研究所の人口推移予測を見れば、あと20年もしない2040年に、日本がどうなっているのか、確実にイメージできる。

 2040年、日本のほとんどの市町村は人口が3割~4割減少する。なかには、半減してしまう市町村もある。

 とくに地方はひどい。あなたの周囲の人々は半数がいなくなり、しかも老人ばかりとなるのだ。街の商店は半分がなくなり、近所は空き家だらけに------。

 

 さらに10年後、2050年の総人口の推計値は約9700万人で、ピーク時の2005年の約1億2700万人に比べ約3000万人も減少してしまい、総人口に占める高齢者は40%近くまで上昇する。

 人口減少は、否応なく社会、経済を縮小させる。もはや「新自由主義からの転換」「経済再生」「格差是正」「分配」などと言っている場合ではない。

 

 

 

 

■間違いなく「高負担・低福祉」社会になる

 

 

 人口減少を止められないまま、現在の国の姿、経済を維持しようとすれば、借金を重ねるか増税をするほかない。つまり、今後、国の借金=国債発行は増え続け、税金も上がる。私たちの子供や孫の世代は、私たち以上の高負担を強いられる。

 日本は間違いなく「高負担・低福祉」社会になる。

 

 現在と同じ年金、医療保健、介護保険などの社会福祉を2050年でも維持しようとすれば、計算上、国民負担率は8〜9割に達する。つまり、所得の8〜9割を国に持っていかれるわけで、そんな社会が成り立つわけがない。さすがの日本でも、現在のカザフスタンではないが、大暴動が起きるだろう。

 これは、仮定の話ではない。すでに、政府内では2030年をめどに年金受給開始年齢を70歳に引き上げるプランが検討されている。

 

   ただし、こうなることは何十年も前からわかっていた。だから、国民全体で取り組まなければいけない課題だったのに、政治家、官僚などこの国の上層部は、なにもしなかった。私たち国民も、口先だけでなにもしない政治家を選挙で選んできた。

 そのツケは、いったい誰が払うのか?

 

----------------------------------------------------------------------------

 

 というわけで、すでに多くの富裕層がこの国を出ていった。それに続いて、最近は、有為な若い世代まで、こぞって出ていくようになった。

 もう、この流れは止められない。

 私はあと何年生きるかわからないが、少なくとも生きている間に、この国が経済破綻するのだけは見たくない。

 
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